微笑
「美有、あれ、誰?」
奏人が聞くと、美有は、掛け布団で身体を隠しつつ、身体を起こして、
「大学生…」
とだけ答えた。
「何してたの?」
「……。」
近付くと、姉の顔は、少し赤い気がした。
「美有…」
奏人は、不思議な感じがした。すごく美有がきれいで、ドキドキした。美有に、触ってみたくなった。特に隠している胸とか、お尻とか、変だと思ったけど、あんまり姉として見ることができなかった。
奏人が、ぱっと布団を払って胸を触ると、美有は、一度は、えっ?という顔をしたが、すぐに、いつもの大人しい…でも、何かいつもと違う、耐えるように眉を寄せた表情をしている。奏人が「柔らかい…。」と言うと、「さっきの人も言ってた。」と同じ表情で返してくる。
奏人は、「あれ、誰?」と、もう一度聞くと、「ネットだから、知らない。」と美有は答えた。「そっか…」と奏人は触りながら言って、あの人、あんな格好によくなれたな、と思った。
一方で、だんだん奏人は、肌で、美有の温かさを知ってみたい、と思い始めて、自分も服を、さっと脱いだ。美有の布団に乗ると、「布団、入りたい。」と、少し照れながら言う。「いいよ。」と美有が言うので入ると、美有は、「奏人、あの人みたいになってるね…」と言ってくる。奏人は、「さっきから、ちょっと…」と言うと、「マッサージしてあげてもいいよ。」と美有が、触ってくる。
「気持ちい…」
奏人は目をつぶって、美有の手の刺激を享受している。美有は、「良かったね…」と、言って、「奏人は、したことないんだっけ?」と、聞いてくる。「うん。まだね。」と、言うと、「そりゃそうか…」と、薄く笑う。




