表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森崎夢叶の18きっぷ  作者: おじぃ
出場

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

113/117

原稿チェックの東海道線

 緑とオレンジの塗装が施された湘南電車が引退して幾星霜、ステンレスの車体に緑とオレンジの帯が貼り付けられた2階建てグリーン車の階下席に座って都内へ向かっている。


 過去最高の、緊張である……!


 行き先はなんと、出版社……!


 11時47分、曇り空の湘南を颯爽と走る東海道線の高崎たかさき行き。これに東京駅まで乗って中央線に乗り換える。


 頭上の読書灯を点けてプリントアウトした原稿をチェックする。文字数は少し多めにしてあるので、どこを削るか、削って空いたところに作品の質を高める文章を挿入するか、削ったままにしておくかと、検討の余地は何通りかある。


 茅ケ崎の隣、平塚ひらつか始発の電車を選び、乗車時点ではわたし一人のフロアだったものの、辻堂、藤沢、大船と進むごとに徐々に席が埋まり、横浜駅では窓側がほぼ全て埋まった。横浜から女連れで乗ってきたやかましいトーンで喋るネチネチ気持ち悪い感じの男もいて気が散るが、原稿チェックの手は止めない。


 ウザいなキモいなうるさいな、悶々としていると、多摩川を渡ったところで急停車。窓の外は河川敷。ホームレス同士だろうか、テントの前で小汚い2人の男が会話しているのが見下ろせる。


 原稿の出来もだが、前提として待ち合わせ時間に遅れてはならない。人身事故や信号機故障等を見越して2時間余裕を見て家を出たものの、出版社に無事到着するまでは不安は解けない。


 急停車の理由は踏切直前横断とのことで、すぐに運転再開。3分遅延。わたしは2時間余裕を見ているが、人によってはこの3分が明暗を分ける。


 件の男女は品川で下車し、静粛のグリーン車が戻った。乗り換えの東京駅まで残り10分は瞼を閉じて過ごした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ