トルツメと車輪削正
骸骨男とは大船駅まで同行、わたしはモノレールに乗り換え出社、彼は乗車続行で東京方面へ。出版社に出向いて打ち合わせをするらしい。
そろそろハンドルネームを知っても良い気がするが、如何せん何者だか知る由もない。最近は少しずつフォロワーが増えているが、その中の一人だろうか。一度フォローして、わたしがフォローバックしなかったため解除したらしいが、名前を覚えていない。
わたしの執筆もそろそろ大詰め。帰宅したら文字数調整のために一部の文字を削り、詰めてゆく作業をする予定。この工程を、取る、詰めるで『トルツメ』と呼んだりする。
きょうの会社での仕事は風邪で休んでいる人の代わりに車輪削正。自動車等のゴムタイヤはパンクや溝の摩耗等により交換するが、鉄道車両の車輪は鋳鉄製。傷んだ際は削って形状を整える前提で製造されているため、新品時はリムが厚めになっている。
車輪を削正する前の主な工程は、車体と台車を切り離し、台車はレーンを流れ洗浄装置に入って鉄粉や油脂等の汚れを落としてから解体。取り外された輪軸(車軸と車輪が組まれた状態)は専用レーンに入って諸々の部品やグリース、シリコンを剥がし、再び洗浄。下地まで落として地金になったら水に蛍光磁粉を溶かしたものを車軸に浴びせ、暗幕の中でブラックライトを当てて疵を探す。
それが終わると次は車軸にオイルをかけて輪軸を回転させながら超音波を当て、目に見えない内部の疵の有無を確認する。これが終わると運搬用の小型ロボットに格納され、1対ずつ車輪を削る装置へ自動で運ばれる。
このレーンを設置するために2億円かかったらしい。当車両所の一般公開で助役が説明しているのを聞いて知った。
色々と費用がかかる鉄道だが、初乗り150円。それを全国展開しているため不採算不可避である。
事務所を出て検修棟へ移動し研削機の前に着くと、なんだかとてもやり甲斐のありそうな、派手に傷んだ輪軸が待機していた。
「ふひ〜、これは大変だ」




