↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅神龍の御子になった少女の帝王学 ~剣聖イェンリン様のお気に召すまま~  作者: KAZ
第3章 強者への道編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
66/81

御子の成長

Xもよろしければフォローをお願いします!!

Xはじめました↓↓↓

https://x.com/KazBgd


pixivにて新規キャライメージ画像更新中!

※AI生成画像

https://www.pixiv.net/users/15342558


※モチベーションに繋がります!※

いいね・ブックマーク・評価☆☆☆☆☆採点いただけますと励みになります。よろしくお願いします。

―――キャンプ地へ戻ったイェンリンは焚火に火を起こし、確保した大王猪《ベヒーモス》の肉を焼き体力回復のためにも食事を済ませる。


「これっ!……美味しいぃ♪―――あっ痛ぁああ!!」


予想以上に美味な大王猪《ベヒーモス》の肉に歓喜したイェンリンだったが、骨折した傷に響いて思わず胸を押さえた―――


「クゥ!……でも……こんな美味しい物を前にして、痛みくらいのことでぇ!!―――ムシャムシャ!」


イェンリンは肉に食らいつき無理に咀嚼して喉の奥に押し込む。


数々の種類がある肉の中でも最高級と言われる大王猪《ベヒーモス》の肉は肉汁が多く、脂はしつこさが残らず口当たりと後味が良いため、それを次々と頬張る。


少しでも腹を満たして、身体の回復を図ることが今のイェンリンに必要なことだと判断して焚火の傍で横になると目を閉じる。


胸の痛みは絶えずイェンリンに襲い掛かるが、それにも慣れ始めてきた頃に漸く眠りに落ちることが出来た―――






―――翌朝


無意識に寝返りを打った途端に、


「ウィ痛っ!?―――ううぅ……あ、朝か……」


胸に圧迫が掛かり、骨に亀裂が入ったところを刺激した激痛で目が冴えたイェンリンはゆっくりと身体を起こす。


「ハァ……昨日に比べれば大分マシになったけど……」


(―――それでも一眼鬼《サイクロプス》と戦うのは相当厳しいわ)


紅神龍の御子となる以前からイェンリンは己の体調を人一倍気にしていた。


何故なら以前の生活では一度身体を壊せば命に関わる問題だったからだ。


それに当初の目的である妹のエリシラと幼馴染のマルクを見つけることも出来なくなってしまう。


それだけは絶対に諦める訳にはいかないイェンリンは、当然今ここで一眼鬼《サイクロプス》に殺される訳にもいかない。


「あの大王猪《ベヒーモス》の肉は勿体ないけれど……せめてもう一日は身体を休めないと、腕も真面に触れない」


『真空刃《ホロウ・ブレイド》』にしても『衝撃拳《ダムド・インパクト》』にしても、まずは腕が振れなければ繰り出すことは出来ない。


痛みで真面に触れないようなら、一眼鬼《サイクロプス》どころかゴブリン一匹ですら相手に出来ないのだ。


「……今は兎に角……傷を少しでも回復させる。あれからまたLevelが高くなったのが、まだ救いね……」


そう呟きながら自らの脳裏に能力値を映し出すと―――




Name:炎零《イェンリン》=ロッソ

年齢 17歳

Level 95

Class 紅神龍の御子


生命 1720/1720

魔力 688/688

体力 5130/5130

攻撃 2052/2052

防御 860/860

知力 100

器用 100

速度 100

物理耐性 100

魔法耐性 100



―――『紅神龍の加護』

『位置把握』

自身の位置と紅神龍のいる位置が把握出来る


『従属』

紅神龍の眷属を従える


『伝心』

紅神龍とその眷属と念話が可能


『収納』

空間を開閉して物質を保管する能力


『共有』

紅神龍と同じ寿命を得る


『剣技』

体力・攻撃・速度を増加し剣技を成長させる


『不屈』

弛まぬ研鑽により能力の成長を促す



―――『戦乙女の闘技』

『真空刃《ホロウ・ブレイド》』

真空波の斬撃であらゆるものを斬り裂く


『衝撃拳《ダムド・インパクト》』

音速を超える拳の衝撃波が対象を穿つ



―――《取得魔法》

『身体強化』

魔力量に応じて体力・攻撃力・防御力上昇


『対魔法防御』

魔力量に応じて対魔法攻撃防御能力上昇


『火属性魔術』下位/下位

『水属性魔術』下位/下位

『土属性魔術』下位/下位

『風属性魔術』下位/下位

『光属性魔術』下位/下位

『闇属性魔術』下位/下位

『無属性魔術』下位/下位



―――《取得スキル》

『鑑定眼』

物質の理を視る


『精神耐性』

あらゆる精神攻撃に対する耐性


『身体加速』

速度を瞬発的に上昇させる


『思考加速』

任意で思考を加速させる


『索敵』

周囲の索敵能力

索敵対象:生物・物質


『視覚強化』

『夜目』『顕微視』の能力

遠くを見る能力と極小物質を見る能力


『危機検知』

危機接近を感知する能力


『隠蔽』

対象の看破能力と比較し高い能力が有効となる


『看破』

対象の隠蔽能力と比較し高い能力が有効となる


『見切』

戦闘時の行動予測 武器軌道推測能力


『遠見』

『索敵』から派生した遠方を見る能力


『威圧』

『殺気』により恐慌状態へ堕す

Levelの低い対象では死に繋がる


『挑発』

ヘイト集中能力

魔物に有効


『寒暑耐性』

極寒・灼熱エリアで体温調整し適温を維持する


『即死耐性』

即死攻撃・即死状態の一時回避




―――そこには確かな力を身につけた証明が記されており、新たに『衝撃拳《ダムド・インパクト》』と記された技と『寒暑耐性』、『即死耐性』のスキルが追加されていた。


「……『衝撃拳《ダムド・インパクト》』は音の速さを超える拳……『寒暑耐性』は野宿で身についたのかしら?……それに『即死耐性』は間違いなく大王猪《ベヒーモス》のおかげね」


新たなスキルを冷静に分析して、今の自分に何が出来るのかを考えるイェンリン―――


「……相変わらず魔術は壊滅的ね……でも、遂にLevel.95まで……やれば出来るんだね……フレイア……」


これまでずっとLevelの向上のために尽力してくれていた紅の戦乙女《クリムゾン・ヴァルキリー》の筆頭―――


―――『女神』フレイアのことが頭を過ぎる。


「フレイアだけじゃない……ブリュンヒルデもゴンドゥルも、ゲイラホズもレギンレイヴもランドグリーズも……皆、皆が力を与えてくれている……」


イェンリンの脳裏に紅の戦乙女《クリムゾン・ヴァルキリー》の一人一人の顔が浮かんできた。


「そして……紅蓮……」


自分を紅神龍の御子に選んでくれた彼女のことは、一際輝いて思い浮かんでくる―――


「―――私は『紅神龍の御子』だ」


―――意識が紅蓮の姿に集中したその時、


イェンリンの全身から真紅の『龍気《オーラ》』が立ち昇り始める―――


それは『身体強化』を極限まで昇華し、回復力を押し上げる強引な手段だ。


全身に『龍気《オーラ》』を浸透させるように意識して、『身体強化』で全身の細胞まで活性化させることで元々ある回復力を引き上げるという事象を引き起こす。


これはイェンリンが今の状況から無意識に編み出した自己回復法だった。


『回復』の加護には遠く及ばないまでも、高Levelにより高まった回復力を更に『龍気《オーラ》』と『身体強化』で活性化させる。


「……」


その状態に入ったイェンリンはこの日一日中、全身に『龍気《オーラ》』を巡らせて回復に専念した―――






―――更に翌日の朝陽が昇る頃


「……フンッ!!」


立ち上がったイェンリンが無言のまま腕を振るい、そして放たれた『真空刃《ホロウ・ブレイド》』が周囲を取り囲んでいる太い木の杭を真横に切断して倒す。


「……ハァ!!!」


続けて握りしめた拳を撃ち出すと、別の大木の杭に衝撃が激突して真二つに圧し折れて倒れていく。


「よし……もう痛みは殆ど残っていない。これなら!」


回復に専念したおかげで亀裂の入った骨が骨癒合《こつゆごう》を起こし、身体を動かすのに支障がないところまで回復していた。


骨が元通りにくっつく現象『骨癒合』は、骨自身が持つ再生能力と細胞の働きによって起こる。


昨日のイェンリンの自己治癒に専念した行為は間違ってはいなかったのだ。


「まずは大王猪《ベヒーモス》の亡骸がどうなったか、それを確認に行こう」


目的を定めたイェンリンはキャンプ地を出て、一昨日の大王猪《ベヒーモス》の亡骸を残していた場所へと向かう。


「確かこの辺りだったわよね……ッ!」


一昨日の場所へ戻る途中にイェンリンの『索敵』が反応を見つけて思わず立ち止まる。


「これは……昨日の場所……もしかして」


すると『索敵』に反応した辺りで、地面が揺らぐほどの地響きを感じ取った。


そして木々の先端から頭を飛び出させた存在に、イェンリンは真紅の瞳を見開き確かめる。


「―――やっぱり!一眼鬼《サイクロプス》!!」


それは間違いなく一つ目で額に角を持つ『一眼鬼《サイクロプス》』の巨体だ。


「昨日は見つからなかったのね!だから今日あれを見つけて……これは……絶好の機会!!」


木の高さを超える一眼鬼《サイクロプス》は肩に大王猪《ベヒーモス》の亡骸を担ぎ、まるで自らが倒した獲物のようにそれを持ち去ろうとしていた。


しかし周囲を見渡しても『索敵』の反応を見ても、この場にいるのは目の前の一眼鬼《サイクロプス》一体だけだ。


「まずは、あいつを……倒す!!」


回復した全身に―――


―――『身体強化』


―――『身体加速』


―――『思考加速』


強化系の能力を発動し、力を漲らせると一眼鬼《サイクロプス》に向かって飛び出していった―――






―――その頃


屋敷から離れた森まで足を踏み入れたのは、シータとゴンドゥルだ。


「―――《炎弾《ファイヤー・ブリット》》!!」


火属性魔術中位―――


―――《炎弾》が弾幕となってシータの手にした魔術杖から次々放たれて、正面に現れた灰魔熊《グリズリー》に着弾していく。


【GUHOOO―――ッ!!!】


身体を覆う灰色の体毛に火が回り、その場で身悶える灰魔熊《グリズリー》にシータは続けて魔術を放つ―――


「―――《鉄弾《スティール・ブリット》》!!」


続けて土属性魔術中位―――


―――《鉄弾》によって大地から鉄分が円錐型の塊と化し、その塊が炎の中で暴れ狂う灰魔熊《グリズリー》の強靭な筋肉を次々に貫いていく。


【GUOAAAAAA―――ッ!!!】


巨大な断末魔を上げて、シータの二倍以上ある巨体の灰魔熊《グリズリー》がゆっくりとその場に倒れ込んでいった―――


「うん♪―――もう中位魔術も安定して使えるようになったねぇ」


灰魔熊《グリズリー》を倒したシータの傍に歩み寄りながら感心するゴンドゥル。


「フウゥ……はい!これもゴンドゥル様のおかげですわ」


一息吐いてシータは師事するゴンドゥルに笑顔を向ける。


「うん♪ 憶えの良い子は教えるのも楽だよ。イェンリンには魔術の才能がどうも目覚めないみたいだから」


「イェンリンに魔術の才能がない?それは……どうしてなのでしょう?」


此処へ来てからゴンドゥルに師事して指導を受け、繰り返し魔術の発動を繰り返し続けたシータは間違いなくLevelと魔術の熟練度を上げている。


紅神龍の御子ともなれば、自分よりも成長しておかしくはないと思っていた。


「―――人のすべてが魔術師になれる訳じゃない。紅神龍の御子と言っても得手、不得手はあるものさ」


「確かに……でもイェンリンはとても強くて目も良いです!こうして素手で一角兎《アルミラージ》を捕らえてしまうくらいですもの!」


そう言ってシータは手をシュッと前に出して、何もないところで何かを掴む仕草を繰り返して見せる。


「ハハッ♪―――確かにあの子は剣士としては一流の域に達していたからねぇ」


そのシータの仕草に思わず笑ってしまうゴンドゥルだったが―――


【―――ゴンドゥル】


「―――ッ!」


そこで突然ヒルドからの『伝心』の声が頭に響いた。


【どうしたんだい?ヒルド】


【今、イェンリンが一眼鬼《サイクロプス》の一匹と戦闘に入った】


【ッ―――そうかい……遂にそこまで行ったのかい】


ゴンドゥルはイェンリンが順調に成長していることに胸を撫で下ろす。


その報せを受けてゴンドゥルはシータを見て、


「ちょっと、イェンリンの応援に行ってみるかい?」


「―――えっ!?」


突然思いも寄らない提案をシータに告げるのだった―――



いいね・ブックマーク・評価☆☆☆☆☆採点いただけますと励みになります。よろしくお願いします。



レビューも記入して頂けますと励みになりますので、宜しくお願い申し上げます。

感想頂いてとても励みになります!

誤字報告も本当にありがとうございます!


これからも宜しくお願い申し上げます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。