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森崎夢叶の18きっぷ  作者: おじぃ
3月、江ノ島お出かけ

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それが恋だとしたら

 夢叶、猫島くんとバイバイして、私と舞は横浜駅地下街のマックに立ち寄り2次会を開いていた。


 お嬢様育ちの舞だけど、ファストフード店や大衆酒場など、庶民的な店も好き。夜遅くまで営業しているのもあり、自然な流れでマックになった。


 2人掛けのテーブル席で向き合いながら、アイスコーヒーのお供にナゲットとフライドポテトをつまむ。10ピースとLサイズのセットで、ソースはバーベキューとマスタードを一つずつ。私がまだ食べ足りないからこの量なのである。


 舞は社外の男子、しかもタイプの可愛い年下の男の子との接触に、別れて1時間近く経っても未だ恍惚こうこつとしている。


「手、出すつもり?」


 電車内では敢えてしなかった質問。藤沢から横浜までの20分はロングシートの3、4番目に隣り合って座り、しかし会話はほぼしなかった。車内での会話は迷惑行為に当たる認識を利用した。


「さあ、どうかな」


 庶民が集う賑やかな店内で、ささやくような声は響かない。


 舞はそのまま、ガムシロップとミルクを溶かしてストローで吸い上げた。


「ほぼほぼ夢叶と両想いだよ」


 両者穏やかで、大事なところは直視する。夢叶と猫島くんはピッタリの組み合わせだと、私は思う。


 舞のそれが恋だとしたら、叶う筈がない。


 しかし一夜を過ごしたいだけなら、可能性はある。


「だからいいんだよ。夢叶ちゃんが好きになるなら、ちゃんと現実を見てる子でしょ?」


 それは、舞の過去に端を発する。

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