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生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる  作者: トーヤ


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201/206

騎士団員を保護したらしい〜アルサイジェス(第三王子)

累計PV580,000PV突破です。

ありがとうございますm(_ _)m

嬉しいです(^o^)


『サイジュ、聞こえるかサイジュ』


久しぶりにミゲルから連絡が来た。


『聞こえてるよ?』


俺がミゲルに返事をしたら、


『あのさ…』


と、ミゲルがなんか色々話し始めた。


はぁ!?

ダンジョンで瀕死の獣人を助けた!?

意識が戻ったから確認したら、獣人狩りにあって誘拐された騎士団員だったぁ!?

誘拐された先でオークションに出品された!?

落札したのは、スクエーヌ帝国の貴族!?


俺は兄上達の元に走り出していた。


『ちょっと待っててくれ』



「父上、兄上!!」

「どうしたんだい、サイジュ?そんなに慌てて」


フォリー兄上、のんびりしてる場合じゃないんだよ。


俺は、ミゲルから聞いた事を父上と兄上達に話して聞かせた。


「なんだとっ!?」


バトル兄上から怒りのオーラが立ち上っている。

【威圧】は抑えて!


「その騎士団員は、ミゲルくんのところにいるのかな?」

「そう言ってました。これからどうしたら良いか対応を聞かれました」


父上が、そうだな…と言って、


「この間の応接室に連れて来てもらえないか確認してくれるか?」


と、俺はミゲルにそう【テレパシー】で伝える。


『わかった、今から行くよ』


と、【テレパシー】が切れた。

ちょっと待て!


今からって、ザランデュエル様達がいるなら【転移】で来ちゃうよな?


「今から来るそうです。たぶん【転移】で」

「何!?」

「ではすでに…!?」

「急げっ!!!」


俺たち王族が唯一待たせてはいけない人たちを待たせることになってしまう。


その日、王族が城内を走る姿を目にした王城勤務の者達が、呆然と立ち尽くす姿があちこちで見られたとか…。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「お待たせいたしました」


父上が、ザランデュエル様達に謝罪をする。

俺たちも頭を下げる。


ザランデュエル様、リデル様とミゲル。

それからもう1人いるのが、騎士団員なのだろう。


「待ってないから、一国の王様が簡単に頭を下げるのはどうかと思うぞ?」


ザランデュエル様に言われて、俺たちは顔を上げた。

ミゲルが困った顔をしている。


騎士団員は、目を白黒させていた。

そりゃそうだよな。

自分の所属する国の王族が、頭を下げているのを目撃したら混乱もするよな。


応接室の扉がノックされた。

バトル兄上が呼んだ騎士団の副団長が到着したようだった。


副団長の1人、対人部隊を率いているレオンハルトが、


「至急のお呼びと伺いましたが」


と、部屋に入って来た。

続いて魔術部隊のタイガイール。

その後ろから魔物討伐部隊のブルータスがやって来た。


ブルータスは、部屋に入った途端に叫んだ。


「ハクレイ!!無事だったのか!!」

「隊長!」


これで間違いなくうちの騎士団員だと判明した。

いや、ミゲル達を疑ってたわけではないからな?


そこからは全員で着席して、ハクレイから事情を聞くことに。


商業地区で、魔法で姿を子供に偽装した魔法使いの女に、眠らされて拐われたこと。


目が覚めたら、牢屋みたいなところに獣人がたくさん押し込められていたこと。


この国の貴族にオークションへ出品されたこと。


ここで、バトル兄上が口をはさんだ。


「その貴族だが、元アンミュール伯爵だった。すでに捕縛され牢屋にぶち込んである。爵位も剥奪されている」


あぁ、あいつの仕業だったのか。


「そうですか…自分の手で捕まえてぶん殴ってやりたかったです」


ハクレイは言ってから、失礼しましたと頭を下げた。

父上もいるからな。


「それで、続きを聞いてもいいか?」


バトル兄上に促されて、ハクレイは続けた。


「自分を落札したのは、スクエーヌ帝国のキュリオ伯爵という貴族でした。自分で白虎の剥製を作るつもりだったようです」


うちの国民で剥製を作るだと!?

まさかすでに行方不明になっているものは…。

考えたくないことを考えてしまった。

たぶん他の人も同じ事を思ったのだろう。

苦い顔をしている。


それから、ハクレイが話したのは、スクエーヌ帝国に連れていかれる途中で、賊の襲撃にあったこと。


買われた獣人に戦いが命じられた事。


戦いながら、貴族から逃げ出して来た事。


洞窟だと思い休むつもりで入った場所がダンジョンだったと後から聞いた事。


気づいたら、助けられていた事などだった。


許せねぇな。

スクエーヌのヤツら。


「しかしよく逃げ出せたな?買われたということは、奴隷契約がなされていたのだろう?」


はい、と言ってハクレイは手の甲を見せた。


確かに奴隷の証だ。

けど、なんか薄くないか?


「以前、不当に奴隷契約をさせられそうになった時の対処法を、隊の先輩に教わったので実行しました。それで逃げ出すことが出来ました」


そんな方法があるのか。


「それでね、私ならその契約を解除出来るんだけれど、これが何かの証拠になるかも知れないから保留にしてあるのよ」


その辺はどうなのかしら?とリデル様が父上に確認している。


リデル様はそんなことも出来るんですか!?


「アルフォリンスとアルバトロスは、どう思う」


父上は、兄上達に意見を求める。


「そうですね、この契約の証(しるし)を解析することが出来るのなら、残しておくのが得策かとは思いますが…」


フォリー兄上は、アゴに手をやり眉間に皺を寄せる。


「俺的には早く解放してやりたいですが」


バトル兄上がそう言う。

部下だもんな、そりゃそう思って当たり前だよな。


「さて、どうしたもんか…」


父上も決められずにいる。


さっきから思ってたんだけど、この契約の証って、魔法陣に似てるよな?

もし、そうなら…。


「父上、よろしいでしょうか?」

「アルサイジェスか、なんだ?」


あーいたのか、みたいな顔はやめてください。

最初からいましたからね?


「ティティなら解析出来るのでは?」


転生者だってことだからな。

なんか魔法陣とか研究したいって言ってたし。


「なるほど、そうだな。ルクレティティーリアをここに」

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。


引き続き他の作品共々よろしくお願いします!


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