10.神崎の能力と親睦会
「お前の能力について聞いていこうか」
俺は打ちひしがれている神崎にそう問いかけた。
「は、ははっ、やっぱりそうだよな。俺なんかが藍川さんなんか・・・」
「おーい。戻ってこーい。自分の世界から帰ってこーい!」
「はっ!いやいや、待てよ?同じグループに入るということは・・・」
しばらくの沈黙の後神崎はこう言った。
「合法的に同じグループということじゃないか!これはやるしかないな!」
「ちょっ、待て! 神崎?俺の話聞いてたか?お前一体なにをするつもりなんだ?」
「そりゃ、藍川さんとお近づきになるチャンスだと思ってだな!」
「そうか。ちょっとこっちの世界に戻ってきてくれるか」
「おっ!海斗か。脅かすなよ」
「いや、驚いたのはこっちだよ。俺の話聞いてたか?」
「いや、なんか喋ってたのか?」
「だから、お前の能力はなんなんだって話だよ!」
「ああ、そう言えば、そんなこと言ってたような?」
「言ったよ!」
「わかった。言えばいいんだろ?」
「ああ」
「俺の能力は、強制支配だ」
「間違いないな?」
「ああ。一つ目の権能だが、支配王だ。俺に対して、絶対的な拒絶を示すもの以外の全てが支配可能だ」
「ということは、人、物、生物なんかも対象に入るということでいいのか?」
「ああ、構わない」
「そうか。予想以上に強い能力だったな」
「二つ目の権能は還元だ」
「還元?」
「ああ、いろいろと条件があったりするんだが、簡単に言えば、支配した相手の能力を一部だけ借り受けられる能力だな」
「なにそれ、すごい!」
突然遥香が叫んだ。
「何が遥香はすごいと思ったんだ?」
「いやぁ〜。どうせかいくんのことだから、鑑定みたいな能力持ってるんでしょ?この能力でかいくんのこと支配したら、かいくんのことが知り放題だよね!」
「おい、神崎、遥香に褒められて嬉しかったのかもしれないが、絶対にこいつのために使うなよ!」
「はははっ!藍川さんに褒められちゃった!」
「ああ、やっぱりこうなるよなぁ。もうこいつのいる所に遥香を連れてくるのやめよう」
「ちょっと待て!それだけはやめてくれ!」
「じゃあもっと真面目にやってくれるか?」
「ああ、気をつける」
「ならいい。じゃあ他の人たちの能力は今度把握することにするから、今後の予定について話そうか」
「意見がありまーす!」
突然遥香がこう言った。
「まずはみんなのことをよく知るために親睦会をするのがいいと思いまーす!」
「「「「「おおーっ!!」」」」」
「いいんじゃないか?じゃあ親睦会は明日やることにしようか」
「他に何か意見のある人はいないか?」
「俺は女子とーーーーぐっ!?」
何か言おうとした神崎の口を服部が塞いでいるが、どうせまた、ロクでもないことを言おうとしたんだろう。
「いないようなので話を進めるぞ。」
「そうだな。俺は、」
「俺たちでしょ!かいくんっ!」
「ああ、そうだな。俺たちは最後まで勝ち、とりあえずはクラス最大のグループとなることを目標としよう。ひっくり返されることのない、な」
「準備が整い次第、他のグループに決闘を仕掛けていくことにする」
「だから、明日は精一杯楽しもうか!」
「「「「「「おおーっ!!」」」」」」
次回金曜日です!




