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森崎夢叶の18きっぷ  作者: おじぃ
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VTuberのお部屋

 僕、森崎さん、舞さん、美奈さんの順でシャワーを浴び、どこで仕入れたのかわからない鉄道会社のロゴマークが入った浴衣を着て絨毯で雑魚寝。起きたら16時だった。4月の住宅地なのでまだ夕暮れの気配はない。森林ならもう薄暗くなっている。それが4月の16時。


 学生みたいなことをしてしまった。


「おはよう」


 身を起こした僕に前屈みで微笑みかけているのは、舞さんだった。森崎さんと美奈さんは気持ち良さそうに眠っている。


「おはようございます」


 V字に開いた胸元に本能的に視線が行って、パッと逸らす。


「美奈ちゃんが起きないと、何もできないね」


 舞さんが絨毯に腰を下ろして体育座りをした。女の子座りだと骨格が歪むからだろうか。


「よっと、おはよう!」


 美奈さんがひょこっと起き上がった。


「夢叶はまだ寝てるね」


「起きました……」


「よーし全員揃ったところで社会科見学にごあんな〜い」


 僕らは窓を向いて左側の部屋へ通された。


 こちらも厚手のカーテンで閉め切られ暗い。外の光が微かに漏れている。


 美奈さんがリモコンで灯りを点けた。一般的な白い照明だ。


「装置を起動するときはカーテンを開けるわけには行かないからね」


 ゲーミングチェア、デスクにCPU、キーボード、カメラ付きモニター、マイクスタンド。意外と簡素だ。


「意外と簡素だって思ったでしょ」


「どうしてわかった!?」


 と狼狽したのは森崎さんだった。


「凝ろうと思えばもっともっとやりようがあるんだけど、なにぶんお金がね」


 あはは〜と美奈さんは苦笑した。


「それじゃ、やってみましょうか、松風美波」


 美奈さんは慣れた手つきでモニターやキーボードを操作してソフトを立ち上げた。

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