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生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる  作者: トーヤ


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202/206

奴隷契約の証を解析出来るらしい〜アルサイジェス(第三王子)

しばらくして、ティティが到着する。


「お呼びとお聞きしましたが」


ティティは、応接室に入って来て一瞬固まったが、きちんと礼を取る。


「ルクレティティーリア、突然すまんな。ちょっと頼みがあってな」

「頼み…ですか?」


ティティは父上を見上げる。


「うむ、ハクレイこちらに」


ハクレイは父上に呼ばれて、オロオロしながら近づいていく。


手を、と言われてハクレイが手を見せる。


「ルクレティティーリアよ、この証(しるし)を解析出来るだろうか?」


ティティは見た途端に、


「奴隷契約ですの?」


と、言った。

誰も奴隷契約の証とは、言っていないはずだ。


父上は頷いて、


「ムリヤリ契約させられたそうだ。契約主とか何かわかることはあるか?」

「そうですね、オドレン・キュリオという人が契約主のようですね」


やっぱりティティにはわかるのか。

すごいな。


「あら!この契約の証、不完全ですわね。これは…反転させられそうですよ?」

「「「「反転?」」」」


反転ってなんだ?


「ティティ?反転というのはどういう意味だい?」

「フォリー兄様、オドレン・キュリオという契約主を奴隷に出来るということですわ」

「「「なんだってぇーー!?!?」」」


その場にいた王族、騎士団隊長が叫び声を上げた。

そんなことが可能なのか!?

ザランデュエル様とリデル様、ミゲルは驚いてないな?

わかっていたのか?


「もし本当に出来るのなら、今までの悪事を吐かせることも出来るのでは?」


レオンハルトの笑顔が黒い気がするぞ。


「牢にぶち込んでやれるな」


バトル兄上?

両手の拳をガツンと当てるのはやめてください?

怖いんですけど?


「どれだけの罪状を突きつけてやれるだろうか」


タイガイールの笑った口元から、八重歯…なんだろうが牙に見える…がキラリと光った。


「ぶん殴るのはありですかね?」


ブルータス?

お前が殴ったら、あの世行きだろう?

ダメだろうよ。


契約を反転するのは決定ってことなのかな?

国のトップがそれでいいのか?とも思うが、スクエーヌ帝国には煮湯を飲まされているからな。

たまにはやり返したい気持ちもわかる。


「ルクレティティーリアよ、どうすれば良いか?」


ティティは、そうですねぇ…と呟いて、


「リデル様、相談なんですけれど…」


ティティはリデル様と2人で何かをコソコソ話している。


2人はニヤリと笑って、


「「さて、やりましょうか」」


と、父上を見た。

たじろいだ父上だが、頼むとお願いをする。

父上?

簡単に決定したけど大丈夫なのだろうか?

フォリー兄上を見たら、頷いてたので良いらしい。

本当か?

父上と兄上がいいなら、俺が口出すことでもないか。

正直、ざまぁとは思うしな。


「ハクレイくん、手を貸してくれるかしら?」


リデル様に言われるままにハクレイは手を差し出す。

その手をなぜかティティが掴む。


「ルクレティティーリア!何をしておる!なんで手を握っておるのだ!」


父上?

娘に近づく男は許さーーん!みたいなその態度はなんなんですか?


「お父様なんですか?騒がしいですわね?奴隷契約の陣を書き換えるのでしょう?陣に魔力を流しながら上書きするのですから、触らないとムリに決まっているでしょう?静かにしていてください」


父上の喉から、グゥと変な音が漏れた。

手を握られているハクレイの顔が真っ赤なのは見なかったことにしようかな。


ティティから魔力が流れて、陣が光りを帯びる。


そのうちのいくつかの文字?模様?が浮かび上がり、別の文字?模様?へと変形して陣に戻っていく。


全てが戻ったところで、ティティはリデル様の顔を見る。


今度はリデル様が、ハクレイの手を取って、大量の魔力を流し始めた。

光りが爆発したのかと思うくらいの光量に目が眩む。


光りが消えた時には、ハクレイの手にあった奴隷契約の証はなくなっていた。


あれ?

どうなっているんだ?


「バトル兄様?ステータスを確認してみて下さい。バトル兄様が契約主になっているはずです」


なんだって!?

ハクレイが契約主になるのかと思ってたぞ?


「どういうことだ?ルクレティティーリア?説明してくれないか?」


父上がティティに説明を求める。

たぶん、他のみんなも同じ気持ちだっただろうけど。


「他国の貴族だから、1騎士団員よりも王族の騎士団長のバトル兄様が奴隷主の方が都合が良いでしょ?」


理屈ではそうだけど、説明して了承取ってからやればよかったんじゃないか?


「確かに俺が奴隷契約の契約主になっているな。ハクレイは解放されたか?」


バトル兄上は、ハクレイに確認を促す。

ハクレイは、ステータスを確認して、張り詰めていた息を吐き出した。


「奴隷から解放されました。ありがとうございました」


深々と頭を下げた。

良かったな。


これで行方不明の獣人たちの行方が判明すると良いのだけれど。


バトル兄上、頑張ってくれ!


お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。


引き続き他の作品共々よろしくお願いします!


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