表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンのある生活《スマホ片手にレベルアップ》  作者: 盾乃あに


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/26

夜の密会


 なんだかんだ言い訳がましいが、俺はダンジョンにいる。


 しょーがないじゃん!


 こんだけスキルなんかも取り放題だしショップで買うのに金貨が欲しいし。


 21階層、サンダーウルフを斬ってはこいつの落とす雷のカケラを集めている。


 ・雷のかけらを集める 56/100


 って、こんなヒントが出て来たらやるよね。

 サンダーウルフはすばしっこいが、単調な動きだから楽でいい。


「おらっ!」

 雷のかけらと魔石を無限収納にいれてまた場所を移動する。


 無限に敵は湧いてくるが、探すのが大変なんだよな。マップ片手に倒せるほどサンダーウルフは弱くないし。


「あー、早く出て来てくれないかなっ!、ってとうっ!」

 サンダーウルフはドロップ品になった。


 あー、早くたまんないかなぁーー。


ーー


「クロガネ一尉ぃー!」


“ゴッ!”

「いだっ!」


「……忠輔(ただすけ)、声がデカい!」

「はい…それよりも前に出過ぎです!いくらクロガネ一尉でも囲まれたら大変ですから」


 ようやく7階層までこれたクロガネ達は意気揚々と斬っては捨てて行くクロガネに追いつくだけで精一杯だった。


「お前たちが遅すぎるんだよ」

「そんな、この重装備見てわかんないんですか?」


「私も変わらないがそれがいいわけにはならないだろ?」

「じゃあ僕らにも敵を回してくださいよ!レベルが上がってないんですから」


「それじゃ別行動をだな……できないか」

「そうです!団体行動なんですから少しは融通利かせて下さいね!」


「チッ!」

「あ!今舌打ちしました!このクソ上官が!」


「あ?誰に向かってそんな口聞いてんだ?」

「あんたですよ!ダンジョンの事になると目の色変えて自分のレベルばかり上げているあなたにです!」

 忠輔は物怖じせずに答える。


「うっ!それはだな」

「わかったらこちらに回してください」

「わ、分かった」

 クロガネはレベルを上げるために色々考えていた。


ーー


「こっちのダンジョンにですか?」

『あぁ、夜の間だけでいいんだが』

「まぁこちらはいいですが」

『そうか、ならば今からそちらに向かう』

「えっ?」


 ドアチャイムが鳴りクロガネ一尉がドアの前に立っていた。


「夜分遅く申し訳ない!それではよろしく頼む」

 綺麗な礼で一瞬息が止まる。


 クロガネはどこからどう見ても大和撫子という言葉がピッタリの綺麗な女性だ。


 その女性が夜な夜な自宅に来る事になって少し期待してしまう。


「ダンジョンはキッチンか?」

「はい、とりあえずお茶でも?」

「いや、私は早くレベルを上げたいのだ」


 鑑定で見てみると、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 黒鉄 輝夜(クロガネ カグヤ)29歳

 レベル22

 スキル 初級剣術

 ユニーク 電光石火

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「今何階層くらいですか?」

 あまりにも低いレベルだな。

「いや、いまは7階層を攻略している」

「え、まだそんなところ」


 クロガネは驚いてタクマの肩を揺する。

「なに!拓磨殿は今どこなのだ?」

「あ、あぁ…25階層です」

 クロガネはショックを受けたようにフラフラとしながら座り込んでしまう。


「なぜだ!一回の攻略に時間がかかるだろうが!」


「あ、あの階層移動と言うアプリがありまして」

「ずっるーい!ずるだぞ!拓磨殿!」

 これが素なのかと思い笑えて来た。


「これが俺のユニークですからね」

「くぅー!それがあればレベルが上がるのだな?」


「まぁ確かに上がりはいいですよ?」

「だろうな!ズルだからな」

「ズルではないでしょう?」


「ぃ、いまレベルは?」

「61ですね」


「61!?最強じゃないか」

「いや、こっちも必死にあげてるんですよ?」


 そんな簡単にここまで上がって来たとは言い難い。


「私も上げるぞ!まずは8階層に連れて行ってくれるか?」

「はいはい」

 クロガネをダンジョンに送らなくてはならなくなった。


「あははは!このモンスターめ!」

 クロガネは8階層で無双している。

「あ、ははは」

 クロガネさんは戦闘狂なのか?


「いや、レベルがこんなに簡単に上がると楽しいもんだな」

「どんだけ自衛隊で鬱屈としてるんですか?」

 クロガネは剣でモンスターを倒しながら話をする。


「あいつらはレベル上げの邪魔なのだよ!私は早くレベルを上げたいのにだ!」

「団体行動なんだからしょうがないんじゃないですか?」

「ふふふ、それにしてもここはいいな!フハハハハッ!」

 毎夜この高笑いを聞かされるのかと思いちょっと凹むわ。


「これなら10階層でも大丈夫だろ?」

「あぁ、大丈夫だと思いますよ?」

「なら行こうではないか!」

 クロガネに掴まってもらい10階層に足を運ぶ。


「寝ていてくれていいからな!」

 と走って行くクロガネさん。


「寝てられるわけないでしょ」

 しょうがないから後をついて行く。


 うぉ!モンスターハウスに突っ込んでいったぞ!

「クロガネさん大丈夫ですか?」

「あははは大丈夫だとも!私はこれくらいじゃ、グフッ!やられはしない」


「いまグフって言ってたっすよね?助けに入りますよ」

 助けに入ると満身創痍のクロガネさんが現れた。


「クフフフ!これだ!これをまっていたんだ!敵も強くなっているじゃないか!」

「そりゃそうでしょ?」

「やりがいがあるじゃないか!」



 あー、頭のネジが一本取れているな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ