表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
碧い航海日誌   作者: 松本朱海|徒然なるままに
続きの話

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
52/61

52、 初めてを一緒に

暑い日は、やっぱりプール。

少しずつ距離が近づいて、少しずつ当たり前が増えていく。

今日はまた一つ、二人だけの「初めて」が増える日。

「暑いよね」

「また、行っちゃいます?」


そんな感じで、2回目のプール。

今回は近くの、市営。

とはいえ、スライダー有り、ジャグジー有り、キッチンカー有りと、中々充実している。


駅からのバスは、子供達で満員だ。

俺たちは年上の方ではあるが、まぁ、子供の部類に入るだろう。


キャアキャア楽しそうな小中学生。

ついこの間まで自分達もあっち側だったんだよな。

たかこちゃんは、どっち側か。

そんな事を考えているうちに、プールに着いた。


今日は目をそらさずに、平常心で遊ぼう。

前回、たかこちゃんが普段と違って、

随分と大人っぽい姿だったから。

真っ直ぐに見られなくて。


「おまたせしました!」


前回と同じ…だけど、スカート、かな。


「ママに借りたの、パレオ」


それはそれですごく可愛い。

けど、確かに安心感はある。

何考えてるんだ、俺は。

落ち着け、自分。

心の声が、聞こえない世界でよかった。


「じゃぁ、場所取り、行こうか」

「うん」


彼女宣言をしたあたりからかな。

たかこちゃんの敬語率がだいぶん減ってきた。

どっちも可愛いんだけど、この方が恋人っぽくて…

恋人でいいのか?

いや、いいだろう。

勝手に宣言したのは俺だけど。

否定はされていないし。


グダグダと考えてしまい、

たかこちゃんに覗きこまれる。


「朱海さん…? 何か悩んでる?」

「ううん、水着姿が可愛いなって思って…」


たかこちゃんが、瞬間真っ赤になる。


「ご、ごめん、聞き流して」

「ううん、あの、ありがと」

「うん」


二人で赤くなりながら歩いた。

太陽が眩しく、2人を照らす。


「この辺でどう?」


ちょうどよく日陰になった場所があった。

シートを引いて、ひと休み…をしないのがたかこちゃん。


「さあ、早速スライダー行きますか」


体力あるなぁ。


お昼ご飯の時、携帯の待受がチラッと見えた。


「それ、俺?いつの間に?」

「あ、ごめんなさい、バレちゃいました。

この間、朱海さんが一人で待ってる時、カッコよかったから、思わず‥」


「カッ‥」


そんな風に見えるんだ。

わかんないもんだな。


「じゃあ、俺も」


ポーズを取る暇もなく、パシャリ。


「朱海さん、それはあんまりじゃ!せめてメイク直してから」

「そお?好きだけどな。かわいいじゃない」


二人で褒めあって、一緒に照れ笑い。


「じゃあ、一緒に撮りませんか?」


初めての2人の写真。


「やっぱダメ。メイク落ちてるし。ちょっと加工して‥」

「それじゃ別人でしょ」

「確かに‥」


大人っぽく見えても、いつものたかこちゃん。

それが俺にとっての安心材料。


歩く時、手を繋いでもいいかな。

少し照れながら、

きっと君は手をとってくれるんだ。


また、初めてを一緒にしよう。

こうやって、さ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ