メカナイズド・ハート 108話
いつの間にか土曜日が始まっていてびっくり!!
ピンポンポンッ ピンポンポンッ
コロニーの中心部に位置する公共交通機関メトロの白色のプラットフォーム内には200人、もしくは300人以上の利用者がメトロ構内を動き回りメトロの到着音が流れた瞬間、電車の来たプラットフォームに向けて人の流れが生れる。
利用者の大半は中心部で十分に遊び終わった、もしくは遊びに行く人々とサービス業もしくはオフィスワークに従事している人々だ。なかには恋人らしく手をつなぎあう若い男女もいれば、タバコを口にくわえ新聞紙を片手に立っている老いた男、パチモンのスポーツウェアを着てひまわりの種を嚙みながらあたりにガンを飛ばす悪ガキ、神経質そうなメトロ職員もいる。
その人の波の中には、イタリアンを食べ終えて駐屯地へと帰る途中のルーカスとエミーもいる。
「人すごっ。」
「ね、ほんとやばいわ。中心部のメトロを使って駐屯地に戻るのは失敗だったかな?」
人の波で滅茶苦茶に揉まれながらも、何とかメトロに飛び乗る。少し人が少ないプラットフォームの入口から離れた位置の車両だ。車両の中にいるのは、数人の老人と退役軍人らしい恰好の男性数人そして仕事帰りのトルコ系の移民労働者数人もいる。誰しもが2つ以上の手荷物を持ち、中には小さいものの綺麗なスノードームを持った人もいる。
「ああ、すいません。こちらいいですか?」
「あ、大丈夫ですよ。」
「すいません邪魔しちゃって。」
ドア付近に立ちだべっていると、背の曲がりルーカスの半分程度の身長しかない老婆が謝りながら乗車してくる。ルーカスとエミーもまた、入り口付近で邪魔していたことを謝罪しながら老婆を通す。
ブーーーーーーーーッ
重低音と共に、メトロのドアが閉まる。
ズズンッ ガーンッ
その直後、メトロ全体を揺らす重低音と何かが炸裂するような音、そして最後に爆発音が響く。その直後にはメトロ全体がダンスフロアよりも激しく揺れ、頭上からはポロポロと天井のタイルが降ってくる。
すでにメトロの中に乗り込んでいたルーカスとエミーは突如ボクサーのボディーブローを喰らったような衝撃を横から感じ、反対方向に吹き飛ばされる。
くそ!!!そう叫びたくなるが、言葉が口から出るよりも先にルーカスは衝撃で金属製の手すりにたたきつけられ衝撃で肺から息が吹き出される。直後に、腹部を強打したことで体がくの字に曲がったルーカスは後頭部を別の金属部分に叩きつけられる。衝撃で脳が頭蓋骨まるごと揺れ、視界が一瞬真っ白になったかと思うと強制的に視界がシャットダウンされ、手元に抱きかかえたエミーの無事を確認できないまま気絶する。
眠すぎ・・・。




