9話
「照れちゃって…このこのぉ~」
照れるルシファーにユニが冷やかしで脇をつつく。
「う、うるさい!!そ、それで?もうすでに人間ではなくなり、怪人となったハンイはどうするのだ?我々の組織『魔王』に入るのか?」
「い、一応聞くが…拒否権はあるのか?」
「一応、あるにはあるが…」
「だよなぁあるわけ……あるの!??」
「オホン……では、ハンイよ!!我々と共にこの世界の偽善のヒーロー共を死の闇に落とし、こ__」
「断る!!」
「__の世界を混沌の闇に陥れよう……ぞ?」
「普通に断るに決まっているだろ!!さすがに、命を助けられたのは感謝しているが、俺はお前らに殺されたし、俺は能力者でもないただの学生だ。もしヒーローと戦ってもすぐ死ぬ!!そして、俺は犯罪者になりたくないからな!!」
「本当に…イヤなのか?」
「あたりまえだ!!ていうか、いい加減に拘束を外せ!!そして、俺は家に帰る!!」
「そうか…仕方がないな…」
「さっさっと拘束を解け!!」
「………」
ルシファーはローブのポケットをまさぐると黒いスイッチを取り出した。
「ん?な、なんだそれ?」
「それは君の心臓に仕掛けている爆弾の起爆スイッチだ。」
「……ハァァ!!?」
「怪人逹には裏切った時の為に心臓に超小型の爆弾が仕掛んであるんだ。さらに、爆発の威力は調整することができ、心臓だけを破壊することや、辺りを巻き込むほどの威力にすることできる優れもの!!よく戦隊ものの番組で怪人がやられた時、爆発するだろ?倒されたあとにせめてヒーローを一人でも道ずれにしようとする先人達の知恵だ。素晴らしいな。」
「そ、そそんな危ないスイッチを……と、取り出して何をするつもりなのですか?」
ハンイは動揺でガクガク震えながら、なぜか敬語で恐る恐る聞く。
「さてと……」
ルシファーの手がスイッチのボタンに触れる。
「ちょっ!!?ちょっと待った!!待った!!」
唐突に再び、命の危機である。




