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第27話【大好き……なんです】



「……優花さん」

「はぬぁ、なにょ……」


 夢うつつで、百合の声に呼び起されて目を覚ますと……


「おはようございます。優花さん」

「あぁ、百合……おはよ――お?」


 私の隣で真っ裸の百合が横たわっていた。


「なっ!? 百合、アンタなんて恰好しているのよ!?」


 すると、驚く私に対し、百合はまったく動揺することなく、むしろその大きな胸を隠す素振りも見せないで笑って答えた。


「何って……優花さん、昨日の事覚えてないんですか?」


 きき、昨日のことぉ!? 昨日はその……私が百合を慰めるためにお姉ちゃん代わりになってあげて……


「お姉ちゃん代わりって、それだけですか……?」

「それだけって……他に何があったって言うのよ」


 私がそう言うと、百合は再び笑みを浮かべてこう言った。


「もっと、すごいこと……しましたよね♪」


 も、モットスゴイコトォオオオオオオオオ!?

 ――って、私一体何をしたって言うのよ!


「別に、わたしは昨日の事……やり直してもいいんですよ?」

「やり直すって、一体何をやり直すって言うのよぉ!? べ、別に私はアンタと何かした記憶なんて無いんだけど!」

「でも……優花さん、その恰好で言っても説得力無いですよ……?」

「その『恰好』……?」


 言われて、自分の体を見ると……なんと、私の体は薄いシャツ一枚の姿だった!?


「なんか、私まで脱いでるぅううううううううううう!?!?」


 ちょっと、どういうことよ!? これ、アンタが勝手に脱がせたんじゃないでしょうね!


「むぅ、そんなこと言って……優花さんが自分から脱いだんじゃないですか」


 わ、私が自分で脱いだですって!?


「でも、私はそんな記憶は……」

「なら、もう一度……思い出させてあげましょうか?」


 思い出すって……何を?


「優花さん、わたしに言ってくれましたよね?」


 言ったって、私は何を言ったの!?


「『私も同じ気持ち』って……」


 同じ気持ちって……何が……



「わたし、優花さんのことが――」



 そういうと、百合の唇が段々と近づいて来て――


「大好き……なんです」

「そ、そんな!? ちょっと、待っ――」



 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 チュンチュンチュン、チュドチュゥ~ン! ←さえずる鳥の鳴き声



「…………夢か」


 目を覚ますと、隣のベッドに百合の姿はもういなかった。



「優花さん、朝ごはんできていますよぉ~?」



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