管理者の見落とし
帰還したのはだいたい8時半くらいです。駅前の死体の山は簡素ですがアームを使って掘った穴に埋葬しました。
未だに傷一つない大学を見て俺等一同は安堵する。
門を跨ぎ、中庭へと向かおうとすると防衛隊のメンバーと出会った。
「あ、あんたら…生きてたのか!」
夜になっても何の連絡もないので全滅したと思っていたらしい。
これは何の連絡もよこさなかった俺等が悪い。
文康を叱ったのにライアンと俺がコレじゃァ何も言えない。
「何の連絡もよこさなかった事は謝るから飯を用意してくれないか?図々しいのは理解してるんだが如何せん腹が減っちまって力がでないんだ。えーっと?」
「宗介だよ!相葉宗介!」
「宗介。寝てる奴らもいるだろうけど、すまない。呼んできてくれ」
「わ…分かった!」
そう言って建物の方に走って行った。
「いやーホントにお腹すいたねぇ」
「わかる。あれ?この大学、防災コンテナっていくつあんの?」
空と大地がケインに問いかける。
「3つ…あったかな?どうだろ?」
「3つだよ!」
冬美がかわりに答える。
「それって結構やばくないか?数日持つかどうか…」
「そうね…どうにか安定して食料を手に入れる方法を探さないと…」
春夫と桜がそう呟く。
『やべぇ…それ管理者に報告しておくわ…』
(おいソル。それってつまり食料とかの対策がされてなかったって事か?)
『そう。最初の支給とかはとにかく異星人を追い払う事だけに集中させて、急ピッチでやったからそこまで考える余裕がなかったんだ。今まで管理者は虚空の世界の穴を塞ぐことに集中してたし。』
(なら日用品とか食料関係とかの必要最低限の物資の問題の解決を頼めるか?)
『オッケー。だけど管理者も忙しいから数日はかかるかも』
「皆、ウチのソルが管理者っていうやつに報告してくれるらしい。でも数日はかかるらしいからしばらくは乾パンとかだな」
「どうやらこっちの脳内ガイドも気づいてたみたいだ。ありがとう桃也」
そんな事を話していると、先程の宗介が他の防衛隊のメンバーを連れてきてくれた。
「ほら花街、食料と水だ。食べながらでいいから何があったかとその鎧の説明を中でしてもらってもいいか?」
「桃也でいいよ。リュウスケ」
「ちげぇーよ!お前の記憶力はリス並かよ!」
「ごめん宗介☆いとこの親戚の親友のお母さんの元カレの名前と間違えた☆」
「おっ前ふざけんな…!!!」
「ふざけてる場合じゃないぞ桃也。すまないケンジ、中に案内してくれ」
「わざとだろ!アンタらわざとだろ!!」
俺とケインは新しいオモチャを見つけたと目を輝かせながら後についていった。
他の脳内ガイド達か報告してないのは、とにかく主の生存を最優先にしていて食料などに頭が回っていないからです。頭ないけど。
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