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〈6〉グラシアーノ

グラシアーノは生まれた時から根っからの悪いキューピッドだった。人に恋をし、そして、結びつける金の矢を撃つことより、人を忌み嫌うようになる鉛の矢を撃つことに喜びを感じていた。そんなグラシアーノはキュートピアきっての問題児だった。しかし、その問題児を擁護したのは現実派の指導者、サンタローザだった。サンタローザはグラシアーノが人間に鉛の矢を撃っては楽しんでいるということを重々承知していた。しかし、サンタローザは、グラシアーノを非難するものに言った。

「グラシアーノが鉛の矢を撃つのは、不安からだ。正しく人を結びつけられるかどうかという恐れがグラシアーノに鉛の矢を撃たせているのだ」

サンタローザはグラシアーノを擁護することで、グラシアーノを自分の手下にした。そして、サンタローザはグラシアーノに「ロマン派が結びつけようとする恋を潰せ」と密命を出していた。グラシアーノもただ人に鉛の矢を撃つことよりも、ロマン派のキューピッドが結びつけようとする恋を邪魔し、潰すことに更なる喜びを感じていた。そして、その行為は秘密裏に行われていた為、表だってはわからなかった。しかし、ロマン派の間では、グラシアーノのが関わっていると。そして、その黒幕にサンタローザが糸を引いていると噂されていた。

そして、グラシアーノはサンタローザから新たな密命を帯びていた。その密命を果たすべくグラシアーノは、近藤大輝(たいき)という男にとりついた。



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