ロマンは正義
「終わった…」
はぁとため息が出る。
「もうお前が隊長でよくね…?」
ライアンがそう話しかける。
「いや、俺は大人の様にいざという判断が出来ない。出来ても今回みたいに遅れるから…というかめんどくさいのが本音」
「そうかよ!お前の才能に嫉妬しそうだわ」
「サンガツ」
インベントリを開き、今のうちに弾込めとリロードをしておく。
「今のうちにリロードとかしとけ。サイズが違うって言ってるし、複数いる可能性が否定出来ない。」
それぞれが弾込めを済ませていると、今回モノリスがニョッキと生えてきた。戦闘に参加した人数分だけ出るようで、全員のそばにも生えてきた。
「クエストクリア」
手を触れ、そう口にすると半透明の箱が出てきた。今回はサイズが大きかったからか、2つだった。
『追加クエストクリアを確認しました。追加報酬を支払います』
……ん?
後ろの方からいつものような無機質な音声が聞こえた。
「な、なにこれ?」
文康が触っていたモノリスの横が開き、なかから鎧のような防具が出てきた。
文康が取り出し、よく観察した上で頭を通す。
本来ならそれも注意しなければならないが、報酬なら問題無いはずだ。
この防具は調べれば調べるほど不思議だ。硬さの割に軽い上に両肩、腰の両端、背中にいくつもの突起が付いt
『登録者を確認しました』
そう音声が鳴ると全身の突起がから、モリのような返しのついた沢山のアームが出てきた。
俺等は………俺等は…。
「「「「「「「カッケェェェッッッ!!」」」」」」」
男子全員はそう叫んだ。
「え、な、なにこれ!メッチャカッコいい!!」
そう言いながら文康はアームを使って宙に浮く。
「「え、あ、いいなぁ!俺も欲しい欲しい!!」」
俺と春夫はそう言いながらアームをペタペタ触る。こんな所で以外な共通点を見つけた。
「コホン!落ち着け!まだアイツらが来るかも分からないんだぞ!」
流石隊長。落ち着いている。
「とりあえず後で俺もやらせてくれ」
そんな事なかった。
「でも登録者って言ってましたよ?それ以外の人は無理なんじゃ…」
桜がそう言い、えぇ?!嘘!と文康以外の男共が声を上げる。
「文康が尻尾を撃ち切ったからかな?」
大地が首を傾げながら考察する。
「なら今日中に全員分揃えて帰還するのはどうでしょう?」と提案する冬美。
誰も異論は…男子は特にない。
「@µ∏∆%Ο&#@&#κ!!!」
その時、大きな鳴き声がいくつも聞こえた。
「なるほど。アイツは見張りで、他の奴らは逃げた人々を捕まえに行ってたのか。丁度いい。生存者がいるかもしれない」
それぞれが銃を構えて空を見上げる。
暗闇の中、大小さまざまな目玉が猫のように光りながら降りてくる。
「全員散らばれ!翼だ!飛膜に穴を開けろ!」
(まだまだ戦いは続きそうだ)
そう思い、俺は引き金を引いた。
残弾数116発。
ブックマークと評価を頂けると非常に嬉しいです。




