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碧い航海日誌   作者: 松本朱海|徒然なるままに
続きの話

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53/59

53、 彼の学校

憧れの先生からの突然のお願い。

急きょ参加することになった大学の学園祭。

まさか、その場所が――

彼の学校だとは思わなかった。

ダンスのレッスンの後、RIKA先生に声をかけられた。

「折り入って、お願いがあるんだけど」


先生は大学生、バイトでダンスを教えている。

「学園祭、助っ人して欲しいの、お願い!」


大学の学園祭の為に発足したメンバーで、メインのステージで踊るんだけど、

1人ケガをしてしまい、代わりを探しているんだって。

「土日の2公演、急だけどたかこならいけるでしょ!」


何人か声をかけたけど、振り入れが間に合わないからと、断られたそうで。

そりゃそうでしょ。

「大丈夫、今日のレッスンの振り、まんま入ってるから」


…策士ですなぁ。

ぶっちゃけ、大好きなRIKA先生に頼まれたら嫌とは言えない。

1時間で振りと構成を教えてもらい、

動画ももらって、家で復習。

マジかよ、移動多いじゃん。


当日、開場前の30分だけ、リハーサルできるから来てね!

って送られたMAPを見て、目が点になった。

…朱海さんの学校じゃないの…!

心臓が、一拍遅れた。


「たかこ!待ってたよ~、良かったぁ」

先生にこんなに喜んでもらえて、光栄です。


「じゃ、30分しかないから、集中していこう」

衣装、さすが大学生、かっこいい。

助っ人、だからこそ手は抜けない。


「オッケー、本番もこの調子で!」

及第点をもらえて、一安心。

メンバーのお姉さん達もやさしくて、いかにも高校生ー中学生でもいけるかもーな私が珍しく、

女子会タイムになった。


「中学?いや、高校生よね?」

「みて、この肌!さわっていい?」

「高校生相手になんてことを」


遊ばれてる感はあったけど、

みんな優しくて、楽しかった。


「ステージ見て、声をかけてくる男子も。たまーにいるからね、気を付けるのよ」

「何かあったら、すぐ言いなさいね」


お姉さま、頼もしい♡


メイクとおしゃべりで、あっという間に、本番。

ステージには眩しい照明。

ちゃんと舞台だ…感激。


何度も発表会に出ているから、緊張はしないけど、今日はお姉さま方と一緒。

肩を借りる安心感と、妙な興奮。


…ラスト、ポーズ!


いつの間にか増えていた観客席から、

拍手喝采をもらった。


気持ちいい!


下手しもてにさがったあとも、みんなでハイタッチ!

すごい高揚感。


「たかこ!めっちゃ良かったよ!ありがとう!」

先生と抱き合って、ハイタッチ。


ダンス最高!

私は、ハイテンションのまま、次の日の公演を迎える。

探してみたけど、朱海さんはいなかった。




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