メカナイズド・ハート 122話
ストーリーを進めるためにテンポ上げすぎたかな?次々話くらいで落ち着きます。
「随分とイイ感じのアパートメントだね、家賃は6万ドルくらいかな?」
「はは、面白い冗談だね。」
ルーカスが寝起きで一発目のくだらないジョークを飛ばして自分の置かれた部屋というよりも棺桶に近い部屋に楽観的にふるまい、自らを奮い立たせようとする間に、背後から不気味な声が楽し気に耳元でささやく。
「うわっ!!」
背後からいきなり声をかけられたために、飛び跳ねるように驚く。もし、ルーカスが老人であったとすれば、今の一撃だけで心臓を爆発させて口と目元から血を流しながら力なく横たわることになっただろう。
「俺を殺す気か!!むぐぐ・・・、むぐっ!!」
ルーカスは怒鳴り抗議しようとすると、口に分厚いボロ雑巾を後ろから噛ませられる。ざらざらゴワゴワとした生乾きで、擦られすぎて毛がつぶれてしまった砂漠のような表面が唇の端や鼻下、口内を蹂躙し、吐きそうになる。いきなり見えない方向から押さえられたために、混乱し呼吸が上がり胃の中から不味い軍隊食があふれ出そうになる。
「おえ・・・、ごほっごほっ・・・おえっおえっおえっ!!」
ルーカスは吐き気に苦しみ、咳き込みながらも粗い目しかないボロ雑巾越しに多少の呼吸をして、何とか気分を落ち着かせて平静を保とうとする。
グイッ グキッ
「あっっ!!」
ルーカスが体中の緊張した筋肉をほぐし落ち着かせようとしている時に、いきなり背後の人物から追撃をくらう。背後に人物は左右の手でおそらくルーカスの口に噛ませたボロ雑巾を背後に思い切り引っ張る。自然とルーカスの首は、その筋肉と神経が想定しない方向に引っ張られて嫌な音を立てる。
「なにひはがる!!ん!?」
ルーカスは抗議を続けようとすると、視界に入った背後からルーカスを殺しにかかっている人物の顔を見て驚く。
肩に軍で幅広く使われる整備員用のジャケットを上から羽織り、それ以外の服を一切身に着けていない生まれたままの姿でいる頭のおかしな人、いや人ではない人物、ベルがいる。
ルーカスは驚きで目を見開きボロ雑巾越しに、理由を聞き出そうと言葉にもならないような声を雑巾越しに放つ。その言葉、いや音にイラつきを隠せなくなったのか、彼女を綺麗すぎて彫像のようにすら見える顔をわずかにゆがめ、目を細く絞る。直後にルーカスは後頭部に大きな衝撃を感じ直後にじんわりとしみるような痛みと脳の揺れを感じる。
ただでさえ直近だけでも駅の爆弾テロで後頭部を金属製の手すりにぶつけ、病院で警官に、駐屯地で憲兵に頭を蹴飛ばされ殴られたせいで余計に痛みが大きく感じる。そののち、痛みの大きさと広さ、ベルと自分の体勢から彼女が片側の足で膝撃ちをしてきたのだと気が付く。
「ルーカス、うるさいから騒がないで。それ以上騒いだらこのまま殺すよ。」
睡魔がやってくるナリ




