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第二話


 戦争が終わり静かな時間を過ごしている。

 敵国は植民地化、敵軍の兵は奴隷として扱われていた。


「隊長、俺たちこれで良かったんですかね」


「知るか、戦争を始めた時点で最後はどちらも一緒さ」


 隊長は無事に左腕以外びっくりするほど元気になっていた。


 指揮官から呼び出され隊長と本部の廊下を歩いている、やっとこの日が来たのだ。


「失礼いたします」

「指揮官今度は何用ですか」


 嫌々入ったものの、多少話の内容はわかっていたのだろう。顔があり得ないぐらい固くなっている。


「君らの分隊はここに居る2名以外もう存在しない」

「分隊長は既に戦えない程の致命傷」

「今日を持ってこの分隊を解散させ、軍を辞めてもらう」


 指揮官も覚悟を決めて頑張って言っていた。


「嫌です」


 即答だった。


「はぁ、言うと思っていたよ」


 予想の範囲内だったらしい。


「どうせそんなこと言うと思っていたから、どうにかこうにか軍の中を這いずり回りお前でもギリギリ入れる部隊を探してきてやったよ」


「え?」


 俺の思っていた指揮官の返事と違っていた。


「どうしたカイン、そんなに不満か?」


「いえ、そんなことは無いのですが……」


「そうか?それならいいのだが」


 戦争が終わったからなのか、指揮官がここ最近異常に優しい。少し前の指揮官なら無理やりにでもやめさせていたと思うのに。驚きを隠せなかった。


「という事で、お前達には黒翼隊に入ってもらう」


「「?」」


 知らない部隊の名前が出てきて、隊長と俺は頭の中はハテナだらけに。


「まぁ分からないだろうから説明するさ」

「黒翼隊とは国家機密レベルの部隊だ、言わいる特殊部隊的なものと思ってくれればいい」

「基本的に国からの依頼をこなしていく部隊だ、そしてその国からの依頼がまた迷惑で、怪異現象関係の事件、つまり怪談の清掃依頼だ」


 怪談、噂程度に聞いたことはあるが実在していたとは。


「まぁそんなところだ、依頼をこなして行ったら何となく分かるだろう」

「では、帰っていいぞ、明日から着いて貰うからな」


 そう言って指揮官は『帰れ帰れ』と手ではらうかのようにしていた。


「指揮官、私はまだここに居られるのですね……」


 そう隊長が半分泣き顔で言っていた。部屋に入る前から緊張が分かるほど肩に力が入っていたのでわかりやすい、軍に居られる事ができて安心したのだろう、力が抜けている。


「あぁ……だが無理はするなよ」


 指揮官の優しい顔がまた。


「ありがとう……」


 隊長はゆっくりと部屋を出ていった。


「指揮官殿、聞きたいことがあります」


「なんだ」


「何故、隊長はあそこまで軍に居ることにこだわるんですか?」


 ずっとずっと気になっていた、軍人は国の上の奴らから駒のように戦争の玩具にされていた、なのに何故隊長は軍にこだわるのか。


「あいつの産まれが軍だから、そして帰る所なんてあいつには無いんだよ」


「それは、故郷が無くなったとかですか」


「違う、記憶が……無いんだよ……」

「軍に拾われる前の記憶が全て……」


こんにちは、しろにあと申します。

第二話、少し間が空きましたが投稿しました。

今回は物語が大きく動き出す回になっています。

第三話もなるべく早めに出せるよう頑張ります。

それでは、また次回で。

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