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第5話【コイツはもうダメかも知れない】




『いい? 学校では私達が家族になったのは隠すのよ! お互いの両親が再婚したなんて話すのは面倒でしょう?』



 今朝、そんな約束を親の再婚相手の子供……百合に言い聞かせて、私は学校に登校した。

 もちろん、百合とは別々で登校した。


「じゃあ、朝のHRはこれで終わりだ。委員長」

「はい、起立!」


 先生から、そう言われてクラス委員長の私は起立の号令をして朝のHRを終わらせた。


 一応、お父さん達が学校生活でも支障がないようにと、お互いの苗字を変えずにそのままにしてくれたおかげで、私と百合は黒川優花、桜井百合のままだ。

 だから、学校でも『黒川さん』や『桜井さん』と呼び合えば変に家族のことがバレるようなことは無いだろう。


 まぁ、百合もそこら辺は分かって――


「ゆ、ゆゆ……《《優花》》……しゃん♪」


 なんて思っていたら、後ろから風呂キャン百合女がウィンクしながら、私に声をかけて来た。


「な・に・か・し・ら? 《《桜井》》さん???」


 とりあえず、このバカを廊下に呼び出すことから今日は始めないといけないようね……。




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