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生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる  作者: トーヤ


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探します〜ルクレティティーリア(第一王女)

「フォリー兄様!!」

「どうしたんだい、ティティ?」


プリンを食べた日から、王城の魔導士達に時空魔法について、お兄様がメインで確認している。

けれど未だなんの進展もない。


やっぱり私が書庫を確認するのが、早いんじゃないかしら?


だって、魔導士や魔法士の人は、本は読めても魔法陣の解析は出来ないのよ?

それって、今現在、解析済みの魔法陣しかわからないってことよね?

たまに間違ってる魔法陣もあるし…。

だったら、私も参加するべきじゃないかしら?


「私も時空魔法の本を探したいのですが」


そう言うと、フォリー兄様は驚いた顔をした。

なんで?

驚く要素がどこかにあったかしら?


私は、ずっと魔法陣を研究していると思われている。

兄様達だってそう思っているはずよね?


実際は読めているんだけど。

だって、魔法陣ってカタカナなのよ?

それは読めるでしょ?

元日本人だもの。


「ティティ?時空魔法を探すって名目で書庫の魔法書を読み漁るつもりだろう?」


あっ、バレてるみたい。

いいじゃない。

いつもダメだって言われるんだもの。


なんで、私は魔法の研究しちゃいけないのよ?

変人姫なんだから、今更でしょう?


とりあえず笑ってやり過ごそうかな。

ニッコリ笑ったら、おっきなため息吐くのやめて欲しいかな。


「…わかった。時空魔法がみつかるまでだよ?」

「ありがとうございます!フォリー兄様!」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



初めて王城の書庫に入ったわ。

これはすごい量の本ね。

前世の区の図書館なんて比じゃないわね。


ここから時空魔法の魔法書を探すのは大変よね。


でも大丈夫よ。

スキルの【検索】をかけるわ。


まずは"魔法書"のエリアを確認。


えぇー!?


2階はほぼ魔法書みたいね。

確かに司書の人が言ってたわよ。


けど、1階にも結構な数の魔法書があるんだけど?

整理されてないのかしら?

魔法書って、認識されてないのかしら?


とりあえず2階を確認することにするわ。


まずは、【完全記憶】の魔法陣がないか確認したいのよね。

サイジュ兄様が、ミゲルくんは【完全記憶】を持ってるから見たもの全て覚えていると。

だからたくさんの魔法陣を知っているって言ってたのよ。

【カメラアイ】よりも優秀なスキルみたい。


【完全記憶】があれば、ここで魔法陣を片っ端から覚えて、研究は自室でも出来るようになると思うのよね。


スキル【検索】魔法陣展開。

検索対象 完全記憶

魔法発動。


あっ!あったわ。

って、届くかしら?

背伸びして、指先は触れるけど掴めないわ。

もう、台とかないのかしら?

キョロキョロしていたら、護衛騎士に声をかけられた。


「姫様?どうされましたか?」


そうだった、1人じゃなかったんだわ。


「どこかに台とかないかしら?」

「お取りしますので、おっしゃってください」


あら?いいの?


「あの本なんだけど…」

「こちらですか?」


普通に手を伸ばして取ってくれたわ。

背が高いのね。


「ありがとう」


ニッコリ笑ったら、ほんのり頬を紅くしている。

あっ、今世の私、美人らしいのよね。

忘れてたわ。


私は、魔法書を受け取り、読み始めた。

【完全記憶】は…これね。


あー、未解析に分類されてるのね。

【カメラアイ】で覚える。

覚えたら、あとは【完全記憶】を書庫ではパッシブで使うわ。


やっぱり未解析の魔法陣に、有用なものがありそうよね。


スキル【検索】魔法陣展開。

検索対象 未解析

魔法発動。


あー、ほとんどの魔法書に未解析の魔法陣があるのね。

やっぱり全部目を通すべきよね。


黙々と魔法書をめくり続けたわよ。


いくつかは面白いものを見つけたわ。


【テレポート】

前世の物語ではお馴染みの別の場所に移動出来るやつね。

ただ、【クレアボヤンス】と組み合わせる必要があるみたいなのよね。


【クレアボヤンス】

遠くを見るスキルみたい。

たぶん前世の物語だと千里眼とかって、言われるものじゃないかしら?


もちろん覚えたわよ?

これでこっそり夜中とかに書庫に来れたりするんじゃないかしら?

うふふふ。


【アプレイザル】

鑑定のことみたい。

でも【鑑定】よりは、簡易な気がするわ。


サイジュ兄様は、ミゲルくんに【鑑定】の魔法陣を教えてもらったみたいだけど、うまく使えてないみたいなのよね。

それなら、【アプレイザル】の方がよくないかしらね?


だって、他の魔法陣ってカタカナなのに、【鑑定】だけ漢字なのが気になってたのよね。

私は、アレクサンドリール様からもらったものだから使えるんだと思うのよね。

そもそも漢字も読めるからかもしれないけれど。



私は一日中、書庫にこもり、魔法書を読み漁り、魔法陣を蓄積して行く。

けれどまだ【時空魔法】は、見つからない。


【時間魔法】と【空間魔法】はあったんだけど…。


【時間魔法】

生物以外を対象とした魔法。

時間を進めたり遅らせたり出来る。


けど、止められるとは書いてないのよね。

インベントリみたいに時間停止が欲しいところよね?


【空間魔法】

空間を拡張出来る魔法。


本当に広げるだけみたいなのよね。

別の空間に繋がったりするわけじゃないみたい。

ただたくさん入るバッグとかには使えそうだけど。


あとは、そうね。


【フライ】

空中を移動出来る。


これって、飛べるってことだと思うのよ。

あとで、部屋で試してみるわ。


10日間で2階の魔法書を読み尽くしたわ。

【時空魔法】が見つからない。


あとは、1階にあった魔法書よね。


もう一度魔法書で、調べる。

1階にも、結構あるのよね。


【検索】でヒットした魔法書を順番に見て行く。


全部見た。

時空魔法が見つからない。


もちろん【検索】で、時空魔法も調べたけど見つからない。


あまりにもみつからなかったから、ちょっと視点を変えてみたのよ。

もしかして魔法じゃなくて、属性なんじゃないかなって。

ほら、属性って、火、水、土、風、聖、光、闇、とかあるじゃない?

時空もそういう属性なんじゃないかなって。


で、属性が載ってる本を【検索】したのよ。

その中に、ずっと誰にも読まれていなかったみたいで、埃のかぶった本があったのよ。

見つからないようにね。


別の本の裏側に隠すようにあったわ。

内容は、属性を増やす方法。

しかも日本語で書かれてたのよ。



属性って増やせるんですって!

私は4属性と光の属性を持っていた。

聖属性を増やす方法を実践してみたわ。

本当に増えたのよ。


時空や氷、雷すべて増やすことが出来たわ。

これは、お父様たちにも共有しないとダメな案件よね。

けど、この本をなぜ読めるのか。

どう伝えればいい?


最後のページを見て、家族に伝える決心がついたわ。


お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。


引き続き他の作品共々よろしくお願いします!


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