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Moment
製本作業に入ってしまえば、わたしにできることはもうない。ウェブ版での続きを執筆するのみである。本が売れれば続刊、売れなければ打ち切り。
ウェブ版になると、業務上の〆切には追われなくなる。とはいえ読者がいる限り、なるべく高い頻度で描くので張り合いはあるのだけれど。
とはいえエタらせたり唐突に執筆を止めたりも可能である。
ではもしほんとうにそうしたら……?
家と職場の往復のみである。たまに誰かと遊んで、また代替性のある仕事をして。
わたしはわたしならではの仕事をしたい。
その深層心理に、会社員と執筆業を並行しているうちに気付いた。
なので、執筆は続ける! 商業作家でなくとも!
というのは甘えで、商業作家として末永く活躍できるよう努めて参る所存。
とかなんとか意気込んでいるうちに製本され、数日後には宅配便で到着する旨のメールが雲雀沢さんから届いた。




