ベッドはフカフカに限る
ちょっとだけギャグ小説としてみてもイイかも
追記:エピソードタイトルが誤解を招きそうだったので変更しました。
「お、おい人だ!人が倒れてるぞ!」
「あれ…あの人もしかして…」
若い男女の声で目が覚める。
眩しい・・・
知らず知らずのうちに握りしめていた左手で目に入る光を遮る。
「酷い…右手と左足が…」
「担架だ!担架持ってこい!」
今じゃ自分の状態すら把握できない。
「大丈夫じゃなさそうだが…俺の事が分かるか?」
「やぁケインに冬美。ヒゲ伸びた?こんな状況だし取り敢えずアイツらではない事は保証するからさ…お願いタスケテ」
「軽口が叩けるってことは問題ないな」「いや無理マジ無理」「それで?あの二人はどうしたの?」
「…」
俺はずっと握りしめていた左手の力を無意識のうちに強めていた。
しばらく黙ると二人とも察してくれたらしい。止血処理をした後、急いで運ばれてきた担架に一言も喋らずに俺を乗せて乗せてくれた。
「何があったのかは知らんが、基地に着いたらt」「あ、マジごめんオチる…」
何か怒号は飛んだ気がしたけれど、力は抜けていき僕はそのまま気を失った。
力が抜けた拍子にずっと握られていた左手が緩み、一対の耳飾りが覗いた。
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「硬ってぇベッドだ腰が痛ぇ」
俺はその一言で目を覚ました。
「ひっでぇなお前基地で一番立派で上質なベッドなんだぞ?というか俺のベッドだぞ」
「やぁライアン。寝起き一番で見るのが美少女じゃなくてオッサンの顔なんて最悪だよ。ついでにベッドの事もだけど、その基準が低すぎんだよ。そもそもこれ自体そこまで高いシロモノじゃねぇだろ」
「お前に合わないだけだろ俺は朝まで熟睡さ。オッサンの顔については残念だったな俺が美少女じゃなくて」
「お前が美少女なんて誰得だよ。お前は貧乏性で以前からやっすいベッドに慣れてるだけだろ」
「てか右手左足無い割に元気じゃねぇか。約3週間昏睡してたんだぜ?腹減ってんだろ飯を食え」
「おおお落ち着け?いきなりは無理だから重湯な?」
「昏睡してたやつが意識回復して興奮しないやつはいないだろ。お前こそ落ち着け、まだ傷が完全に塞がった訳じゃねぇんだぞ?オモユ?なら女房に持ってきてもらうからよ」
「そうだこいつらに重湯の文化はなかった…」
その後、奥さんのキャサリンが重湯を持ってきてくれた。
閑話休題
「みんな…みんな心配してたんだよ」
「そっか…」
「お前の事は置いといて、本題に入るぞ」
「んぁ?」
飲んでいたドロッドロの重湯をこぼしかけた。が、先程のふざけた顔と違い真剣な面持ちでこちらを見るライアンは気にしせず口を開く。
「ソルと…ルーナは?」
きっと聞いてはいたんだろうがやはり僕の口から聞きたいらしい。
「俺の左手の中身を見なかったのか?それが答えだよライアン」
「そうか…」
しばらくの間、重湯を啜る音以外が完全に消えていてた。
それから少しした後、ライアンが再び口を開いた。
「よかったら…何があったか話してくれ…トーヤ…」
ここからの話は、主人公花街桃也の、この世界が変わってしまったあの日からの記憶である。
そこまで長くは書かないハズ・・・




