色々バレバレ
あっ、神様にも渡さなくちゃ。
お皿3枚にクッキーを載せて、転送陣で送る。
転送陣が光って、お皿は消えた。
「今のって、創造神様に送ったんだろ?なんで、3つ送ったんだ?」
「んっ?アグニールとルサウールの分だよ」
サイジュの目が見開かれた。
「火の神アグニール様と水の女神ルサウール様!?」
あっ、しまった。
本人達にオッケーもらってるから呼び捨てにしてるけど、他の人には様付けで話さないとダメだったかも?
「あー、うん。そう」
いまさら遅いよな。
俺、うっかりすぎるな。
「アグニール様とルサウール様とも交流があるのか?もしかして!?」
サイジュならいいか。
色々バレてるしな。
「俺、アグニールとルサウールから加護をもらってるんだ」
そう言って、目にかけてる偽装を解除する。
「その目!」
サイジュが俺の目を覗き込む。
「これが本当の俺なんだ。加護をもらったから右目がルサウール、左目がアグニールの属性の色なんだって」
そう、生姜焼きのあとに話す機会があって、その時に聞いた。
俺を捨てたヤツらは、本当にクズで、だから俺を守るために、人族には忌避対象のオッドアイにしたんだそうだ。
ヤツらが俺を捨てるように采配して、ザランデュエル父さんとリデル母さんに拾われるようにしてくれたんだって。
感謝しかない。
そもそも、なんで俺に加護をくれたのか聞いてみたら、魂がキラキラしてたから気に入ったんだって。
そんな理由!?って驚いたんだけど、神様ってそんな感じで気に入れば加護をくれたりするらしいぞ。
ビックリだよ。
「サイジュも気持ち悪いと思う?俺を捨てた奴らみたいに」
父さんたちに育ててもらえたのは、感謝しかないし、むしろ嬉しいけれど。
それでも捨てられたという記憶は、俺の心に刺さっている小さなトゲみたいにチクチクと刺激する。
たぶん、捨てられたという事実がなくならないように、トゲもまたなくならないのかもしれない。
「まさか!すごい綺麗なルビーとサファイアの瞳じゃないか!」
そう言ってくれるんだ?
「ありがとう」
そう言って俺は、偽装でまた薄紫色の目に戻す。
「なんで、偽装の瞳はアメシストなんだい?」
「ん?赤と青を混ぜたら紫になるから?」
「そうなのかい!?」
えっ?
そういう色の組み合わせ?掛け合わせ?的なことも、こっちの世界にはないのか?
「そう思ってたけど、違うのかな?」
「ミゲルがそう言うなら、きっとそうなんだろう?【完全記憶】を持っているんだから、何かで読んだとかなんだろう?」
前世の記憶なんだが…。
まぁ、そう思ってもらった方が都合がいいか。
「そうかもしれないな」
「でもすごいな、加護かー。俺にもあったら良かったのに」
職業が魔聖とかなんだから、あっても良さそうだけどな。
それに王子様だろ?
ちょっと【鑑定】させてな?
【鑑定(真眼)】
[名前] サイジュ(アルサイジェス・ラズリ・トライアングリカ)
[年齢] 16歳
[ランク] E
[職業] 魔剣士(魔聖)
[レベル] 18(70)
[魔力] 490(4,900)
[体力] 490(4,900)
[スキル] ▼
[ユニークスキル] 【聖星の雷鳴】
[加護] 天空の女神ディオネール
あれ?
加護ついてるじゃん?
これって教えていいものなのか?
『神様どうなんだ?』
『僕から聞いたと言って教えてあげなさい』
あっ、確かに神様からって言わないと、俺が鑑定出来るのがバレるところだった。
違うな、うっかりバラすところだった。
「サイジュ、神様から伝言なんだけど」
「創造神様?」
「うん、天空の女神ディオネールの加護があるって」
サイジュは、目をパチクリさせて、
「本当に!?」
「俺に聞かれても?神様が言ってるんだからそうなんじゃないの?」
「そう、だよな」
そっかー、俺にも加護があるんだ?
嬉しいなってニコニコしてる。
そうか、加護って嬉しいものなのか。
なんか、ごめん。
俺、全然ピンときてなかったな。
今もだけどな。
加護って珍しいってことなんだろう?
それなら、尚更加護があることは秘密にしておきたいよな。
お読みいただきありがとうございます!
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トーヤのテンションがあがります(笑)
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