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4-E
短いエピソードと連続投稿します(2/2)
暗闇の中。コツンコツンと歩く音がする。
ハーディだ。アルカと別れた後、最後の仕上げをすべくハーディは仕事の最終段階、仕上げにかかっていた。
向かう先、視線の先には重く大きな扉。それは封印の扉。中の存在を閉じ込めると同時に、外に気配を漏らさないためのもの。だがそれもここまで近くに来れば感じることが可能となる。内側にいる、大きな力を持つ存在の気配を――。
「さて、これから解放してやる」
その顔は、もはや引き返すことができない領域に来たという自覚に引きつっていた。




