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生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる  作者: トーヤ


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さすが本職!

『サイジュ、明日夕方に少し時間ないかな?』

『ミゲル?珍しいな。ミゲルから連絡してくるのは』


あれ?今まで連絡したことなかったか?


『そうだっけ?で、どうかな?』

『時間は空けられるけど、なにがあるんだ?』


いやー、さっきギルドでヴァンボルザさんが教えてくれたんだよねぇ。

ギルドの食堂で、レシピのいくつかが提供され始めたぞって。

それは行くしかないじゃない?


それなら、サイジュも誘おうかなと思ったんだよな。


『ギルドの食堂でハンバーグとかの提供が始まったらしいんだよ。食べに行かないかなって』

『行く』


えっ!?

即答!?


ちょっと予想よりも喰い気味で笑える。


『なら、明日ギルド待ち合わせでいい?ゼオンも一緒なんだけど良いかな?』

『ゼオンって確か色んな実を採取してきたヤツだったよな?もちろんだ』

『よかった、なら明日』

『明日な!』


サイジュのウッキウキな返答で【テレパシー】を終えた。


ゼオンとは、話がついてるぞ。


だって、ギルドに呼ばれて行ったところで、ついでみたいな感じで教えてもらったからな。


ヤマトの実、シグレの実、デミグラスの実の買取価格が決まったこと。

全ランクの常設依頼に追加になること。


俺とゼオンの2人に指名依頼を出すから、ヤマトの実、シグレの実、デミグラスの実を大量に採取してきて欲しいこと。


とりあえず指名依頼は受けることにした。


「ギルドの食堂で、ヤマト煮とシグレ煮、ハンバーグ、ショウガ焼きの提供がはじまったぞ。なかなかに好評じゃぞ!」


ヴァンボルザさんが、そんな感じでポロリと言った。


「もう食堂に出てんの!?」

「おうよ」

「なんで教えてくれないんだよ!」

「なんじゃ、喰うのか?」

「食べるに決まってるでしょ!?」


誰かが調理した美味しいものは食べるに決まってる!


「自分で作れるから、必要ないかと思っとったわい」


えー?

自分で作れるけど、面倒じゃん!?

食べたい時にお店で食べられるのが、いいんじゃんね?


「めっちゃ必要だから!!!」

「そうか、すまんかった」


ヴァンボルザさんが、ちょっと引き気味だけど気にしない。


「ゼオン、食べに行かない?サイジュも誘って」

「いいね!明日でもいいかな?」

「了解!サイジュに確認しておく」


そんな流れだったんだ。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



ギルドに着いたら、サイジュが食堂で席に座って待っていた。

早くないか?


「もう来てたのか?」

「待ちきれなくて」


そう言って自分で苦笑いしてるし。


「あれ?僕も早く出てきたつもりだったんだけど、2人とも早いね」

「俺は今着いたところだよ」


ちらりとサイジュに視線をやると、


「いやー、楽しみすぎてなぁー」


あははは…って笑ってる。


「もう頼んだの?」


俺が横に首を振ると、サイジュもフルフルしていた。

そこはまだだったか。


「何食べるんだ?」


俺は決まってるんだ。


「「ミゲルは?」」


サイジュとゼオンの声が重なった。


「俺はハンバーグにする」


自分で作るのが1番面倒だし、プロのハンバーグは美味しいはずだ。


「じゃあ、俺も」

「僕も同じにする」


なんで?


「好きなの食べたら良くない?俺に合わせる必要なくない?」

「いや、ここはミゲルの選択に乗るのか正解だと俺は思う」


サイジュがなんか言ってるんだが?


「僕もサイジュくんの意見に賛成だな」


ゼオンまで?

別にいいけど…。

でもなぁ、焼きと煮込みがあるぞ?


「うーん…」

「何を悩んでるんだ?ハンバーグなんだろ?」


サイジュに唸るなよとツッコまれる。


「ハンバーグに焼きと煮込みがあるんだよ。どっちにしようかなって」

「あっ、本当だ」

「それは困るな…」


ほら、2人も困るじゃん。

うーん…。

よし、聞いてみるか。


「すみません」


ウェイトレス…とは、こっちでは言わないのか?

給仕のお姉さんを呼んでみる。


「ご注文は?」


そりゃ呼んだら、注文だと思うよな。


「教えてください、ハンバーグのサイズはどのくらいですか?」


あんまり大きくないなら両方頼めばいいかなって。


「えーと、このくらいです」


そう言って、結構大きめの丸を両手で作ってくれた。

それを2つ食べるのは、キツイか…。


「その半分くらいの大きさで、焼きと煮込みを両方食べたいのですが、可能ですか?」


給仕のお姉さんは、ふむっと考えて確認してきますねと奥へと消えて行った。


「今の何?」


サイジュの問いに、


「んっ?焼きと煮込み両方食べたかったら、小さいサイズのハンバーグは可能か聞いたの」


ギルドの食堂だから、融通がきくのかわかんないしな。


俺はそう答えた。


「なるほど、元々のサイズだと二つ食べるには大きすぎるってことだね?」


ゼオンに頷いた。


「お待たせしました!出来るそうです。どうします?」


おー、やったね!


「それなら、半分サイズのハンバーグで焼きと煮込みを…3つずつお願いします」


サイジュとゼオンも手を上げてアピールしてたので3つずつ注文した。

あとはバゲット。

ご飯がないのが残念。

まだ米のレシピ登録してないしな。

けど、鍋で炊けないんだよな、俺が。

大全集見て、一度やってみるかなぁ…。


「お待ちー」


そんなことを考えてたら、来たよ!

来ましたよ!

ハンバーグが!!!


「「「美味そう」」」


3人の声が重なった。

顔を見合わせてちょっと笑ってから、


「早く食べようぜ」

「食べましょう」

「そうしよう!」


スマホがあれば、写真に残せるのにな。

俺のハンバーグとは違って見た目も美味しそうだ。


「「「うまっ!!!」」」


一口食べたら、美味しいのがわかった。

肉の旨味が口に広がった。

これは、本当に美味しい。


「前に食べたミゲルのも美味しかったけど、これはなんと言うか…」


サイジュが遠慮がちにそこまで言って言葉を止めた。


「気を使う必要ないぞ?間違いなくこのハンバーグの方が段違いに美味いよ」


一口でわかるくらいに、出来が違う。

さすがプロの料理人だよなぁ。

これは、アレクサンドリール達に食べさせてやりたいな。

持ち帰れるかな?

あとで聞いてみようかな。


「でも、僕は素朴な感じのミゲルのハンバーグも好きだよ」


ゼオン?

フォローとかいらないよ?

えっ?本気で言ってんの?

味覚大丈夫か?


あぁ、こっちはこっちでちゃんと美味しいのね。

なら良かった。


焼きも煮込みも美味しくて、ペロリ食べ終わったよ。


持ち帰りとか出来ないの?

あー、出来ないのか。


クリスティアードさんに、5つずつなんとかしてアレクサンドリール達に、お供えしてもらおう。

うん、そうしよう。


お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。


引き続き他の作品共々よろしくお願いします!


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