何が起こった!?〜ハクレイ(魔物討伐部隊員)
200エピソード突破です!
ありがとうございますm(_ _)m
嬉しいです(^o^)
温かい何かに包まれているような感覚に、意識が急速に浮上した。
開いた目に映ったのは、天井…か?
なぜ建物の中にいる?
俺は逃げられたんじゃないのか?
あのクソヤローに捕まってしまったのか!?
ここはどこだ?
視線を動かした先に知らない誰かがいた。
身体が無意識に防御体制をとろうとして、失敗した。
その音で相手に俺が目覚めたことを気づかせてしまった。
その人物、俺より歳下に見える少年だった。
「あっ、気がついた?よかった、1週間も目を覚さないから心配したよ。ちょっと待ってて」
少年はそう言って部屋を出て行った。
俺は1週間も意識を失っていた?
だからこんなに身体がギシギシしているのか?
少年は、水差しを持って戻って来た。
驚くほどの美女と美丈夫と…。
「母さん、はいお水」
「ありがとう、ミゲルちゃん」
美女は少年の母親のようだ。
美女は、俺に水の入ったコップを渡して飲むように告げた。
「ずっと眠っていたから、水分をまずとってね」
確かに喉はカラカラのようだ。
張り付いたようになっているのか、声が出しにくい。
俺はコップの水を一気に飲み干した。
助けておいて毒など盛らないだろうと思ったからだ。
美味しかった。
もっと飲みたい。
そう思っていたら、水を足してくれた。
今度は少しずつ飲んで、お礼を言った。
まだガラガラの声だったけれど、張り付いた感じは無くなった。
一息ついたらここがどこか気になり出した。
ここは安全なのか!?
「ここは…?」
こぼれ落ちた言葉に美女が、
「ここは私たちの家よ。追っ手なんて来ないから安心してね?」
追っ手は来ない?
なぜ俺が追われていると?
ケガだらけの俺を見れば何かあったと思うのは当たり前か。
…?
痛くないな。
1週間で治るようなケガではなかったはずだけど。
自分の身体を見て驚いた。
ケガなんかしてなかったみたいに、キレイに治っている!?
「あっ?えっ!?俺、ケガ…?」
「あぁ、お兄さん、ゼータ3ダンジョンで血だらけで死にそうになってたのを、俺が見つけてヒールとかしたんだ」
この少年がヒールを!?
ゼータ3ダンジョンってことは、ちゃんと自国にいるな。
よかった、隣国に連れて行かれてなくて…。
「ありがとう…」
「痛いところとかない?」
そう聞かれて、身体を確認してみるがギシギシする以外はなんともなさそうだった。
「大丈夫みたいだ」
「よかった」
ニッコリ笑う少年は、妹の笑顔と重なった。
うっかり頭を撫でそうになった。
「さてと、色々と確認したいのだけれどいいかな?」
美丈夫にそう言われた。
そりゃそうだよな。
俺も今の状況を知りたい。
「はい」
「じゃあまずは、名前教えてくれるか?俺はザラン。冒険者だ。隣が妻のリディ」
「リディよ。ザランと同じく冒険者よ」
「俺は2人の息子のミゲルだよ。俺も冒険者だよ」
冒険者ってことは、15歳は超えてるのか。
もっと下かと思っていた。
俺と変わらないのか?
「俺は、ハクレイといいます」
「ハクレイだな」
「ハクレイくん、事情を教えてくれないかしら?」
美女のリディさんが、手の甲を示して言った。
そこには奴隷契約の証が浮き出ていた。
くそっ、あの変態野郎も俺をオークションにかけたクソ貴族も許さねぇっ!
俺が迷っていると、美丈夫のザランさんが、
「その証、本来よりも薄いよな?抵抗して逃げられたのか?俺たちはハクレイを契約主に渡そうとしているわけではないからな?あんな瀕死の状態にするようなヤツに渡したりしないから、事情を聞かせて欲しいと思っている」
あぁ、この人達はあのケガが契約主に負わされたと思っているのか?
いや、ある意味そうなのか?
俺はこの人達なら大丈夫そうだと思った直感を信じて、話してみることにした。
俺は王国騎士団の魔物討伐部隊の一員であること。
非番の日に、買い物に出た王都の商業地区で、魔法で眠らされ獣人狩りにあったらしいこと。
目覚めた時には牢屋みたいな場所に、たくさんの獣人と押し込められていたこと。
弱体化の拘束具をはめられていたこと。
この国の貴族が主催するオークションに出品されたこと。
スクエーヌ帝国の貴族に落札されたこと。
その貴族は俺を剥製にするつもりだったらしいこと。
スクエーヌ帝国への途中で、賊に襲われて獣人が戦わされたこと。
その時に、弱体化の拘束具が外されたこと。
俺は賊と戦いながら、貴族の馬車から離れ賊を倒し、そのまま逃げて来たこと。
契約主の命令に逆らっているからか、逃げて離れるたびに傷が増えていったこと。
入口に誰もいなかったから、ダンジョンだと思わず洞窟だと思って、休むつもりだったこと。
そこからさっきまで意識がないこと。
ひと通り話終わると、ザランさんたちから威圧が出る寸前だった。
とても怒っている、らしい。
「とりあえず、事情はわかった。ハクレイはどうしたい?」
ザランさんにそう尋ねられた。
「どう、とは?」
俺がそう聞くと、ミゲルくんがニヤリと笑って、
「騎士団に戻りたいとか、奴隷契約を解除したいとか、貴族に復讐したいとか?」
すごいことを言った。
そんなこと聞かれるまでもないな。
「全部、だな」
「だよね」
ミゲルくんが、当たり前だよねと笑う。
「ハクレイくん、私ならその契約を解除出来るけれど、売った貴族や買った貴族に復讐?するならその契約自体が証拠になると思うのよ。だからここで解除するのはオススメ出来ないんだけど、どうする?」
美女がなんかすごい事を言った。
奴隷契約を解除出来る!?
確かにこれは証拠になるかもしれないが、不快でしかない。
でもあいつらを追い詰めるためには、必要だよな。
そのためなら我慢してやる。
「クソ野郎どもに思い知らせるために、しばらくはこのままにしておく。とりあえず騎士団に連絡をしたい」
ずっと行方不明扱いか、まさか出奔したとか思われてないよな?
「俺の友達のお兄さんが騎士団にいるから、連絡取ってみようか?」
ミゲルくんの友達のお兄さん?
騎士団に平民は少ないから、もしかしてミゲルくんたちも貴族?
「お願いしてもいいですか?」
なんか丁寧に話した方がいい気がして来たぞ。
「じゃあ、ミゲルはアルサイジェスに連絡取ってくれ」
「わかったよ、父さん」
ミゲルくんが部屋から出ていった。
アルサイジェス…?
どこかで聞いたことのある名前な気がするな…。
アルサイジェス…アルサイジェス…?
アルサイジェス!?
アルサイジェス第三王子殿下!?
いやいやまさかな?
えっ!?
違うよな?
しばらくしてミゲルくんが戻って来て言った。
「父さん、ハクレイさんを連れて来てほしいって」
「ハクレイ、少し移動するが大丈夫か?」
えっ?
なんか話しが動いてるみたいだけど、どうなってるんだ?
俺を連れて来いって何?
どこに?
ミゲルくん、どんな伝手をもってるんだい?
俺が、なんだかわからなくて、固まっていると美女が、
「じゃあ、行きましょうか」
「だね」
俺は美丈夫に小脇に抱えられて、
えっ!?抱えられて?
俺、獣人だし騎士団員だから重いよ?って思ってるうちに、どこか違うところにいた。
はっ!?
なんだ?
ここはどこだよ!?
どこかの控室…?
部屋の外ですごい数の足音が響いている。
何事!?
ドアがすごい音を立てて開いた。
お読みいただきありがとうございます!
もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m
トーヤのテンションがあがります(笑)
感想、誤字脱字報告もありがとうございます。
引き続き他の作品共々よろしくお願いします!
ダンジョン代行 なんでも屋におまかせ!〜俺のダンジョンはまだないので他人のダンジョンで活動します〜
https://ncode.syosetu.com/n0151lz/
大賢者リオールは楽しみたい!
https://ncode.syosetu.com/n6058kb/
神様のムチャブリで死亡フラグだらけの侯爵令嬢に転生しました
https://ncode.syosetu.com/n3559mr/
ようこそ!ダンジョンへ!
https://ncode.syosetu.com/n3468kt/




