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妙なる光の降る丘で~或いは、辺境に嫁いだ元王太子妃候補の徒然なる日々~

作者:橘 月呼
アミークス公爵令嬢であるアスペラ・アエクム・アミークスは長らくジール王国の「珠玉の君」と謳われる王太子殿下の妃候補であった。

この度、めでたくも王太子妃が決定したため、晴れて自由の身となったものの、そうなってしまえばただの立派な嫁き遅れ令嬢。とはいえ、高すぎる身分ゆえに、父が用意する縁談は彼女の望みとはかけ離れた相手ばかり。

かくして、アスペラはわずらわしい家から解放されるため、一計を案じることにした。
「と、言うわけで、わたくしの夫を見つけていただきたいのです、殿下」

アスペラが結婚相手に望む条件はみっつ。

両親が納得するだけの身分があること。
面倒な社交が少ないこと。

そして、最後のひとつは――。
「子どもがいることですわ」

これは辺境に嫁いだ元王太子妃候補の引きこもり令嬢が、旦那様と可愛い子ども(予定)と送る引きこも――スローライフな日々の徒然である。
2019/05/25 12:24
1.アスペラ
2019/05/26 10:24
2.初夜
2019/06/16 11:36
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