昔の日常
魔王軍幹部の配下
この2人が魔王軍幹部の配下、弓矢と剣の使い手
(剣なら勝てる・・・か?)
私は昔、父さんに剣術を教わっていた
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母さんが怪我をする前まで父さんは休憩の時や休日によく剣術を教えてくれた
父さんは女の子だからもしもの時に役に立つと言って嫌がっている私の気持ちなんか考えていないと思ってた
「フォリアどこだ〜!!母さんフォリア知らないか?
「フォリアなら、さっき店の裏庭からこっそりでてったはよ」
「そうか、たく!仕方ないやつだな」
私は剣術の訓練が大っ嫌いだった。男と女は力の強さも違うんだから、父さんと同じように木刀が振るえるわけないし
前、試しに本物の剣を酒場に来ていたドワーフに私の体格にあった物を作らせていた。持った瞬間数分で腕がプルプル震えた
「父さん、重い・・・置いちゃダメ?」
「ダメだ!最初持った時の剣の感触、形、重さをしっかり体に刻むんだ」
それから、基本となる体力作り,木刀で父さんと打ち込みの練習,剣での模擬戦闘などをやらされて毎日父さんから隠れて逃げ出しては捕まってを繰り返した
ある時、ついに限界が来て自然と涙が出てきて泣いてしまった
「おい!?どうした?」
「うっうっ・・・ぅああっあぁぁぁぁぁ」
その光景を見た母さんが駆け寄って背をさすって父さんに抗議した
内容は覚えていない、ただただ我慢したものがコップギリギリまで溢れなかった水が最後の一滴で溢れ出てしまったみたいだ
その日の剣術訓練は途中で終わった
私は自室でベットの中で泣き続けた、いつの間にか寝ていて起きた時には窓の外は暗く夜になっていた
部屋のランタンに火をつけると扉をノックする音がして母さんの声が聞こえた
「フォリア、起きた?入ってもいい?」
「母さん・・・うん、いいよ入って」
母さんの手にはトレーが握られており皿の上に花をちりばめたパスタがあった
「食欲ある?これ夜ご飯持ってきたんだけど」
私は椅子に座り、食用花をフォークで一口食べた
「母さん、聞いてもいい?」
「うん、いいよ・・・なんでも」
「母さんはなんであんな父さんと結婚したの」
母さんは父さんと出会った事を話し始めて聞かせてくれた
「昔、森に花の採取をしに行っていた時、花を見るのに夢中になっていたら背後の魔物に気がつかなくて母さん、魔物に襲われそうになったの。そこにどこからともなく父さんが剣で母さんを助けてくれたの」
(やっぱり剣術なんだ・・・)
「だけど、母さん達魔物の群れに囲まれていて。母さん実はその前まで風邪をひいていて、回復したばっかりだったから魔物と遭遇してパニックになって風邪をぶり返しちゃったんだ。だから、あの人の足手まといになっちゃったんだよ」
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「おい!?お前、顔色悪くないか!?」
「す・・すみません、私のことは気にせず逃げてください」
「それはできないな」
「なんでですか、こんな足手まとい放っておいてください、このままじゃ・・・2人とも・・」
父さんは母さんを抱き抱え魔物を倒すのではなく母さんを確実に助ける事を選んだ
森を抜け門を通る時、門番に道を尋ね。母さんの家つまり私の家に走り扉を開けた
「なんだ!?乱暴に扉を開けるなんて」
「すまない、それより彼女を」
お爺ちゃんは母さんをすぐにベットに寝かせて見ず知らずの父さんを娘を助けてくれたお礼に何日か泊めることにした
その間、お店と母さんの看病を交代でやるようになり母さんが回復した時ベットで寝ている母さんが父さんに尋ねた
「なぜ、あなたは逃げなかったのですか」
「それは俺が・・・」
父さんは照れ臭そうに言った
「俺が好きになった人を助けるのは勝手だろ・・・」
「なら、勝手に助けて勝手に私の命を延ばしたのだから、どうかこれからもあなたは勝手に私の相手をして。私も勝手にあなたを好きになります」
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「これが父さんとの馴れ初めかな?」
今の父さんの勝手さは昔からだったんだ、だとしたら私は・・・
母さんが私の顔を伺うと
「父さんは昔の母さんと今のフォリアを重ねているのかもね」
「どういうこと?」
「フォリアは負けるとすぐ諦めるでしょ。だからあの時、助かりたいと言う願いをすぐ諦めた母さんと似ていると思ったのかもね」
それすらも勝手に思って
「父さんはそんなフォリアを見て、自分で強くするしかないって勝手に思ったんだよ」
「・・・」
「だけど、フォリアも勝手に強くなれば父さんの勝手な訓練もフォリアの勝手でなくなるかもよ」
その言葉を聞いて父さんを見返してやると思た。勝手に私を強くさせようとしたのだから私も勝手に強くなる
それから私は父さんに隠れながら剣術の特訓をした
お爺ちゃんが亡くなった次の日、父さんは今まで酒で振り回されていたお爺ちゃんがなくなりすっかり落ち込んでしまった
私は父さんに木刀を投げ、裏庭に連れ出した
「父さん、勝負しよ」
「フォリア、あの日から俺はお前に訓練をさせていない今更お前と戦っても・・・っ!?」
父さんが私を見た。今までの嫌と言う目ではなく真っ直ぐ目の前の嬢さんを見ている姿を
「いいだろう、構えろ!」
木刀を握り構えた
「っ!?・・・いい構えた」
私も父さんも全く同じタイミングで相手に打ち込んだ
勝負は一瞬で着いた
私の木刀が父さんの木刀を折り、父さんに一撃を与えた
「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ」
裏口の扉から母さんが手を叩いていた
「フォリア、よく父さんから一本取ったね。お爺ちゃんも喜んでるよ」
「母さんは知っていたのか」
「もちろん、勝手に背中を押しましたよ・・・少しだけ、だけど。行動したのはあの子自身」
父さんは一気に息を吸い大きく息を吐いた
「俺が勝手すぎたな〜」
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エルナトが一瞬で距離を詰めた
「あっけないな、人間」
その時、剣で流れを変えた
「なんだお前、剣術を使えるのか楽しめそうだ」
そこからは剣同士の高い音が何度も何度も響いていた、魔族の魔法が私の体を切ろうとしてもギリギリで剣で受け流した
「これは、人間にしてはよくやる方だ」
(あいつが楽しそうしてるの久しぶりに見たな、あの人間と戦うのがそれほど楽しいと言うことか)
さっきより、魔法の威力が上がってるのがわかる。重さが増している、ドワーフの剣によるものなのかそれとも魔族が本気を出したのか
どちらにしろ後者でない事を願いたい
今私が生きているのは父さんと母さんのお陰だ、父さんが勝手に訓練させたから母さんの言葉があったから
空が急に薄暗くなった、雨粒が滝のように強く打ち付けた
「通り雨か。おい、遊んでないで早く殺して帰るぞ」
しかし、プリマの声は雨の音で消えてしまった
「それにしても、こんな急に雨が降るなんて・・・!?」
目を凝らすと水色の騎士の制服が見えた、北の地方を守るアウローラ騎士団である
「なるほど、この雨はあそこにいる騎士達の誰かが降らせたのか。それとあの人間、確かアウローラ騎士団の団長の1人か前に遠くから見たことがある」
プリマが矢を真上に向けて放った
エルナトに合図を送った。放った矢は空中で爆発してエルナトは一瞬にしてプリマのところへ飛んだ
エルナトがアウローラ騎士団を確認すると2人の魔族はどこかへ消えていった
魔族がいなくなると私はもう一度家の方へ走った火が消えて何か見つかるかと思った。ベットに母さんがいないか,父さんが出かけていて靴がないか,2人が街から出ていて魔族の襲撃に巻き込まれていないかそんな事を考えながら走った
でも、そんなの都合のいい妄想だった
家があった場所から手が瓦礫の下から見えている、急いでどかすと母さんは息を引き取っていた




