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生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる  作者: トーヤ


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見苦しいにも程がある〜アルバトロス(第二王子)

累計PV530,000PV突破です。

ありがとうございますm(_ _)m

嬉しいです(^o^)


「おい、アンミュールに登城の連絡を伝えたのはお前だったか?」

「…はい、そうです」


部下である飛龍隊のランナードはロドゴール男爵家の嫡男だったな。


「なんて伝えたら、あぁなるんだ?」


アンミュール一家は、なぜか全員で着飾ってやって来た。

これから舞踏会でもあんのかよ?って、場違いな格好である。


「えっ?普通に今日の日付と迎えの馬車で登城するようにと伝えただけですが」


何かまずかったでしょうか?と、困惑顔をしている。

いや、別におかしくはないよな?


「わかった。問題はない」


ホッとした顔のランナードだが、それとは対照的に入って来た陛下と宰相、兄である王太子が、アンミュール達を見て一瞬表情を変えた。


そりゃそうなるよな。

こちらは、アンミュールを断罪するつもりで呼んであるのだから。


陛下が、顔を上げるように告げると、なぜかニコニコ顔のアンミュール達がいた。

なんだ?


陛下の右眉がピクリと上がった。


「アンミュール伯爵よ、よく来た」

「お呼びいただければ何処へも参りましょう」


陛下は、うむと頷いて、続けた。


「本日、そなたを呼んだのには、確認したいことがあってのことだったのだが…このあと舞踏会にでも参るのか?」


陛下は、アンミュールたちの着飾った姿を一瞥して言う。


「いえ、陛下にお会いするために整えた次第でございます」


整えた…?

俺たち騎士団は、笑いを堪えるのに一苦労だ。


「…そうか、では少し確認するが良いな」


陛下も困ってるぞ。


「仰せのままに」


って、なんでアンミュールはあんなに嬉しそうにワクワクしてるんだ?

絶対何か勘違いしてるよな?


「アンミュール領地からの税が減っているようだが、理由はなんじゃ?」


アンミュールの目が最大に開かれた。

思いもよらない質問だったか?


「…それは、その…領民から納められる税が減っておりまして…」


汗をかきすぎだろう?


「ふむ、そうであったか。ではなおさらアンミュール伯爵が負担するなりせねばならんのではないか?脱税でもするつもりであるか?」


陛下の言に、アンミュールは色々言い訳をしている。

節約していても足りないのですうんぬんかんぬん、だと?

夫人や娘のドレスやジャラジャラ付けているアクセサリーのどこが節約していると?


たぶんこの場にいた全員がツッコミを入れていた事だろう。


「だがしかし、ここ数年に渡り同じ状況が続いておるようだな」


私腹をこやしてるのは明白だよな。


「至らぬことで申し訳ございません」


おー、足りないって自分で認めるか。

潔いじゃないか。


「では、アンミュール伯爵は領主解任と爵位剥奪とする」


陛下が、今日の晩餐のメニューでも告げるように言った。


「「「はっ!?」」」


アンミュール達は、あんぐりと口を開けた。

多少の時間が流れた後、アンミュールが叫んだ。


「陛下!?爵位剥奪とは!?」

「なぜ剥奪だなんて!?」


夫人まで、声を荒げている。

許可なく話すなどマナー違反だな。


「言葉の通りだ。爵位剥奪、領主解任、アンミュールを名乗ることも禁止とする」


アンファールと同じだな。


「なぜですか!?理由もなくそのような暴挙ありえません!!」


その細い身体からよくそんな大声が出たな?


「今、そなたが領主として足りないと自分で申したではないか」


アンミュールは顔を真っ赤にして、


「今後頑張りますとの意思でございます」

「もう遅いのじゃよ」


陛下は切り捨てるように言葉を投げる。


「そんなバカなことがありますか!!!そんな理由で!?」


「そんな理由?もちろん他にも理由はあるに決まっておるだろう?」


そりゃそうだろう。

陛下の一存で領主解任が決まるはずもない。

正当な理由がある。


「まさか!私たちにどんな落ち度が!?」

「ないとでも?」


陛下の声が一段低くなる。

アンミュール…じゃなくてヤーセギスが息を飲む。

陛下が隣の宰相に視線を送る。

宰相は頷いて、


「では、私から罪状を読み上げましょう。

まず色々な領地での誘拐の数々。

貴様が指示していたことはわかっている。

さらに誘拐した者を違法に奴隷として売り捌いていたこと」


違法奴隷として購入した貴族家の者は、近いうちに騎士団を派遣することが決まっているぞ。


宰相は、ヤーセギスに視線を向け、


「何か相違でもあるか?」

「私が指示したなど…そんな証拠などあるのですか!?ないですよね!?」


マジで言ってるのか?

あんなにきっちり裏帳簿を付けているのに?


「証拠?そんなものあるに決まっているだろ?」


さっき見つけた事は秘密だけどな。


「そんな事あるはずがない」

「では、証拠をここに」


宰相がそう言うと、タイガイールが2冊の帳簿を持って現れた。


戻って来てたのか。

屋敷の方はどうしたんだ?


ヤーセギスの表情が抜け落ちたな。


「これが何かわかるようだな。

そうだ、貴様が取引していた全記録だな。

それでは罪状の続きを読み上げましょう。

屋敷の地下での違法奴隷の監禁。

さらに騎士団所属で行方不明になっている虎人族の白虎のハクレイ・ティガラを、敵国であるスクエーヌ帝国の貴族に売った記録も残っているな」


そう、コイツは俺の部下を売り飛ばしやがった。

虎人族の中でも白虎は珍しい。


だが、獣人族なだけあって、ハクレイは強い。


だから当初は、自分の意思で出奔したのではないかとも噂されたのだが、ハクレイはそんなことをするような性格ではなかった。

騎士団を辞めたければ、正規の手続きを取る、逃げるような真似はするはずがない。


だから、何かに巻き込まれたのだろうと思っていたのだが、まさか売られていたとは思いもしなかった。

早く救出に向かわねばならんな。


俺は思わず、ヤーセギス達を威圧しそうになった。

その前に陛下が、


「よって、爵位剥奪、領主解任、アンミュールを名乗ることを禁止、家族全員拘束、牢へ投獄とする。捕縛しなさい」


待機していた城内の警備兵が、ヤーセギス一家を捕縛する。


私は関係ない。

そんなことをしているなんて知らなかった。

アルサイジェス様との婚約は?

助けて。

あなたが悪いのよ。

お前だって楽しんでいただろう。


あーでもないこーでもないと、

見苦しい罪のなすりつけ合いに、呆れる。


しかもまたサイジュは狙われていたようだ。

母上似の容姿は大変だな。

あんな棒のような身体で、ヤーセギスそっくりのエラ張った四角い顔の令嬢にも狙われるとは…。


お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。


引き続き他の作品共々よろしくお願いします!


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― 新着の感想 ―
うん、飛龍隊の隊員さんは悪くない。気取られて逃げられないように簡潔に書いたら、 【王城へ招集、一家全員で来られたし。迎えの馬車有り】だもんねぇ。 何をどうしてこうしたら勘違いするのやら……これがいわゆ…
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