明里
「というわけで、再来週からいよいよ学年末試験だ。高校1年生最後の試験だから、皆気合を入れて勉強してくるように。・・・・次に・・・・」
LHRで担任の木原の話を聞き流しながら、だらーっと過ごしていた。
俺、新海 春は高校1年生だ。去年、この県立綾倉高校に入学した。
この高校を選んだのは、1つ上の姉もここに通ってて親も同じ高校の方が良いと進めてきたからである。
中学の担任は、もっと上の高校に行けますよなどと親を説得してたらしいという話もあったらしい。
・・・・・・・
入学当初は、割と人見知りする俺も戸惑ったがクラスの連中が良いやつですぐに仲良くなることができた。だから、この1年つまらなくはなかった。
不満もない。だが、特別面白いこともなかったと言えばなかった。
「こんなもんなのかなあ」
っと俺は気づかず1人でつぶやいてたらしい。
「何がこんなもんなの?」
「いや、高校生活ってこんな感じなのかなって」
え??
「この1年間つまらなかったの?」
???
「いや、不満はないけど特別に面白いこともなかったからね」
「そっかあ。確かにそれは分かるかも。」
????
「そうでしょ? だから何かないかなってね」
・・・・・
「そうかあ、あ!思いついた!」
・・・・・・
「え?まさか?」
「そのまさか!!私があなたに特別な行事を与えましょう!!」
「おお、まさに神だ!!私はあなたに感謝してもしきれないです!!」
・・・・・って
「誰と俺は喋ってんだよ!!! 神か?神様か?人間界に降りてきたのか!?このくだり長くし過ぎたわ!!」
っと思わず叫んで、興奮して席を立ってしまっていた。
「どうした新海。いよいよ母親が教育間違えたか?」
担任の木原はよく分からない返しだった。
「その返しにくい上に、ボケなのか突込みなのかよく分からないボケなんだ。」
やべっ、ボケって2回言っちゃった。
「へいへい。もうすぐ終わるから静かにな。」
「すんません。」
ふう・・やれやれとんだ茶番だった・・・・・・・
・・・・・
あれ?何か確かめたいことがあったような・・・・・・
・・・・ま、いっか。
「私の事はスルーなんだ。」
確かめたいことを思い出しました。
「さっきの神様はあなたでしたか、夏瀬さん。」
と隣に座る女の子に言った。
「そんな夏瀬さんとか、身の毛も剃られるような呼び方やめてよ。」
「剃られるのか・・・・察するに大変なんだろうな・・・」
このボケなのかバカなのか分からないボケの(やべ、また2回いちゃった)女の子
夏瀬 明里は俺の幼馴染だ。
明里とは親同士が仲が良かったため、小さい時から遊んでたりした。中学校ぐらいになるとあまり話さなくなったが、今でもたまに一緒に帰ったりすることもある。
ちなみに校内では美少女とか言われてる。認めないけど・・・・・いや認めます。すんません。
「んで、さっきの神様は置いといて提案があるんだけど♪」
となぜかウキウキしながら明里は話している。
「相当楽しそうだな。期待期待♪」
るんるん気分♪
「やっぱり、この季節重大な行事がありますよね。」
何かあったっけな?
「何かあったか?特別無いだろ?」
「あります!!それは何を隠そう学生の本業!!」
ゴクリッ
「学期末試験です!!だから私と一緒にべんきょry」
「却下」
(´ー`)┌フッ 勉強なんてやって(あれ?首しまってる?)られ・・cじゃmぁlさl・・か・
「ねえ、お願い!!ハル一緒にやろうよ!!ねえ!!おねがい!!」
「分かっ・・た・・・・から・・・・・・」
「ホントだね!?逃げたら許さないからね!?」
「分かり・・まし・・たから・・神様・・お許しを・・」
「やったぁ♪ ハルありがとう。さすが優しいね。」
その笑顔が怖すぎる。あとその腕力で五輪目指すことをお勧めするよ・・・
こうして明里と放課後勉強会を開くことになった。




