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無理
「美有。」
美有が、振り返ると、奏人がいた。
「奏人!!」
「この公園しか、いられる場所がなかった、違う?」
奏人は、聞いた。
美有は、頷いた。
奏人も、頷いた。
「帰る?」
奏人は美有を見つめた。
「帰らない…。」
美有は、答えた。
奏人が、唐突に
「お父さんの方の、おじいちゃんたちに会いに行かない?」
と言った。美有は驚いた。まず、会ったことがなかったし、確か、すごく遠くに住んでいるって聞いたから…。
「大阪だっけ?」
「奈良だよ…。」
奏人は、スマホを見ながら答えると、
「マップ、こっちだ…」
と歩き出した。
「え?まさか…歩いていくの?」
「そうだよ。」
「…。無理だよ。」
「無理でいい。」
二人はそのまま、消えてしまった。探しても、見つからなかった。誘拐されたのではないか、と警察が捜索したが、全く見つからなかった。




