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第31話【コラボ……しますか?】



「優花さん、早く行かないと遅刻しちゃいますよ!」

「わ、分かっているわよ! てか、私が寝坊したんじゃなくて、百合が速く起こしてくれなかったから遅刻しそうになっているんだからね!」

「わ、分かっていますよぉ……」


 今日は日曜日、百合と約束の……デートの日らしい。


「優花さん、デート楽しみですね♪」

「わ、私は……これがデートだなんて認めてないんだから! それに、デートだなんて話が急すぎるのよ!」

「す、すみません……」


 そう、このデートは昨日いきなり百合から話を持ち掛けられて決まったものだ。



『優花さん、デートしましょう!』

『は、はぁあああああああああああああああああ!?』


『明日から原人(げんじん)のコラボデートカフェがオープンするんですよ!』


『こ、コラボデートカフェ……?』



 ――そう、デートと言うか正確には原人のコラボカフェに誘われただけだった。

 百合曰くこのコラボカフェはデートがテーマなので二人でいくと特別なキーコスタ―が貰えるというものらしいけど……


 そんなの私は興味が無いのに何で私がこんなデートに付き合わせられなきゃいけないのかしら?

 まぁ、百合が原人の『ニャンドローネ』のキーコースターがどうしても欲しいって言うから仕方なく付き合ってあげているんだけど……


 それよりも、不満なのは――


「あ、いました!」

「おねえちゃんだ!」

「フン……ようやく来ましたわね」


 そう、このデート(仮)にはお邪魔虫――もとい青井流子とその妹がいるのだ。


「チッ……なんで青井流子と私がデートなんかしなきゃいけないのよ」

「あら? 黒川優花とデートなんて、こちらこそゴメンですわ!」


 ……あ?


「何よ……?」

「何かしら?」


「わわ、二人共喧嘩しないでください!? 今日はせっかくの原人コラボデートカフェに来たんですから、な、仲良く……です♪」

「お姉ちゃん達もなかよしなの!」


 そういうと、百合は青井(妹)と仲良く手をつなぎから、コラボカフェの方へと向かい始めた。


「ちょっと! このままだと私が青井流子とペアになるじゃない!」

「あら? わたくしがペアだとご不満なようですわね……?」

「……何よ。その気持ち悪い視線は? 別に、私はアンタとのペアが嫌なら帰ってもいいんだけど?」

「ちょっと! それはなしですわよ!」


 そう、百合が二人ペアでしかもらえない『ニャンドローネ』の限定キーコースターを欲しいように、この青井流子も原人の有名キャラ『フリリーナ』と『フータン』の限定キーコースターを欲しいのだ(百合から聞いた)


 だから、百合はこのコラボカフェに青井流子とその妹を誘った。


 まぁ、本当の思惑は私とこの女の仲が悪いから、デートと言って四人で遊べば仲良くなるだろうなんていう……頭百合畑な百合の考えが透けて見えるんだけどね。


「どうする? 貴方の妹は百合と一緒に先に行っちゃったけど?」

「ぐぬぬ……ですわ」


 そして、仕方なさそうに青井流子は先に行く百合と自分の妹を恨めしそうに見つめて、私の隣を歩き始めた。


「りこちゃん、原人コラボカフェデート楽しみですね!」

「うん! お姉ちゃん達とデートたのしみー!」



 そして、私達は原人の限定グッズを求めて、コラボカフェの中へと入って行った。




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