メカナイズド・ハート 128話
早めの更新になります。
「訓練生諸君!!訓練隊長どのに敬礼!!」
副官のミリアム少尉のハキハキとした指示の元で、ルーカスの目の前で数十人の訓練生がかかとを合わせて手を横にしながら、敬礼する。
彼らの敬礼に合わせてワンテンポ遅らせて敬礼を返す。
年齢、体格さまざまな訓練生の中には、ルーカスの倍近い年齢のもの、筋骨隆々のもの、若く世間に慣れていない初々しい顔立ちのものなど多くいる。
しかし、多種多様な訓練生のうち軍服が似合っているものは誰もいない。新兵の着ている軍服が全て擦り切れて、跡が付いていて、ほつれ、色落ちしているものであるにも関わらず、新兵の着られている感じが拭えない。
また、多くの訓練生は体がガチガチに固まり、冷凍庫から取り出されたばかりの肉のように叩くたびに氷のかけらが剥がれそうだ。
ルーカスは敬礼をやめると、氷のようにカチコチになっていた訓練生たちはワンテンポ遅らせて敬礼を下げる。
「訓練生諸君、休め!!」
ミリアム少尉が休めと言うと、訓練生は足を開き腕を後ろで組み休めの体勢になる。
ルーカスの役割は訓練隊長としてこの訓練生たちを一人前のパイロットにすることだ。そして与えられた時間はわずか3週間。
ルーカスは訓示にあまり時間を使うことができないことを自覚しつつ、口を開く。
「訓練隊長のルーカス・マクワイヤー中尉だ。諸君を一人前のパイロットとして3週間みっちり教え込むことになる。ついて来れなければ死ぬと思え、以上。」
ルーカスはセルゲイ譲りの超絶短い訓示を述べる。
「・・・ハッ、訓練生敬礼!!」
長い訓示を想定してウトウトモードに突入していた副官のミリアム少尉は、訓示がすでに終わっていたことに気がつき、慌てて訓練生たちに敬礼を促す。
自らがボケっとしていたことに気がつき、慌てて大きな声で訓練生たちに命令を飛ばす。
その大声で、再び訓練生たちがカチコチと敬礼をする。
その敬礼にルーカスは応じたあと、ルーカスは訓練生たちを解散させて宿舎に送り返す。宿舎といってもバラックとスラム街の掘立て小屋の中間くらいのものだ。
「訓練隊長殿お疲れ様です。」
「君は?」
副官と打ち合わせをしていると、都市迷彩柄の帽子を被った、短髪にも関わらず強い癖っ毛でくしゃくしゃの髪の毛をした青年が話しかけてくる。
「教官のヤン・カルピンスキ少尉です。こちらも教官のユリア・グレツキ少尉です。訓練生の訓練過程の打ち合わせで来ました。」
「なるほど、俺はルーカス・マクワイヤー訓練隊長、こちらは副官のミリアム・ファルンバリ少尉だ、よろしく。」
「よろしくお願いします。」
くしゃくしゃ髪の毛の青年教官は、自らの名前と背後にこそっと隠れていた引っ込み思案らしい小柄な女性の同僚を紹介する。
ルーカスも紹介を受けると、自分自身と副官を改めて紹介して訓練過程の打ち合わせを始める。
そろそろエッチなパートを書きたくなってきた(うずうず)




