メカナイズド・ハート 133話
多くの学生たちはすでに新学期が始まっていると思いますが、自分自身の心と体を大事にしてくださいね。:)
残りの書類は全て雑多で、ひとまとまりにすることができないような書類たちだ。
分け終わった書類の山たちを見て、ルーカスはばかばかしさからフンと鼻で笑う。
最低でも全体の6割ほどが全くもって必要のない無駄な書類であり、それぞれを作成する訓練生と教官、ルーカスとルーカスの副官の貴重な時間を奪っているのだ。
そして、教官たちと自分で頭を突き合わせて苦渋の決断として訓練内容を無理やりカットしてきたのにもかかわらず、こんなところにはるかに切り捨てるべきむだがあったことに驚くと同時に笑い死にそうになる。
副官をまえにしながらも持ち上がる口角をおさえながらも、いたって真面目な顔をしながら落ち着いて話す。
「これなら単純だな。」
「そうですか?」
「ああ、一番多い施設使用許可は面倒だから申請させなくていい。どっちにしろ訓練生は32人しかいないんだから彼らが訓練場をひとっ走りして教官まで伝えるだけで十分だろう。」
「では、二番目に多い訓練生個人の報告書も?」
「経過までいちいち報告支える必要はないだろう、見る人もいないのだから。」
「わかりました。」
ルーカスの副官、ミリアム少尉はその言葉を聞くと早速基地内の教官と訓練生たちに伝えていく。すると、数日もしないうちに書類はほとんどルーカスの眼前から蒸発し、テーブルの表面が見えるようになった。
今までは、ただ起きるだけでも苦痛でストレスで食事とコーヒーの消費量、そして体重だけが増えそうな生活は改まり、毎朝おきては訓練場をジョギングで周回し体を動かした後ノンビリシャワーを浴び、遅めの朝食をとる余裕すらある。
「なんだ、こんな簡単なことだったのか。」
ようやくルーカスの心に余裕ができた。
そしてルーカス自身も他者もそれを実感するようになる。
ルーカスの執務室に備え付けられた安物のベッドのブランケットは毎日使用されるたびに綺麗にたたまれ、ベッドシーツには一つもシミがない。テーブルにはコップの水滴の跡もなく、足元に放り捨てられていた紙屑やカラになったボールペンも今や全てゴミ箱の中に納まっている。ルーカスの服はスペイン軍時代にも勝るとも劣らないほどきれいにしわ一つないほどきれいにアイロンがけされ、誇れまみれシミまみれ傷まみれの軍靴もピカピカに磨き上げられている。
そのすべてが適切で自分一人だけで処理可能な量の仕事をするだけで済むからだ。
「よーし。今日もがんばりますかね。」
そんなルーカスが今日も執務に当たろうとすると、扉がノックされる。
明日の分は少し早めの投稿になると思われます。




