↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる  作者: トーヤ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
169/209

うちの息子はどこにいったのかしらね?〜ヴィクトリア(レイチェルーヴァ母)

「レイチェルーヴァ、ただいま!」


久しぶりの我が家のドアを開けながら、最愛の息子に声をかけた。


????


いつもなら、おかえりと玄関までお出迎えしてくれるのに、今日はいない。

出掛けてるのかしら?


「ルーク、レイチェルーヴァがいないみたいなんだけど」

「ちょっと待ってくれ」


ルークの魔力が家に広がる。

すると、レイチェルーヴァの使い魔のコウモリのコーが飛んできた。


「コー、どうした?」


ルークが、影魔法で意思の疎通をはかってるんだと思うわ。


「なんだと!?」

「どうしたの?ルーク」


思いっきり拳を握りしめたルークが言ったわ。


「町の野郎ども、やりやがった。レイチェルーヴァを町から追い出しやがった」

「なんですって!?」


あいつら、何してくれてんのよっ!


レイチェルーヴァの種族が魔族でもなくドワーフ族でもないだけで、邪魔者扱いしているのは知っていた。

けれど、まさか私たちがいない時を見計らって、行動に出るってどういうことよっ!


ぶっ飛ばされたいのかしらね?

ドワーフの鍛治師の腕力舐めんじゃないわよ!!


「役立たずは出て行けと言っていたらしい」

「はぁぁ!?あの子がどれだけ貢献してるかも知ろうともせずに、役立たずですって!?」


ふざけるのも大概にして欲しいわね。

どうしてくれようかしらね?


私とルークはこれからどうするかを話し合った後、町に顔を出すことにした。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ルークとヴィクトリアじゃないか、戻って来たのか!」


嬉しそうにしてるのは、どうしてかしらね?

よくもまぁ普通に話しかけてこられたわね?


「あー、町長か。荷物を取りに戻っただけだ。すぐにまた出るさ」

「そうなのか…」


どうせくだらない用事でも言いつけるつもりなんでしょう?


「何かあったのかしら?」

「あー、武器の修理依頼が溜まっててな」


武器の手入れをしないから、すぐ壊れるのよ。

人がいくら魂込めて作っても、大事にされなければ、簡単に壊れるのよ。

なぜ、自分の武器を自分で手入れしないのかしらね?

私はあんたたちの雑用係じゃないんだけど?


「あら、ごめんなさいね。すぐ出るのよ」

「うむ、それならしかたない」


あー、このムカつく町長の顔をぶん殴ってやりたいわ。


ルークに腕を押さえられちゃってるけど。


「あぁそうだ、町長。家にレイチェルーヴァがいなかったんだが、どこに行ったか知らないか?」


なんて誤魔化すのかしらね?


「町を出て行ったようだぞ?」


追い出したの間違いでしょ!?

何を自分から出て行ったみたいに言ってんのよっ。

誤魔化してすらいないじゃないのよっ!


「町を出た?俺たちに何も言わずにか!?」


あり得ないわね。


「そんなバカなことあるわけないじゃない」


あの子はちゃんとメッセージを残して行ってくれてるわよ。


「居づらかったんじゃないか?役に立たないお荷物だったからなぁ」


ニヤニヤと笑ってんじゃないわよっ。

ぶっ飛ばしたいっ!!!


「失礼なこと言わないでくれるかしら?」


お荷物?

ふざけんじゃないわよ?


あの子の【錬金】で、クズ魔鋼を使える魔鋼に精製してもらってるのよ。

あの子が【鍛治】で、炉の調整をしていたのよ。


私にも【鍛治】のスキルはあるけれど、造形の方に振り切れてるのよ。

細かい段取りは苦手なのよね。


「すまんな、けど事実じゃろ?」


このクソジジイ、炉に放り込んでやろうかっ。


「で、うちの息子はどこに行ったんだ?」

「知らんよ。この町には関係ないからのぉ」


私はルークを顔を見合わせて、頷いた。

ルークはおっきなため息を吐いてみせて、


「そうかよ。俺たちはまた出る。もしレイチェルーヴァから連絡があれば、居場所を聞いておいてくれ」


ないとは思うけどね。


「あぁ、もし連絡があれば、な」

「頼んだ」


もう、私は言葉を口にすることが出来ないくらい怒っていた。


私達は、町長のニヤニヤした顔を睨んで背を向けた。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「さてと、すべて持ってこの町を出るか」


さっさと、この町を出たいけれど、


「そうね。でもルークはいいの?あなたの生まれ育った町でしょう?」


そう、この町は魔族が集まって発展させていた町だ。

ルークの故郷でもある。


ただ魔族以外は、下に見るのを普通だと思ってるクソジジイどもが多くいる。

いや、クソジジイだけじゃないわね。

レイチェルーヴァと同年代の子達もレイチェルーヴァのことをバカにしてたわね。


それでもレイチェルーヴァは優しい子だったから、ケガを治癒してあげたりしていたのに…。


これから困ることになるでしょうよ?

どれだけレイチェルーヴァが、この町に貢献していたか思い知ったらいいのよ。


「確かに生まれ育った場所だが、もういいよ。

俺の居場所はヴィクトリアとレイチェルーヴァがいるところだけだからな。

レイチェルーヴァをあそこまでコケにするような町にいたいはずがない」


私が嫁いできた頃はここまでではなかったわよ?

今の町長に変わってからよね。

役立たずなのは、どっちなのかしらね?


「ここまでひどくなるとは思いもしなかったわね」

「あぁ、本当にその通りだな。さぁ、家も工房もすべて持って行こうじゃないか」


ルークはユニークスキルに、影収納というものを持っている。

どんなものでも収納出来る破格のスキルだ。

家だろうが家畜だろうが、何でも収納出来るのよ。


「レイチェルーヴァのいる王都へ向かいましょうか」

「あぁ、そうしよう」


あとは、ドワーフの鍛治仲間にこの町のこと伝えておかなくちゃね?


ドワーフはドワーフ族を大切にする種族よ?

でも、他の種族を下に見るようなお馬鹿さんはいないわよ。

ドワーフに連なる者を蔑ろにした報いを受けてみたらいいんじゃないかしらね?


ルークとヴィクトリアが町を去った後には、もちろん何も残っていなかった。

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。


引き続き他の作品共々よろしくお願いします!


ダンジョン代行 なんでも屋におまかせ!〜俺のダンジョンはまだないので他人のダンジョンで活動します〜

https://ncode.syosetu.com/n0151lz/


大賢者リオールは楽しみたい!

https://ncode.syosetu.com/n6058kb/


ようこそ!ダンジョンへ!

https://ncode.syosetu.com/n3468kt/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。