第28話【大好き……なんです?】
「百合、起きて……」
「はぬはぬ、ぽにょ……?」
夢うつつで、優花さんの声に呼び起されて目を覚ますと……
「おはよう。百合♪」
「ふぁ、優花さん……おはよございま――って、こ、これは!?」
メイド服を着た優花さんが目の前のテーブルにいろんな種類のケーキを並べている光景が広がっていました。
「優花さん、このケーキはど、どうしたんですか!?」
「フフ、百合の為に全部、私が作ったのよ♪」
「ふぇ!? じゃあ、これ全部食べていいんですか!」
「もちろん、その為に作ったんだから♪」
「ほわぁわわ~っ!」
す、すごいです……っ! 私の大好きなイチゴのショートケーキもありますし、チョコケーキもモンブランも、桃のタルトだってあります!
「でも、これだけ食べたら……か、カロリーが心配ですぅ……」
「百合、その心配はいらないわ。なんたってこのケーキはどれだけ食べても太らないゼロカロリーのケーキなのよ♪」
「ふぇえ!? どれだけ食べても太らないんですか!?」
「ええ、それに食べ放題よ」
「食べ放題なんですか!?」
あれもこれも全部食べていいのに、ゼロカロリーで太らないなんて……こんなの夢みたいですぅ~っ!
「あれ? でも、優花さんは食べなくていいんですか?」
「私は百合が食べている姿を見ているのが大好きなのよ」
大しゅき……なんです?
「でも、わたしは優花さんと一緒に食べる方がもーと大好きです!」
「じゃあ、一緒に食べましょう? はい、百合 あーん♪」
「はい! あーん……うぅ~ん! とっても美味しいです」
「百合、もう一度……あーん♪」
「はい、優花さん! あ――」
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「……夢ですか」
目を覚ますと、まだ寝ている優花さんがわたしの体に抱き着いていました。
「むうにゃむにゃ……」
ここだけの話、実は優花さん寝相が悪いです。
この前も一緒に寝てた時、わたしにべったり抱き着いてきました。
「優花さんは一体どんな夢を見ているんでしょうか?」
抱き着いている優花さんを引きはがすのは少し惜しいですが、先に起きて朝ごはんの準備をお手伝いしようと思います。
「むにゃむにゃ……もっと、すごいこと……う、うぅ~ん……」




