表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/20

黒木の強さ

 「ちょっと待て」

 二人を落ち着かせる。

 「君は一体誰なんだい?」

 俺も今は状況をのみこめていない。この白髪美少女は誰だ?

 「ひどいですマスター、私は聖剣ですよ」

 聖剣、さっきも言っていたが本当にそうなのか?

 「本当にお前が俺の武器の聖剣なのか」

 「はい!」

 満面の笑みを向けてくる白髪美少女。いや、俺の刀ということは…

 「エアリアルか?」

 「マスター!私の名前を覚えててくれたんですね!私マスターに十何年もつかってもらえなくてさびしかったんですよ」

 悲しそうにまた俺に抱きついてくる白髪美少女、エアリアル。

 確定した。俺は生前にこの刀に名前を付けたが中二っぽくて誰にも言わなかったそれを知っているのなら。

 「マスター生まれ変わってから私に話しかけてくれなくなりましたし……」

 「ぐはッ!」

 俺の心の傷が、えぐられた。

 俺は生前は顔がいいわけでもなく面白いわけでもなかったからほぼボッチだった。例外はグランとアデル後はごく少数の変人だけ。

 そのため俺はあの時あろうことか刀に話しかけるという失態を。

 「それを知っているということは君は本当に?」

 「はい!さっきからいってるじゃないですか」

 ぷんぷんと怒りながらも俺に抱きついて離れようとしないエアリアル。

 「お前いい加減離れろ!」

 アルマが珍しく声を荒げて怒っていた。

 後が怖いだろうなあ。その後アルマにこってり絞られた。

 エアリアルから聞いた話だと俺が昔(生前)彼女がほしいと思ってた時、無意識に特殊属性【創造】を使いエアリアルに疑似的な精神をつけてしまったらしい。そしてそれが今、【永遠】と【創造】の二つを使い、なんか知らないけど完璧な精神と肉体をゲットしたらしい。

 「マスターとこれからたくさんお喋りしていちゃいちゃしてエッチなこともできますね」

 俺の右手をがっちりとホールドしながら頬ずりしてくる。

 「てっことらしいけどダメかな?」

 俺的にはこんなかわいくて献身的な子がいたら自分のものにしたくなる。いや、まあもともと俺のけんなんだけど。

 「まあ、私以外にも五人までならいいて言ったしな」

 少し悲しそうな表情のアルマ。

 「私のこと好きか?」

 もじもじしながら問いかけてくる。

 「愛してるよ」

 アルマをぎゅっと抱きしめる。

 「クロキ…」

 うるんだ目のアルマの唇をやさしく奪う。

 たっぷりと口付けした後にアルマが、

 「私も、その愛してるよ」

 と恥ずかしがりながら言ってきた。

 アルマさんマジでかわゆす。

 

 次の日。

 謁見の間には今魔王候補のみんなとアルマ、俺、アデル、イルデアがいる。

 「クロキ、今日は奴が来る日だ」

 神妙な顔をしたアデル。

 「来るって言ってもどうやってくるんだ?」

 そう、この王城は結構な数のエルフに守られているためそう簡単には突破できない。

 「ああ、やつはお前と同じ―――

 「ハロハワユー。俺様の婚約者ちゃんはどこかな?」

 「「「!」」」

 いきなり現れた男、黒色の髪に黒色の瞳目つきは鋭いがへらへらとにやけている。ジーパンに黒いT-シャツを着た男はいきなり現れた。

 おそらく転移。しかも陣なし無詠唱。

 厄介だな。俺はエアリアルとイルデア以外を転移の無詠唱陣無しで逃がす。

 「へー。あんたも無詠唱使えるんだ」

 へらへらとした男は全く隙のない構えをしている。

 「なんでイルデアちゃん逃がさないの?馬鹿なの?」

 イラつくしゃべり方をする野郎をにらみつける。

 「そんな怖い顔するなよ。お・ば・か・さん♪」

 うっぜ~。カチンと来たぜ。

 「お疲れ様」

 俺はその瞬間に目の前の男を殴り飛ばした。

 「がっ!」

 いきなりの攻撃に吹き飛ばされる男。

 「ガードされた?」

 「いってーじゃーねーかよ」

 むくりと起き上がる男。

 音速で殴ったはずなんだけどな?

 「俺っちも本気出さなきゃ勝てないな」

 ゆらりと消える男。

 俺はそのすぐ後に後ろから来た拳をガードする。 

 「うっひょーすごいなあ」

 それからは何度も殴ってガードして殴ってガードしての繰り返し。 

 「そろそろ疲れたなあ……神魔法デウス・マギア

 男の周りに立ち上がる紫色の禍々しいオーラ。

 「特殊属性解放【破壊】 武器解放【魔剣】」

 男の手に現れる紫色の西洋剣。

 「遊びは終わりだよー」

 確かに強いな。でも所詮はアデルと一緒くらいの強さか。

 しかしこいつうざいな少し本気を出すか。

 魔力を開放する。翼と角が生え俺はエンジンをかける。

 「うっは、かっこいいね」

 「神魔法デウス・マギア 特殊属性解放【創造】【永遠】」

 エアリアルのほうを見て微笑む。

 「いくよエアリアル」

 微笑み返してくれる聖剣。

 「はい、マスター」 

 「【聖剣】武器化」

 エアリアルは一瞬で白い刀に変わる。

 「死んでね」

 無詠唱転移で俺の後ろに回り込んできた男は剣を振り下ろした。

 俺はそれをミクロの単位で動きかわす。

 「転移がうっとうしいな。研究室ラボラトリ発動 絶対領域展開」

 男が転移をしようとする、が。

 「え?」

 できない。

 「もう転移はできないよ。てか特殊属性の詠唱あり以外の魔法は俺以外使えない」

 「んなのありかよ!」

 取り乱す男。

 ありなんだなこれが。

 「畜生、天地を焦がす業火で焼けろ 炎焔地獄インフェルノ

 短い詠唱できたか。俺に向かってくる炎の塊。

 「研究室ラボラトリ展開 解析を開始する」

 ファンと音を立てて消滅する炎。

 「なッ!」

 呆然とする男。

 「解析完了。特殊属性【創造】 特殊魔法エスペシャル・マギア発動 強奪スナッチ

 俺に急速に新たな力をさずける魔法。

 「特殊属性【破壊】」

 俺の纏う魔力の質が変わる。

 「そんな馬鹿な……」

 「まだまだいくぜ。特殊属性【覇】【幻】発動」

 俺は【創造】【永遠】【破壊】【覇】【幻】の属性をすべて同時に発動している。

 「う、そだ」

 もう抗う気力もない男。

 「我、求めるは消滅。すべてを消す神の力。我の覇道を邪魔する物よ悔い改めよ。滅ぼせ 無限消滅カタストロフ

 俺の前にできる一つの魔法陣その陣から出てきたのは消滅。白くまがまがしい物。

 その白色は男を飲み尽した。

 「弱かったな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ