表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森崎夢叶の18きっぷ  作者: おじぃ
組立

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/117

彼女の正体と満更でもない夢叶

 森崎さんは美奈さんのほうを向いて


「間違ってたらごめんなんだけど、もしかして美奈ちゃんって、VTuberの松風美波さん?」


 と、口を噤みながら恐る恐る訊ねた。


「うん、そうだよ」


 対して美奈さんはケロッと答えた。


「え、ていうか、夢叶、松風美波知ってたんだ!」


「つい最近ではありますが、お歌が上手だなって」


「茅ヶ崎市民にお歌が上手ってほざかれるとなんだか卑猥に感じる〜」


「あ、いや、それはわたしの国民的先輩が言ったことで……」


 森崎さんは慌てて否定したが実際、彼女の‘お歌’は上手だった。それは墓場まで持って行こう。


 松風美波といえば、ハスキーボイスの高い歌唱力と、自作楽曲、ときにDJもやるマルチエンターテイナー。


 実は僕も声質が似ているとは思っていた。


 美奈さんは「ふふ」と息を漏らして微睡むように微笑み


「私、夢叶とだったら寝てもいいよ」


 と、森崎さんを誘った。


「えー、美奈ちゃんズルい、私も夢叶ちゃんと寝る!」


「え、え、えええっ!?」


 言い寄られながら、森崎さんは二人の指先で執拗に身体を撫でられている。いまにも首筋を舐められそうだ。


 いい歳して視線を固定できない僕は、俯いてデンモクのリモコンを見たり彼女らに眼を向けたりと、挙動不審。


「たっ、助けて〜」


 狼狽しながら僕に助けを求めている森崎さんだが、どこか満更でもなさそうな感じがする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ