11.親睦会1
〜親睦会当日〜
集まった俺達のグループ六人と神崎のグループ十人の十六人が一つのグループとなったので、メンバーが増えた。
ということで親睦会をすることになったので、アルンを見つけて、手頃な教室を一つ貸してくれるよう頼むと、
「今度から私も混ぜなさいよ!」と言いつつも、一つの部屋の鍵を貸してくれた。
〜とある教室にて〜
「おい、今日のこの会は藍川さんと近づく大チャンスだぞ!」
「「はい!そうですね!」」
「我ら藍川遥香にお近付きになり隊出動!」
「「おおーっ!」」
謎の連帯感が出来上がり、結束が生まれていた。
〜親睦会〜
俺はこういうのはなかなかしなくて、苦手なので、司会は遥香に任せることにした。
すると、遥香は「一度こういうのやってみたかったんだよねー」と言い、こんなテンションである。
「さぁ、始まりました、親睦会〜!!」
「今日はみんな楽しくやりましょーう!」
「まずは自己紹介からいきましょー!」
「ああ、まずは俺からいこうか。俺は来栖海斗。一応、このグループのリーダーをやることになっている。これから仲良くしてくれると嬉しい。使える(使ったことがある)権能は、「神眼」だけだ。簡単に言うと、見たものの全てがわかるという能力だな。もちろん普段は切ってるが。付けっ放しだと、プライバシーがあれだからな」
「ほらー、やっぱりかいくん鑑定系の能力持ってたじゃん。そうだと思ってたんだよねー」
「俺もそうだと思ってたんだ。そんなものでもない限り、大富豪で四戦三敗なんてありえるはずがないからな」
と神崎。
そこで俺は、
「おい、神崎。俺が神眼でお前が今何を考えているか当ててやろうか?」
「いや、だいじょうゔっ!」
拒否しようとした神崎の口を服部が押さえる。
遥香に何か頼まれたんだろうか。
「まあいい。どうせお前が考えているのは遥香と少しでも近づこうということだろうからな」
「じゃあ次、遥香頼む」
「はい、藍川遥香です。好きな人は先を見通している人です!」
そう言って、こっちを見てくる遥香。
すると、「今、俺の方見たよね?」
「神崎、ちょっと黙ってくれるか?」
「はい」
「みんなと仲良くしていきたいと思います!
これからよろしくね?」
「「うん!よろしく!」」
「おい、神崎と鵜飼黙れ」
鵜飼春樹は、髪が長く、後ろで毛をまとめていた。もちろん、名前から分かるように男子だったが。
世の中にはいろんな人がいるものだ。
「じゃあ次、うるさい神崎、頼む」
「わかった」
「ちょっと、うるさい神崎というところに文句があるが、神崎光輝だ。好きな人は可愛い人だな」
そう神崎が言った瞬間、遥香が身震いしていた。
「おい、神崎、目つきがやらしいぞ」
「いや、そんな目はしていないぞ。とにかくこれからも仲良くしてくれ」
「ああ、よろしく頼む」
「あと、元俺のグループの人、今まで支配能力を行使していて悪かった。こんな俺でもよければ、仲良くしてほしい」
『ほう。神崎もこういう態度にでることもできるんだな』
俺は少し感心した。
「こう言ってくれていることではあるし、出来るだけ仲良くしてやってくれ」
「次は、服部くんねー」
次は明日11時です。
三連休は三日連続11時に更新です!
よろしくお願いします!




