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生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる  作者: トーヤ


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【鑑定】の結果は?

「ただいま!」


扉を開けてそう言うと、


「おかえりなさい!ミゲルちゃん!」


リデル母さんに抱きつかれた。

なんで、いつも待ち構えてるんだろう?

【念話】とかで連絡はしてないんだけど?


「母さん、くるしい…」

「ごめんね?あら、アルサイジェスくんもいらっしゃい」


って、えっ!?


「なんで母さん、サイジュのこと知ってるんだ!?」


俺が驚いていると、


「ミゲル、おかえり。おー、アルサイジェスは久しぶりだな」


「父さんも知ってるのか!?」


俺が、どうなってんだ!?ってパニクってるのに、他の3人は涼しい顔して挨拶している。


「お久しぶりです。ザランデュエル様、リデル様」


様!?

王子様のサイジュが、父さんと母さんを『様』呼び!?


いや、ホントにどうなってんの!?


「どういうことだよ!?」


父さんと母さんは面白そうに俺を見ている。


「何から話したらいいかしらね?」

「アルサイジェス?あの事は?」

「俺がこの国の王子ということは、伝えてあります」


父さんたちは、サイジュの言葉に頷いて、


「ミゲル、父さんたちも冒険者なのはわかっているよな?」


俺は、そう問われて頷いた。

話を聞いていると、どうも300年くらいは軽く冒険者をやっているらしい。

龍だもんな、長生きだよな。


サイジュのお祖母さんのお祖母さんが、母さんと仲良しだったのだそうだ。

その息子と父さんは親友だったのだ、と言った。


サイジュのお祖母さんのお祖母さんがまだ少女のころ、他の令嬢から嫉妬で湖に突き落とされたのを助けたのが母さんだったらしい。


サイジュの方でも、その話は語り継がれていたらしい。

会うことがあれば、最上級の感謝を、と。


たまたまミランジュランダさんのところで、顔を合わせたそうだ。


「えっ!?じゃあサイジュは俺の母さんと父さんが誰だか知っていたのか?」

「うん、この間アシーダを出る前に知った」


マジかよ。


「ミゲルちゃん、アルサイジェスくんを怒っちゃダメよ?母さんたちが会ったことは内緒にしておいてってお願いしたの」

「なんでだよ?」

「だって、その方がミゲルちゃんの反応が面白いと思って」


てへって、母さんが笑う。

そんな事だろうと思ったよ。

そういう人だもんな、母さんは…。


サイジュは、えっ!?って顔してる。

そりゃ、龍がそんな理由で内緒とか言うとは思わないよな。


「リデルがすまんな。ミゲルもアルサイジェスも」


父さんも呆れてる?諦めてる?

いつものことだもんな。


「はぁぁぁぁ、いいよ。そのかわりにお願いがあんだけどいい?」

「「もちろん」よ」


俺は、まだ呆けてるサイジュをチラリと見てから、


「母さん、サイジュのこと、龍眼で【鑑定】してみてくれないか?」

「どうして?」


サイジュは自分の話題になったことで、再起動したらしい。

自分で説明すると言ったので、任せた。


「いつのころからか、自分でステータスを確認出来なくなったんです。その原因がわかればと…」


父さんと母さんが変な顔をしている。


「ミゲルちゃんは【鑑定】してあげなかったの?」


あぁ、そうか。

俺が【鑑定】出来ること知ってるからか。


「真眼で【鑑定】したけど、特に原因みたいなものは【鑑定】出来なかった」


スキルも見れたし、加護も見れたんだぞ?

他に何が表示されるんだ?


「アルサイジェスくん、本当に私が【鑑定】しても大丈夫なの?王子様なのに?」

「原因がわからない方が問題だと思ってます」


だよな。

そう言ってたもんな。

母さんは、わかったわ、と言って鑑定することを了承した。



【鑑定(龍眼)】


[名前] サイジュ(アルサイジェス・ラズリ・トライアングリカ)

[年齢] 16歳 

[ランク] E

[職業] 魔剣士(魔聖)

[レベル] 18(70)

[魔力] 490(4,900)

[体力] 490(4,900)

[スキル] ▼

[ユニークスキル] 【聖星の雷鳴】

[加護] 天空の女神ディオネール

[状態] 虚偽の呪い(黒の呪術師)

     呪いが完成すると

     真実が認識出来なくなる呪い

     呪いの完成・発動まであと3日。



「アルサイジェスくん、呪いをかけられてるわ。あと3日遅かったら完全に呪いが発動していたわよ」


えっ!?呪い!?

どういうこと!?


「呪い…ですか!?」


サイジュはそう呟いたまま、動かなくなってしまった。


「母さん、まだ未完全ってこと?鑑定結果って書き出せる?」


頷いて、書き出してくれる。

ほとんどは俺の【鑑定(真眼)】と変わらない。

最後の[状態]と言う項目以外は…。


「父さん、呪いって解くことって出来るんだよな?」

「魔法は父さんより母さんだな」


あぁ、そうか。

そうだよな。

俺、自分のことじゃないのに、焦ってんのか?


「母さん?」

「えぇ。【解呪】出来るとは思うわ。ただ今まで使ったことがないのよ」


へっ?


「呪われた人っていなかったのか?」

「知り合いには、ってことね」


なるほど。


「あの、誰がかけた呪いかとか、わかりますか?」 


あっ、呪われてるってことは、それをかけた人物がいるってことだよな?


なんてことをするんだ。


冒険者としてのサイジュが狙われたのか?

王子様としてのアルサイジェスが狙われたのか?

後者の方がありそうだよな。


「わかるのは、黒の呪術師ってことだけね」


黒の呪術師…?

職業なのか?

それとも二つ名的な何かなのか?


「呪いって解呪出来たら、どうなるんだ?」


かけた人物に呪い返しみたいなのがあったりしないのか?

自分に呪いが返ってきちゃう的なやつとかさ?

だったら、ざまぁ!なんだけど。


「どうっていうのは?」

「その黒の呪術師に呪いが返るとか…」


母さんは、あぁ!そういうこと!と、手をパチンと合わせて、


「もちろん自分に返っていくわよ?ただどういう形で返るかはわからないわね」


どういうことかと思ったら、呪いの効果がそのまま返るのか、別の何かに変化して返るのかわからないってことらしい。


それならさ?

こういうのは、出来ないかな?

解呪する時に追尾?追跡?させるのは無理かな?


みんなに、俺が考えたことを話すと、


「ミゲルは面白いことを考えるな」


って、父さんが笑う。

何で笑うかな?


「そんなことが出来るならお願いしたいです」


だよな?


「放置したら、同じことをされる可能性があるもんな?」


潰せるなら潰しておきたいじゃん?


「そうね。でも、上手くいく保証はないわよ?」


うーん。

失敗すると、黒の呪術師を追えなくなるか?


「サイジュ、もう一度【鑑定】させてくれないか?」

「いいけど、どうしてだ?」

「今の段階で、呪いの "元" みたいなのを【鑑定】とか他のスキルで探せないかなって」


探せたら、最初からそれに追跡をかけておけばよくないかなって思ったんだけど。


「やってみる価値はあるんじゃないか?」


父さんが、いいかもしれないぞ?と頷いてる。


「それなら、お母さんも探してみるわよ。いいかしら?アルサイジェスくん?」


サイジュは、母さんと俺を見て、


「お願いします」


と、頭を下げた。

そんなことしなくていいよ。


何なら見つけられるだろうか?

【鑑定】でいけるか?

【探知】か?

【感知】の方か?

【検索】とかじゃないよな?

片っ端からやってみるか。


スキル【鑑定(真眼)】魔法陣展開。

呪い限定

発動。


ダメか…。


スキル【探知】魔法陣展開。

呪い限定

発動。


いた!!!

あった!!!

ふたつ目で当たりだ!


「見つけた!!!」


俺は、声をあげた。


「本当か!?」


父さんの問いに頷く。


「ミゲルちゃん、どこ?」


母さんはまだだったみたいだ。


「サイジュの眉間」


俺は自分の眉と眉の間を指で触る。

母さんがサイジュの眉間を凝視する。


「確かにあるわね」


どこにあるかわかれば、母さんにも確認出来るようになったようだ。


「コレに追跡マーカー付けてから、呪いを解呪するわね。アルサイジェスくんもそれでいい?」

「はい、お願いします」


母さんが呪いに追跡マーカーを付けるための魔法陣を発動した。

俺は、そのマーカーを覚える。


戻って行ったら、マーカーを【千里眼】で見るつもりでいる。

追うことができれば手っ取り早いんだけどなぁ。


母さんの呪いの【解呪】スキルが発動する。


やっぱり龍族の魔法の威力は桁違いだ。

サイジュから剥がれ落ちた呪いは、勢いよくかけた本人の元へと移動し始めた。


【千里眼】発動。


俺はマーカーを追いかける。

って、追いかけられっかよっっ。

一瞬で消えたぞ。


マーカーを探せ。

戻った方向は、わかる。


王都か?

どこだ?

マーカーだけじゃなくて、母さんの魔力も目印になるはずだよな。

どこだ。

どこに戻った!?



…見つけた。

けど、誰かの屋敷だよな?

なんで前世みたいに表札とかないんだよ!?

って、あるわけねぇよな。


「アルサイジェスくん、呪いは消えたわ。ステータスを見られるかしら?」


あっ、サイジュのこと忘れてた。


「はい!見えるようになりました!ありがとうございます!」


よかった。

サイジュは、ホッとした顔をしている。

ステータスが見られないって、異常だもんな。

呪いが解けてよかったよ。


「呪いはどこに行きましたか?」

「王都だよな?母さん?」


行ったことないから自信はない。


「えぇ、王都ね」


あっ、【千里眼】を使って【鑑定】してみればいいのか。


スキル【千里眼】発動。

スキル【鑑定(真眼)】発動。


あん!?

マジかよ。


「母さんはどこの屋敷かわかるか?」

「ごめんなさい、王都までは追えたけど、それ以降は追えなかったわ」


マジで?

龍なのに?

それは関係ないのか?

俺も追えなかったんだった。


「しかたないですね」


サイジュも諦めモードになっている。

けどさ?


「俺、追えたよ?」

「本当に!?」


母さんが驚いてる。

追えたって言うか、探せた、かな?


「ミゲル、どこに戻った!?」

「呪いが戻った屋敷を鑑定したら[アンファール伯爵 王都邸]って出た」


アンファールってアシーダのある領のことだよな?

あそこは、領主もギルマスも腐ってんのかよっ!


「見つけたわ。確かに[アンファール伯爵 王都邸]だわ」

「アルサイジェス、伯爵を引きずり下ろすチャンスじゃないか?」


父さんがそんなことを言う。


何かと思ったら、あそこの領主はクソらしい。

領主を交代させたいのが、王家の意向らしい。

で、ずっと調査してたんだってさ。


そう言えば、前にそんなこと言ってたな。

俺には関係ないと思って、忘れてたな。


「アルサイジェスくん?証言が必要なら任せてちょうだいね?」

「あぁそうだな。アシーダのクソガキ共にもお仕置きをしてやらねぇとな?」


うわー。

2人とも笑顔が黒いよ?怖いよ?


「その時はよろしくお願いします」


サイジュも怖いからな?

はぁぁぁぁ、面倒なことにならないといいんだけど…。

おしらせ

4/25~5/10まで


生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる

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毎日更新予定です


お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。


引き続き他の作品共々よろしくお願いします!


ダンジョン代行 なんでも屋におまかせ!〜俺のダンジョンはまだないので他人のダンジョンで活動します〜

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大賢者リオールは楽しみたい!

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ようこそ!ダンジョンへ!

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(((;◇;)))/ ガチのマジで作者様の頭に直接語りかけたり覗いたりしてない花丸です(泣) もう、天気の話以外は感想に書かないでおこうかな……  (感想とは) 眉間に呪いの印を付けるとは、質(た…
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