10話
「ん?どうしたのだ?」
「イヤ…そんな『えっ?なんで?』ってキョトンとした顔で言われても…な、なんでそんなヤバイスイッチが押されようとしてるんだ?」
「だって、君は私たちの組織に入らないんだろ?」
「あっ、ああ!!も、もちろんだ。」
ハンイは哀れな虚勢を張るが……
「だったら殺さないと……」
「イヤイヤイヤ……なんで?」
「このアジトの秘密や我々の情報を知ってしまった以上、仲間になるか死ぬか……どれかなのだ!!」
「ちょ!?待った!!」
ハンイはスイッチを押そうとするルシファーを止めようと体動かすが拘束から逃れることができない。ガチャガチャと拘束具の音が虚しく響くだけである。
「いやぁーしかし、せっかく助けた命なのに無駄になったな!ルシ?」
「まったくだな…せっかく助けた命を…金をドブに捨ててるような残念な感じだな!」
「わかった…わかったから!!」
「その気持ちはものすごくわかるな!!ところで誰がこのスイッチ押す?」
「この爆弾を作ったのはユニだからな。ユニが押していいぞ!!」
「イヤイヤ……ちょ、ちょっと?話聞いてくれません?」
ハンイの呼びかけを完全に無視し話を続けてゆく二人。
「いやいや、やっぱりボスを優先しなくてはな。ルシが押してくれ。」
「そうか?それでは一緒に押そうではないか!!」
「おーーい!!」
「そうするか!じゃあ!いくぞ!!」
「「せーの」」
「すいません!ちょっと待ってください!!お願いします!!」
恐らく、拘束されていなければ土下座しているほど二人に懇願するハンイ。ものすごく惨めである。




