↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
4/5

帰宅後

 二人は、自宅のゲート(魔法陣)を設置した小部屋に姿を現した。

 クレメンスは扉に向かって手をかざし、開扉すると、廊下に出た。そのままスタスタとリビングへと向かう。ロジーナはその後を無言でついて行った。

 リビングに荷物を置いたクレメンスは、そのまま部屋を出ようとした。

「クレメンス」

 ロジーナに呼ばれ、足を止め、振り向いた。

「……ありがとう」

 視線を落とし、小さな声でポツリと言ったロジーナに、クレメンスは思わず破顔した。

「穏便にすんだのは、正式な書類がそろっていたからだ」

「そうだけど……。でも……」

 ロジーナは顔を上げ真っ直ぐにクレメンスを見る。

「ごめんなさい」

「ん? お前が謝る要素はなにもないだろ?」

 クレメンスは不思議そうに首をかしげた。

 ロジーナは首をふるふると左右に振った。

「いいえ。私、ちょっと意地を張ってた」

「お互い様だ」

 事もなげに笑う。

「でも……」

 ロジーナは再び視線を落とした。

 と、ふいに抱き寄せられた。

「お前が無事で良かった」

 クレメンスの少しかすれた声が頭上からふってくる。

 ロジーナはクレメンスの背に手をまわししがみつく。


「次からは、クライアントについて、もっとちゃんと調べるわ」

 しばらくの間の後、ロジーナは顔を上げた。

「そうだな」

 クレメンスは「フッ」と笑い、腕の力を緩め、ロジーナを解放した。

「ねえ、貴族の評判の調べ方を教えて」

 真剣なまなざしのロジーナに、クレメンスは目を細めた。

「わかった。帰ったら詳しく話そう。すぐに戻る」

 クレメンスはそう言い残し、ゲートの小部屋へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。