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魔王様

ド下手な戦闘シーンを括目せよ!

 「俺が勇者か……ところでギルメルアって誰か知ってんの?」

 ごまかす方向で。あ、でもグランが帰ってきたら隠すのめんどうくさい。

 「はい、その知らないかもしれないけど私たち魔王の一族はみんな銀髪に青色の瞳をしているので」

 知ってるけど。

 「それだけで?」

 「あ、いえ、ほかには特殊魔法はご存知ですよね?」

 「ああ、知ってる」

 特殊属性とはまた違う一部の刻印もちだけに持つことの許された魔法。ちなみにマジ最強だよ。

 「彼女はもうの家に伝わる特殊魔法を使えたので、それで」

 「わかった」

 魔王の家に伝わる特殊魔法。そんなのあったのか………知らなかった。

 「あ、そういえば俺らの特殊属性って何か調べなくていいの?」

 「それは後ほどです」

 確か高濃度の魔力水晶で調べるんだとかなんとか。

 「そんなことより!クロキさんは元勇者の生まれ変わりなんですか?」

 忘れないよね……。ファラス姫バカだと思ってたのに。

 「今バカにしましたね!」

 「してないよ」

 「嘘です!」

 ………しつこいな

 「またごまかそうとしてますねクロキさん。でも無駄ですよ、だってこのことはアルマもヴォルフもほかの魔王候補のお三方もましてやお父様だって知ってらっしゃるんだから!」

 そんなにべらべらと………俺って一応立場上じゃないの?あとでギリアはおしおきだな。

 「早く観念してください」

 わかったわかった。あれ?ちょっと待て。

 さっき姫はなんていった?アルマもヴォルフも魔王候補の三人もましてやお父様だって知ってる。

 お父様だと!こいつのお父様ってもしかして現魔王。グラン・リア・グラスリアじゃないか?

 まずったかな。

 ちょっと嫌な予感が―――ドドドドドドドド!

 どこからともなく聞こえる地響き。何かが走ってくる音だろう。

 「ト~ウ~マ~!」

 聞き覚えのある声。

 その声を聴いた瞬間俺は駆け出した。

 「ちょっと?クロキさん!」

 姫の静止なんて無視。ひたすらに走るせめて広いところに出たい。

 なんで逃げるかって?そんなんぽ決まってるじゃないかグランが勝手に死んだ俺にするのは感動の再開ではなくて今までの怒りを当ててくるだろう。

 甘んじて受けるのが普通だと思うか?

 無理だ。だってたぶんあいつ普通に特殊属性使ってくるよ。

 子供の喧嘩じゃないんだよ!死ぬよ俺!

 「逃げるなトウマ!」

 あいつ足早いなグランお前も成長したか。

 だが俺の成長はこんなもんじゃない。

 俺は無詠唱で加速の魔法と飛行の魔法を使い超速く、もはや音速を軽く超える速さで突き進む。

 俺の姿が掻き消えヒュバッという音を立てる。

 俺は音を置き去りにした高速移動で俺が出たのは軍用の訓練場。

 俺は無詠唱で減速の魔法と慣性無効の魔法を使う。

 速度がゼロになってところで飛行魔法をキャンセル。

 前方に現れるであろう親友をまつ。

 二十五メートルほど手前に光が湧き上がる。徐々に収縮する光の本流の中には十九年前に分かれた親友がいた。

 銀色の髪を男にしては長めに伸ばしている青色の瞳の美少年。

 あれ?顔が変わってないだと!

 「確かにトウマだ」

 顎に手をやりつぶやく。

 「顔は全然違うけどな」

 俺が言葉を返す。

 「そうだな前はもっとかっこ悪かった」

 「うるせえ」

 軽口をたたきあう俺たち。

 「でもいまだに信じられん」

 こちらを疑うような目を向けてくる。

 「信じなくてもいいけどなグラン」

 「ふ、俺は別にお前が偽物とか言ってるんじゃない。ばあさんが言ってたことだしな」

 ばあさんってギルメルアのことか。

 「ただ、そうだな確証がほしい」

 「確証?」

 「ああそうだ、今から俺と一つ勝負でもしよう」 

 「え、遠慮します」

 「では行くぞ!」

 問答無用かよ!こいつ性格あんまり変わってねえな。……少なくとも好戦的なところは。

 バッと手を広げるグラン。

 「解放リべレイト!特殊属性【覇】」

 は?あいつ特殊属性解放しやがった!

 グランの周り黒色のオーラが瞬く。

 「覇王の剣。解放リべレイト

 黒色のオーラはだんだんとグランの右手に集まっていく。

 そして出来上がるのは一振りの黒い大剣。

 あれ喰らったら俺死ぬんだけど……

 「八!」

 掛け声とともに姿が消えるグラン。俺は焦らずにグランを目で追う。俺の横まで一秒かから無い。

 そのままの勢いで俺に大剣を振り下ろす。恐ろしいほどに流麗な動き俺はそれをただ見ていた。

 俺に闇の大剣が直撃というところで俺は力みが無いリラックスしている状態から最速の一撃を繰り出す。

 「斬立きりたち流 抜刀術 刹那せつな

 俺がこの技を出し視認できるのは俺くらいだろう。光速にすら届きそうな斬撃。

 技を繰り出してから止まるまで俺の腕は文字道理消えていた光の速さに迫る斬撃は見えない。

 「ほう」

 グランが短く息を吐く。

 「ならば」

 グランはおそらく転移を使ったのだろう。俺から三十メートルほど離れた場所に光の本流が現れる。

 「本気で行かせてもらおうトウマ」

 「今はクロキだ」

 俺は抜刀した白色の刀を右手に持つ。刀は前世まえと同じだったということは特殊属性も同じだろう。

 「「解放リべレイト」」

 二人の声が重なる。

 「魔力全開放」

 グランの背中から二枚の翼が生え、頭には角が。

 「特殊属性【創造】。並びに魔力全開放」

 俺の背中と頭にも奇妙な感触。おそらく羽と角ができたのだろう。

  俺の周りに七色のオーラが浮かぶ。

 よかった。前世と特殊属性同じだ。

 「「デウス魔法マギア」」

 同時に言う。神魔法へのカギ。

 「神々の怒りは誰に向けん。神々の敵意はどこへゆかん。我はその怒りの方向を導き、その者に神の力を見せつけん」

 俺は世界の法則をねじ曲げるように、全てを壊すように読む詠唱。

 「我が求めるは覇の極ち。我が求めるのは大いなる力。覇の力をもってして我に力を、わが覇道を邪魔するものを叩き潰せ」

 グランも詠唱を読む。

 まったく同時に詠唱を読み終わる。

 「覇王粉砕ジャガーノート!」

 グランの詠唱が終わり魔法陣から吹き出す圧倒的な力の本流。

 「神鳴かみなり

 俺の詠唱が終わり魔法陣が俺の眼前に六つ展開される。

 そこから黒い力の本流に降り注ぐ轟雷の嵐。

 ズガガガガガガガガ!と降り注ぐ雷にだんだんと勢いをなくす黒色の力。

 「この程度じゃやっぱりだめか」

 パチンと指を鳴らす音が聞こえたかと思うと力の流れが消えた。

 「ますます強くなったなトウマ、いやクロキ」

 笑顔の親友に俺は殺意がわきました☆

調子のってすみません

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