5.魔族
蠍座、アンタレス
幹部は魔族の中でも、どれだけ強く,どれだけ生きたかで決まる
リベラとフォリアは昔魔族に会った事がある
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フォリアの母は詐欺師の男に突き飛ばされ足に大きな怪我をおった
詐欺師はそのまま、門番2人にも怪我をさせ街から逃げて行った
男が逃げた道はそこだけ動物が通り過ぎたかのようにはっきりと跡が残っていた。それ、だけで済んだのは幸いだった
それから何日かして母さんは家に戻って来た、車椅子になって
酒場からお爺ちゃんと酔いつぶれた父さんを連れ出していた、あの頃の母とは全く違う様子だったのを今でも覚えている
酒場の常連さんも父さんもリベラも私もしばらくは暗い顔をしていた
それから何ヶ月か経った頃、門番長が私たちに声をかけてくれた
「暗い顔をするな!」
びっくりして顔を上げ
「門番長・・・」
「お前の母さんとはよく遊んだ仲だ、あいつなら目の前に暗い顔をした人がいたら」
門番長は両手の人差し指で口の端を上に上げた。その顔は母さんがよく泣いている自分に見せてくれた笑顔だった
『よら、転んでも立って、痛くない痛くない!』
『痛いのは痛いよ、膝も腕も痛いよ』
『・・・じゃぁ、母さんの真似してみて』
母さんは口の端っこを指で持ち上げて笑顔だった
『何それ』
『いいからやってみて』
同じように指を口の端に置いて少し上に上げた。すると鏡の前に私を立たせた
『ほら、今のフォリア、泣いてるけど笑ってる。今度は指を使わなくても笑って立ち上がるのを母さんは待ってるから』
門番長も同じことをしてくれて、なんだか母さんが励ましてくれているみたいだった
「よっし!暗い顔、どっか飛んでったな!」
「っっっっうっっうん!」
暗い顔はどっか言ったが涙と何故か笑顔が自然と出てきた
袖で涙を拭いて少し赤くなった目でリベラのところに走って行った。それを見守る門番長と遠くから見ていた門番たちも笑顔になった
私はリベラにも同じことをして、リベラを笑わせた。久しぶりに笑いながら走りたいと思った
門の前まで来ると外で走りたいと門番たちに話した、門番たちは渋そうな顔で悩んだが私たちの顔を見て仕方なそうに外に出してくれた
森で走りながら果実のチャレンジをしたり、木登りやリベラの魔法で遊んだ
しかし、遊ぶので夢中になり森の奥まで知らないうちに入っていた。辺りを見渡しても門や壁が見えない、どうすればと座り込んでいたら、声がした
誰かいると思って安心し声のする方を見るとあの詐欺師がいた。だが、前と見た目が違う頭に角がある
「リベラ、あれ何?・・・」
「頭に角があるってことは魔族だよ」
詐欺師は魔族だった
するともう1人木の上から声がした。男も私たちも上を見るともう1人頭に角ががある男が木の枝に座っていた
「おい!俺を見下すな!」
「いいじゃん、暇だから本来食べる人間に雑草なんか売りつけて。しかも、騙していた事がバレてカッコ悪く逃げたくせにさ!」
木の上の魔族も詐欺師の魔族も言い争いをしていた、リベラが杖を出すと木の上にいた魔族に火を放った。魔族にあたり体が炎で燃えていた
しかし、燃えながら木から降りてくる魔族
「これは、人間の子供がいたなんてなぁ」
「お前、その火消せ、俺にもうつる」
「別にお前に火がうってもむしろラッキーなだけ」
「この服、高かったんだぞ!」
詐欺師の服はほつれもないし豪華な刺繍がされたまさに貴族が着るような服装だった
「その服どうした?」
「半年くらい前に貴族の坊ちゃんがいい服着ててよ、だけど血で汚れちまってよ、貴族の服って王都でしかうってないだろ盗もうかとも思ったんだが王都は聖女がいるから人間に化けるの俺はもたないから。どうしようかな〜て思ってたら、前になんか仕事した跡の酒は1番いいって誰かが言ってたの思い出して、暇だから雑草を高価な薬草て言って何ヶ月か売ってたらいいもの買えたよ〜」
「お前のくだんないことしてんな」
「まぁまぁそんなわけで騙されてくれてみんなありがとう♪お陰で我慢した分いいもの買えたし、街周るたびに美味そうな人間いてついでに食わせてもらった」
そんな話を聞いている私たちは怒りしか湧かなかった、そんなことのために街は荒らされてそんなことのために母さんは歩けなくなったの?
私は考えるより先に体が動いていた、自分より背の高い大人の魔族に蹴りを入れていた
自分でもそれからは記憶がない、後に残っていたのは死んだ魔族、多分私が殴ったり蹴ったりして・・・
私の体もあちこち痛かった。リベラの前にいた魔族も全身黒焦げで死んでいた
私は倒れているリベラを背負って街まで帰って行った
それから、門番の人に慌てて医者の元まで運ばれて、私も一時期車椅子だった、リベラは魔力の使いすぎて何日間は眠っていたらしい
▶︎
リベラは目の前の幹部にすかさず攻撃を仕掛けた
しかし、魔族の中でも魔王軍その中の幹部あっさりと交わされた。
「いきなり、攻撃とはもしかしかしなくとも魔族は嫌いですか?」
リベラはこの草原に来た時、夜になると馬車の周りに集まってくる魔物と1人で戦っていた。
魔族はリベラの杖を持っている手に強い蹴りを真上から叩きつけた。杖が空中を舞い地面に落ちた
しかし、杖がなくともリベラは戦える
ようやく、魔族の首に手をかけた
(このまま倒す!)
だが、それと同時に魔族がリベラの頬に両手を優しく添えた
リベラは思った
「はぁ?」
魔族の顔を見ると顔をほんのり赤らめていた
「えっ?」
リベラと魔族はそのままの状態で空から落ちた。風で乱れる髪や服、月がどんどん小さくなるのに気がつくリベラ、咄嗟に下を見ると森の木しか見えなかった
下を見た瞬間、高い叫び声が遅れたかのように口から出た。
(やばい、ぶつかる。死ぬ!?)
死を覚悟した瞬間、体が持ち上げられて地面に叩きつけられる音もせず。なぜか、魔族の幹部にお姫様抱っこされながら地上に降り立った
「天使様、空の戦いはいかがで仕方」
リベラは鋭い目で魔族を見た。もしかして油断させて殺すのかと思ったから
「はなせっ」
「うん?」
「離せって言ってるんだよ!」
「離さない!」
その言葉を聞いてリベラは考えた
(そうか、今から殺されるんだ。離さないっていうのもそれか当たり前だな・・・)
頭の中で思い出す、首に手をかけたあの瞬間、明らかに顔が赤かったのを
「・・・殺すなら早くしてくれませんか」
「なんで?」
リベラは目を大きく見開いて驚いた
「え〜?」
朝日が昇り始めると魔族は言った
「もう、朝だから、私はこれで、また会いに来ますから」
「はぁ?」
「また、2人っきりの夜を過ごしましょう」
魔族はリベラの手を掴み指切りをして消えて行った。リベラは指切りした手を見て苛立ちが湧いてきた
疲労で馬車に戻るとおじさんが馬に水をあげていた。乱れた髪を見たおじさんが櫛を渡してきた、その時はいつもの魔物退治がちょっと大変だっただけだと自分に言い聞かせた
朝は持ってきた硬いパンを食べて、着替えて再び王都に向かって出発をした
馬車に揺られると朝ごはんと戦いの疲労でウトウトとしてきた
「リベラ、昨日はあまり寝れなかったか?」
「そっっそうっだね、なんか、赤いなんかがいたというか・・・」
「虫か?まぁ王都までまだ数日かかる。体力は今のうちに回復しとけ」
おじさんに言われ、リベラは疲れがドンきて馬車の狭い1人入るか入らないかの隙間に埋まりながら毛布を被り眠った。馬車の揺れがなんとも心地よくリベラはしばらく深い眠りについた




