聖剣
なんだか最近面白くないよね。
もっと頑張んなきゃ。
「勇者から守ってほしい?」
「ああそうだ、今こいつはキリシカ聖国に召喚された勇者に求婚されてるんだ……」
ハア、そういう感じか。
「お前がぶっ倒せばいいじゃねえの?」
「そうもいかないんだ、奴は五年前に召喚されたんだが俺と同じかそれ以上の実力者だ。だから一国の王が死線に出るわけにもいかないから……」
「わかった、俺に任せろ」
最後まで言わせずに言葉を遮る。
「何回も言わせんな、友達だろう」
俺は微笑みかける。
「カッコつけんなよトウマ」
「いまは黒木だ」
「ちょっと待ってください!やっぱりこの男に国の大事を任せるのは」
イルデアはまた話を邪魔する。
「うるせえな、お前は黙って俺に守られとけ」
「なッ!」
俺はイルデアに近づき唇に右の人差し指を当てる。
にこりと笑って言う。
「姫さんは頑張らなくていいんだ」
ボンっという音とともに顔を真っ赤にするイルデア。
「さてとアドル詳しく教えてくれるか」
アドルの話を聞く限りでは勇者の名前はシカミ・サトウというらしいこと。刻印持ちであること、黒髪黒眼でかなり強いということだけしかわかっていないらしい。
そして一週間後にこの王城に迎えに来るということが分かっている程度。
キリシカ聖国の当代勇者か、中々に面白そうだ。
俺は内心勇者がどんな奴か思いをはせながら寝室でアルマと眠りについた。
『マスター、もう少しですから』
白色の髪をした女の子が俺に話しかけてくる。
君は、誰だ?
『私?私はあなたの……ですよ、ひどいですマスター』
何ていったかよく聞き取れない。
『そろそろお別れですね』
ぼんやりと消えていく彼女を見ているとなぜか胸が痛む。
まて、待ってくれ!
「大丈夫かクロキ?」
夢、なのか?
ワイシャツを一枚だけのアルマが横から心配そうにのぞきこんでくる。
さっきのは一体何だったんだ?ただの夢にしては現実味を帯びていた。
わからない、ただ彼女はひどく身近な存在のような気がする……
「クロキ!」
アルマがこちらにずいっと顔を近づけてくる。
「お前今ほかの女のことを考えていたろ」
頬を膨らめながらにらんでくる。
「今は私といるんだぞ」
ふっと微笑みアルマは俺の唇にキスをした。
アルマの形のいい唇が俺の唇に吸いついて話さない。
俺はそんな一生懸命なアルマの口の中に舌を入れる。
アルマが俺の背中に手をまわし抱きついてくる。形のいい胸が俺の体に押し付けられる。
俺はより一層アルマをかわいがった。
その朝はアルマと一回ベットの中で愛し合った。
それから六日間たった夜。
俺はベットで寝ているとふと重さを感じた。
今アルマは風呂にいったし誰だ?
そう思いながら目をあけるとそこには白色の髪を後ろで結っている切れ目の美少女がいた。
本当に染み一つないきれいな純白の白髪は部屋の中の火を受け透き通っている。天使のような整っている顔についているのは深い深い緑色の双眸。本当にきれいだ。年は十五、四くらいだろう。
「はじめましてマスター」
少女はにこりと笑う。
「あなたの聖剣が我慢できずに出てきちゃいました」
本当に楽しそうに笑う少女。
ガシャン唐突にそんな音が部屋に響く。
音のほうを見るとそこにはアルマが立っている。
「クロ、キ。その子は一体?今日も私と浅間っで二人っきりじゃなかったのか?」
やばいこれって修羅場?
「マスターこれは修羅場ですね」
目を輝かせながら叫ぶ美少女。
「でもマスターは私のですよ、お姉さん」
そう言って俺に抱きつく白髪美少女。
「クロキは私のだ」
素早く俺のほうに駆けよってくるアルマ。
………完璧に修羅場じゃん。
もっともっと頑張りますので見捨てないで
byキラーメガネ




