花のまとめ日記 2
ウフフ。
直斗様から指輪を貰いました。
飾りっ毛の無いシンプルな銀色の指輪ですが。
ハア。これが婚約指輪なら………て何を考えているのでしょ私は?
まさかあんな方法が存在するなんて考えてもみませんでした。
本来なら一つしか異世界から持ち込めない物をパーティー全員にこの指輪は渡されました。
一度こちらに持ち込まれた物は以後、自由に自分達が使う事ができます。
この辺の話は最後に書きますが、奏様には感謝しております。
それにしても小鹿の直斗様ですか、まさか私がこっそりと撮影してあまりの可愛さから某所に流した映像が学園の女子の間で直斗様の好感度をアップさせるとは………………人生ってままならないって事ですね。
ですが直ぐにその評価は暴落するでしょ、何故ならパーティーの女子全員が左手の薬指に指輪をつけますから………………後はわかるでしょ?直斗様には女性の敵になってもらいます。
私の為に………フフ。
直斗様が病欠で学園を休んで3日、氷依様は次の依頼を物色しています。
氷依様は気にしていないと、言ってはいますがあの直斗様の噂を快く思ってはいないでしょう。
私や魅沙様を集めて妙に変な依頼を見せてきます。
例えば一つ屋根の下で作業する牛乳絞り5日間とか。
共同作業で頑張ろうハチミツ採取など氷依様らしくない依頼をよく見ています。
今日などは火の国の海で漁業はいかが?という内容に魅沙様とお話しをしています。
たぶん、コレに決まりでしょう。
氷依様から水着について調べるように言われました。
明日から直斗様が登校されるようで、なにやら焦りぎみです。
直斗様が登校してきました。
普通に歩いてきているのが、なんとなく残念です。
しかし直斗様の隣にいるちっさい子は?
直斗様と手を繋ぎ楽しそうにしているのを見るとなんだか………………。
放課後、直斗様が氷依様の部屋にあの小さい子と一緒に来ました。
驚いた事に直斗様のあの黒猫の精霊が人の姿になって、直斗様のお世話をしていたそうです。
正直、悔しいです。
しかし私は氷依様のメイド、そんな事は思っていても顔にはだしませんけどね。
水牙大蛇の牙が部屋に飾って有るのを見て、直斗様は驚いていました。
無用の長物てすが初依頼の記念品ですので大事にしないと。
直斗様が女子生徒の視線が………と言うので本当の事を話しました。
大変驚いていました。
それに居心地が悪そうにソワソワしています。
それと男子の方も視線が気になると言うので、こちらは想像ですがと話をさせてもらいました。
そちらはの方は納得がいくのか頷いています。
直斗様はリーダーとして五堂教師に呼ばれ正式にポイントが私達に入ったそうです。
まあ………興味はありませんが。
氷依様が直斗様にあの依頼を見せています。
たいへん、乗り気な氷依様に負けて依頼の場所に行くことになりました。
水着についても勉強しましたので氷依様に魅沙様、お楽しみを。
これが海ですか。
宿の前で私はその美しさに感激しています。
見渡す限りの青い海。
とても素晴らしいてす。
浜辺にいる人達も楽しそうです。
そして、アレが海で着る水着ですか?
プールで着る競泳水着と違って、なんというかスゴイです!
アレなら直斗様も興奮して眠れないくなるでしょう。
翌朝、水着コンテストに出場すると宣言したお嬢様と魅沙様を連れて水着を売っているお店巡りです。
一店目は露出が凄すぎて魅沙様が直ぐにお店を出てしまいました。
お嬢様は手には取りませんがずっと見ています。
気に入ったのでしょうか?
二店目はいい感じです。
試着も出来るとの事で、私の勉強の成果をみせましょう。
お嬢様も魅沙様もスタイルが良く腰もキュッ!としていて………………羨ましい。
素材が良いのですからシンプルな水着で良いのです。
お嬢様には白や赤、以外に黒?の水着を渡して試着室に行ってもらいました。
魅沙様は………やはり水玉やリボンがポイントの可愛い系でしょうか?
私が悩んでいると魅沙様はその二着と赤と白の縞模様の水着を持って試着室に向かいます。
最後は私ですが、悩みます。
お嬢様達にはスタイルで負け、凹凸の少ない体に見合う水着が有るでしょうか?
パットで盛る?
イヤ………ダメです。
お嬢様にはバレます。笑われたりしたら、お嬢様にもう顔向けできません。
悩んでいる私に店の店員さんが明るい緑色の水着をすすめてきました。
ビキニの上にもう一枚羽織るタイプの大人っぽい感じの水着です。
直斗様は気に入ってくれるでしょうか?
ですが、プロの意見も重要です。私はコレに決めてお嬢様達を待ちます。お嬢様は白のビキニタイプの水着に決めたようです。
やはりお嬢様は白です。
魅沙様は白と赤の縞模様の水着にしたそうです。
予想外でしたが、魅沙様は異世界だからと普段と違うタイプを試したいと思ったそうです。
いよいよ水着コンテストに出場と思いきや、大変な事になりました。
ー水着バトルコンテストー
これを見て私達は言葉もでません。
何故に!と叫びたいです。
お嬢様は逆にヤル気になってますし、白夜さんもです。
流石にお嬢様さまと闘うわけにはいかないので、私と戦闘向きではない魅沙様は出場を取り止めました。
いよいよコンテストが始まります。
お嬢様の最初の相手は人族の女性のようです。
容姿、スタイルとお嬢様の勝ちです。
案の定、一撃で決めました。
控え室のテントに戻ると直斗様から死兎に注意をと言われました。
どうやらファヤの街でなにやらあったそうで、とても強敵だと。
お嬢様の次の相手です。
直斗様達が試合に行っている間もお嬢様は静に気合いをいれています。
こんなお嬢様は久しぶりです。
キラーラビット、とても強いです。
全身ピンクで顔には兎メイクとお笑い担当で出場したのかと思いましたが、お嬢様が押されています。
遠距離から氷の弾丸を雨のように撃ちまくるお嬢様、それをキラーラビットは両手で弾いていきます。
その場所に釘付けできればお嬢様の勝ちだったはずですが、キラーラビットはジリジリと近寄っていきます。
お嬢様の額にも大粒の汗が流れています。
私は祈る気持ちで真っ直ぐに見つめます。
手の届く距離にキラーラビットが入った時、お嬢様は攻撃のタイミングを変えて氷の弾丸から、一撃必殺のアイスランスを放ちました。
避けられない、決まったと思いました。
しかしキラーラビットは、アイスランスを真っ向からアッパーカットで向かい撃ち砕きました。
聞いていた以上のパワーです。
砕けたアイスランスの破片がお嬢様に当たります。
お嬢様の美しい体に傷が!
キラーラビットは破片で死角を作りお嬢様の顔面を押さえつけて、地面に叩きつけました。
それで勝負はついたのに奴は………………お嬢様の腹に膝蹴りを入れていました。
失神したお嬢様を担ぎ上げ、魅沙様の回復魔法かけてもらい、控え室に戻ります。
直斗様の指示で一番回復が高い薬を飲ませてやっと傷がなくなり、綺麗な顔をしたお嬢様になりました。
意識のないお嬢様を横にして、側についています。
魅沙様は椅子に座り魔力の回復を。
今、白夜さんがキラーラビットと闘っています。
歓声が所々あがり、盛り上がっているようです。
お嬢様の目が開き私を見ます。
その目に涙が溢れ、私はタオルでお嬢様の顔を隠しました。
一際、大きな歓声が上がりました。
試合の決着がついたようです。
お嬢様もそれに気づき慌ててタオルをゴシゴシしています。
それでも気落ちしたお嬢様に声をかけられません。
控え室に白夜さんをおんぶされた直斗様が来ました。
この空気を察したのでしょ、白夜さんを座らせてお嬢様の元へ。
直斗様の言葉にお嬢様から、活力が感じられるようになりました。
魅沙様と視線があい、頷きます。
お嬢様が復活されたと。
後は依頼を終わらせるだけになりました。
明日はカナさんという女性の案内で海に出ます。
とても楽しみです。
カナさん。お嬢様と同じぐらいの年に見える方で、船に案内してもらう傍らに聞くと、やはり学生さんでした。
カナさんの船、スワン号!
素晴らしいです。
白鳥の形をした船で波がある海には向かない船体を漁船にしている。
どう動かすのかと思いカナさんに注目します。
全員が乗り込みカナさんが沖に向け船を動かします。
すると船の両サイドに羽が開き船首が持ち上がり、海の上を進んで行きました。
とても素晴らしい船です。
船はシルク海老の捕れる場所で止まりました。
錨を降ろすことなく、波が荒れていなければ自動で停泊し続けるそうです。
シルク海老は繊細ですが難しくはなく、直斗様が手に入れた指輪のおかげで時間は掛かりましたが楽勝でした。
後は日本に帰るだけ、と思いましたがもう1日いるそうです。
よろしいのでしょうか?
依頼期間を過ぎても?
私はメイド。
主人がそれで良いのなら従うのみです。
明日は何をして遊びましょう。
いっぱい遊びました。
直斗様が連れてきた奏様、ロリータボディの娘でやたらと直斗様とくっつきたがります。
少しイライラが募りますが、直斗様が胸に拘らない方になるなら我慢しましょう。
遊び倒して奏様ともお別れです。
日本に帰る前に持っていく物を決めなければなりません。
もちろん、この指輪です。
じゃあ、誰のを?で意見が別れます。
散々悩んでいたときに奏様から貴重な意見がでました。
「指輪じゃなく、知恵の輪にしたら?」
だそうです。
さすがは魔道具です、奏様のいう通りに繋がりました。
命じるだけで元に戻るとの事でこれに決まりです。
しかしこんな裏技があるとは。
それに解決策がなかったら恐いです。
それが体験できただけでも良かったです。
日本に戻り、やはり直斗様は五堂教師に怒られました。
依頼の期間の超過のせいです。
初犯なので、リーダーに罰があるだけで、ポイントは普通にもらえるそうです。
直斗様、御愁傷様です。




