メダマキューブトカゲ君との出会い
2XXX年4月1日
「みてみて~エイリアンだって!」
「うっそぉ〜」
「今日エイプリルフールだから嘘だよきっと」
「だよね〜」
「でもマジって書いてあるよ?」
(花見の時くらいはスマホを置けよ高校生…そう言いたいけれども他人に口出しするもんじゃないしなぁ…)
そういう気持ちを桜餅と共に飲み込んで一人花見を堪能する大学新2年生 花街桃也 年齢19歳。
『だから彼女いない歴=年齢なんだよお前は』
ゆったりと流れる川の水に花弁が流されてゆく…
風情だねぇ…
『風情だねェ…』
だねぇ………ゑ?
なんかさっきから幻聴が聞こえるんだけど、てか頭に響くんだけど。ナニコレ。
『あぁ…すぐ分かるよ』
謎の声が喋ると同時にカバンの中のスマホが振動と共に大きく鳴る。
マナーモードにしてたのに。
周りもどうやら同じようで、先程の女子高生達のスマホからも大きく鳴り響いている。
スマホを取り出すと、画面いっぱいの文字と無機質な音声でこう表示された。
『太陽系生命体保護プログラム作動』
え?は、なんこれ、え?
その言葉を発する暇なく立て続けに
『別の銀河系からの襲撃を感知しました』
『潜在能力 脳内ガイド IT-7型を解放』
『全人類に地球言語理解能力を付与』
『インベントリを付与』
『生命式補充世界を構築』
『デザートイーグル.44口径シルバーモデルを支給』
『.44マグナム弾16発を支給』
『デザートイーグルの予備弾倉を2つ支給』
『異星人の排除を依頼します』
と無機質な音声が流れた。
「なんだよ…これ…」
あまりの情報量に唖然とする他なかった。
あちこちから怪訝な声が聞こえる。
「そ、そぉーかぁ!これはきっとスマホ会社が起こしたエイプリルフールイベントだ!」
(そうだそうだそうに違いない!)
『一人で納得しちゃってるけど、これは紛れもなく現実で起こってる事だよ』
「うわッ」
頭の中から再び声が聞こえる。
『嘘と思うのも勝手だし、信じるのも勝手さ。まぁ僕は避難するのをオススメするケド』
「避難するってどこに?!」
『さぁ?大学とか?広いし』
「もういいや頭の中から声が聞こえる時点で嘘とは思えないし、お前を信じてみるよ」
『さんきゅー』
軽いなとは思いつつ、荷物をまとめて自分の通っている大学に向かうことにした。花見場ではほとんどの人が真に受けず、花見の続きをしていた。
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早速だけれども、謎の声を信じて良かったとマジで思う。
なんでかって?
いるんだもん。
エイリアンが。
道のド真ん中に。
今俺は近道のために商店街を抜けようとしてたんだ。そしたらいるんだもんアイツ。
新種の生物かもしれない?なら俺が命名してやるよ。メダマキューブトカゲってとこ?バカデッケェ2足歩行の。
いつもなら賑やかな商店街には人っ子一人見えない。すぐに物陰に潜んだから気づかれなかったが、よく観察すれば、何かを貪り食っているように見える。
こっからじゃよく見えない。もっと近づかないと分かんねえ。
『やめといた方がいいよ?』
「うわまた出た何なのオマエ?」
『脳内ガイド IT-7型ってスマホで見なかったの?』
「いつから頭ン中巣食ってたんだよ?」
『解放って書いてあったっしょ?ずっといたよ♡』
「キモー!!!」
あまりの気味悪さに思わず大声を上げてしまった。
「ヤベ」と小声で言うがもう遅い。
トカゲのようなエイリアンがこちらの方にのっしのっしと近づいて来る。
『バレちゃったししょうがない。桃也、右手の親指と薬指くっつけてインベントリって言って!』
(ああもういいやここまで来たらどうにでもなれだチクショー!)
そう心の中で叫びながら言われた動作を行い、『インベントリ!』と叫ぶ。
すると、右手の甲から水色の板のようなディスプレイが表示される。中に銃と弾の絵が見えた途端、脳で考えるより先に本能でそれらをタップした。
すると目の前に突如絵の通りの物が現れ…現れ…
銃や弾などが地面に派手に散らばった。
あっ…
弾込めガンバレ




