蛇 前半
私はアウローラ騎士、第2騎士団に所属することになった。水色の制服は北国の寒さと雪を併せ持つ色
今日は初めての魔物討伐任務
ドワーフ達から貰った貰い受けた剣を持ち任務にあたる
建物の外に出るとすでに多くの騎士が集まっていた
「整列!今回の任務は新人騎士も参加する気を引き締める様に」
第2騎士団団長のウェスペルが前に出て今回の任務を説明しているその隣には副団長ソルウェも立ち会っていた
私の今の髪は副団長に切らせた物でとても申し訳なさがある。三つ編みだった髪は一つ結びにして、元々三つ編みに使っていた白いリボンをつけている
「今回は山岳地帯でAランクの魔物の群れが発生した、我々第2騎士団はAランクの魔物の討伐と原因を突き止める新人はそれぞれ魔物討伐班と原因の究明班に分かれて任務に当たれ」
今回向かう山岳地帯は険しい地形に元々魔物が多いい所だ、そこにAランクの魔物が群れをなして現れた。実力を認められるにはやはり討伐班に入れば明らかに評価に繋がる、しかし
「どうしたの?てっきり討伐班に行くと思ったんだけど」
「副隊長ぉぉぉ〜、実は私・・・ものすごく人見知りなんです」
街に同い年がリベラしかいなくて、喋るのは歳の離れた酒場の客が少しだけとドワーフ達しか喋る相手がいなかったから歳が近い他人とあまり話したことがない
討伐班を改めて見ると私と歳が近い新人達が多くいて行きにくいのだ
「でも、僕とか試験の時は大丈夫だったじゃん?」
「あの時は騎士団に入りたい一心で・・・我に返るとすごく恥ずかしいんです」
そんなわけで少人数の原因を調べる班に入ることにした。
「やっぱり、新人は来ないか、仕方ない2人1組にはり原因を調べることにする」
騎士の大半は討伐班に入り調査班は少ない
「新人は新人同士で魔物が比較的出にくいこのエリアを調べてくれ」
「・・・うん?、新人同士!?」
「頼むぞ、フォリアにパル」
私とペアの同期は背が小さな女の子だった。
「よっよろしく、おねがいっっじまず」
私は盛大に舌を噛んでしまった
「大丈夫!?こちらこそ、よろしく
アウローラ騎士団・第2騎士団 パルです」
「私はアウローラ騎士団・第2騎士団 フォリアです」
私とパルは指定されたエリアの調査をし始めた。比較的魔物が少なく雪に足跡もあまりない。
「ここには、大昔に遺跡があったみたいだよ」
パルが雪を掘ると大きな石の柱が埋もれていた
「パル、すご!?」
「ドヤ!」
それにしてもこんな所に遺跡なんて昔の人は変な所に遺跡なんて建てたもんだ。木が多く倒れなかなか進めない
「ここには遺跡以外何もないみたいだね」
「確かにここに原因はなさそうだね・・・」
私は倒れた木を観察した、確かに木が倒れるのはなんの不自然さもない
ふと、向こうでドーンとすごい音がした、討伐班が戦ってその振動が伝わってきているのだ
パルが遺跡を見渡すと一箇所だけ雪が盛り上がっている場所を見つけた
「フォリア、ここだけ変に盛り上がってるよ」
「本当だ」
またドーンと振動が伝わった。すると雪が盛り上がっている所の下から上へ空気が上がってきた。驚いた私たちは雪をどかすと遺跡の一部が壊れ下から通路が見つかった
「これは・・・」
「入ってみよう!」
遺跡の地下へ飛び降りると目の前に魔物の群がいた。剣を抜き、迫り来る全ての魔物を倒すと飛び降りるパルを下で受け止めた
「すごいね、この数を倒すなんて」
「これ、なんだろ今まで見たことない魔物だ」
「蛇の魔物だね、寒さが苦手な魔物なんだけど」
蛇は遺跡の下で雪を避けていた様だ。2人が前を見るとどんどん蛇が出てきた
「蛇大丈夫?パル」
「蛇は逆に好きだよ、安心して」
2人は蛇の魔物を倒しながら進んだ階段が下に続いていてなぜかどんどん暖かくなってきた。そして、蛇もどんどん増えていった
「フォリア、蛇がこの先どのくらいいるのかわからないから食べない?」
確かに遺跡の地下に多くの蛇の魔物が発生しているのは変だ。どのくらいいるのか地下がどのくらい広いのかわからない今何か食べて、お腹を満たした方がいい
でも、私は何も食べる物を持っていない
「パルは何か食べる物・・・」
パルの両手には蛇が握られていた。するとパルは何も言わずに火打石で焚き火を焚き蛇の身を解体して棒に刺して焼き始めた。私は目を点にしながら驚いた
「パルさんさん、蛇を焼いてどうしなさった」
焼きあがった蛇の身を手に取り食べながら私に渡そうとした
「ほい、アイリスの分焼けたひょ」
「いやいやいやいや、蛇を食べるの!?無理無理無理無理」
私は蛇事態は見たことはある、リベラの家にあった蛇がアルコールに使っている瓶を
「フォリア、今は空腹にならないためにもね」
パルの目が怖い、震える手で串を受け取ると蛇の原型はなくとも先ほどの蛇を食べるというなんとも嫌なこと
「蛇もしかして嫌いなの?」
「別に魔物を倒すのは全然平気。だがしかし、爬虫類を食べるのは嫌だ!」
でも、パルが食べている姿を見るとこれも食べれもモノだとわかる
恐る恐る口に入れると鳥肉みたいな淡白な味がした
「案外、食べれるね。少し焦げた所が好きかも・・・」
パルはなぜ、蛇を普通に食べられたのだろう。私はパルに尋ねた
「私の家はすごく貧乏で食べるものが無かった日はいろんな生き物を捕まえて食べてたの蛇にカエル、あと虫とか」
虫が出てきた瞬間身震いした
パルの身長が小さいのはそう言う生活を続けたことによるものだろう、だが今はその生活の経験が私の胃袋を満たしている
蛇を食べ終わるとまた、階段を降り始めた
2人が蛇を倒しながら進むと開いた所に出た。蛇の数はさらに多くなり中央には何かに群がっている様に密集している
「外とは全然気温が違うね」
確かに遺跡の地下とはいえ外とは大きく気温差がある。それに蛇が群がっている所から温かさを遠くからでも感じる
「パル、蛇の注意を引けたりできる?」
「できるよ。任せて、でも注意を引くなら反対側に行かないと今いる所にたくさん来ると思う」
私はパルの体を持ち上げたり体勢を変えたりしたして、確認した
「何してるの?」
私はパルを持ち上げながら言った
「パル、舌噛まない様に気をつけてぇぇ!」
パルを反対側に投げ飛ばした。パルは叫んでいるが無事着地し、蛇の多くがパルの方へ移動した
蛇が群がっていた場所を見ると魔鉱石の塊があった、魔鉱石から熱が出て蛇達が集まってきていたのだ。
天井からドーンと言う音が下に響いていた、どうやら討伐している場所はこの真上らしい
「そうか、Aランクの魔物の群れの発生は魔物の蛇が集まったことによりできた魔鉱石に引かれたからか」
そうとなれば、魔鉱石を破壊すれば原因を断つことができる
私も剣を抜くとパルと挟み撃ちで蛇を討伐し始めた




